2017.09.14 掲載
福岡県では、子どもたちの自主的な環境保全活動を応援するため、イオン九州株式会社からの寄附金を活用し、こどもエコクラブ事業を行っています。
平成29年8月24日(木曜日)に、「京築生きもの探検隊」を海幸山幸ネット主催、京築地区地域環境協議会及び
福岡県(こどもエコクラブ福岡県事務局)の共催により実施しました。
海幸山幸ネットが主催する本イベントは9回目の実施となりますが、今回初めてこどもエコクラブ事業とタイアップして行いました。参加者の中には第1回目から全て参加している方や複数回参加している方もいて、地域に根ざした活動となっています。
今回、行橋市及び京都郡みやこ町を流れる祓川の上流・中流・河口干潟の3つの地点において、水生生物調査等を行い、
51名が参加しました。
参加した子どもたちは、日頃はなかなか行くことのできない自然の中で川遊びを行い、上流・中流・河口干潟それぞれの地点でしか見ることのできない生き物等を講師の解説を聞きながら観察できて、とても楽しそうな様子でした。
また、くたくたになるまで遊んだ子どもたちからは「楽しかった!来年も参加したい!」という嬉しい声を聞くこともできました。
御参加いただいた皆様、御協力いただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました!
祓川の上流・中流・河口干潟で水生生物を調査し、それぞれの地点で2種類のチェックシートを使い生息する生き物や河川の水質について学習しました。
中流では、カマツカや準絶滅危惧種のオヤニラミ、絶滅危惧種のトノサマガエルなどの水生生物が観察できました。
オヤニラミは目が鋭く親が睨んでいるように見えることからオヤニラミと呼ばれていると講師から説明がありました。
水辺の水生生物チェックシートでは平均スコアが約4.3、福岡の淡水魚チェックシートでは平均スコアが約3.3となり、祓川中流域の水質はきれいで、とても豊かな自然が残る環境であることが分かりました。
(見つかった水生生物)ヒラタカゲロウ、カワトンボ、ムカシトンボ、サナエトンボ、カワゲラ、ヒラタドロムシ、カワニナ、シジミガイ
(見つかった淡水魚)オイカワ、カワムツ、イトモロコ、カマツカ、ヤマトシマドジョウ(準絶滅危惧種)、オヤニラミ(準絶滅危惧種)、ヨシノボリ
(その他)トノサマガエル(絶滅危惧種)
※絶滅危惧に関するカテゴリーは、福岡県レッドデータブックに準拠しています(以下同じ)。
【調査方法について聞いている様子】
【捕まえた生き物たち】
【捕まえたトノサマガエル】
上流では、サワガニやヤマメなどの水生生物を観察できました。
水辺の水生生物チェックシートでは平均スコアが4.4、福岡の淡水魚チェックシートでは平均スコアが約3.3となり、祓川上流域の水質もきれいで、とても豊かな自然が残る環境であることが分かりました。
【生き物を探している様子】
【捕まえた生き物たち(一部)】 【チェックしながら説明を聞いている様子】
河口干潟では、主にカニや貝類が観察できました。また、体長60cmほどの大きなボラやウナギが観察できました。ボラの大きさにみんなとても驚いていました。講師によるとボラは最大で体長80cmくらいまで成長するそうです。 河口は海水が混じっていることもありチェックシートは使わずに捕まえた生き物について説明を聞きました。