2017.06.19 掲載
よく晴れて暑いくらいの江東区・夢の島公園に、こどもエコクラブを含む116人の子どもと大人が集まりました!
今日の先生役は、三菱電機の社員さんたち。会社の社会貢献活動として、自然環境の大切さを社員さん自らが学び、周りの人たちに伝えるために、前日からみっちりと研修を受けてきました。この野外教室は、その集大成なのです★
子どもたちは今年一番の暑さもなんのその♪帽子をかぶって元気に集合!虫取り網や虫かごを持ってきた子もいて、今日の活動を楽しみにしてくれていた様子がうかがえます。
さっそく7つのグループに分かれ、まずは自己紹介!輪になって座り、リズムに合わせて名前を呼びあいます。ちょっぴり変わった自己紹介のしかたに、なんだか楽しい予感がしてきましたよ★
グループのお友だちの名前を覚えたら、いよいよ自然観察に出発!一人に1つずつもらったルーペを首から下げて、林の中の落ち葉をガサガサ…小さな生き物に分解されて半分土になった落ち葉の中から、ダンゴムシや幼虫が見つかります。「先生!何かいたよ!」と報告すると、「うわーすごい!よく見つけたな~」とおほめの言葉が♪
マリーナへ向かう遊歩道のわきにも、いろいろな発見があります。ハートの形をしたカタバミの葉っぱで10円玉をこすると、あら不思議!黒ずんでいた10円玉がピカピカになりました。カタバミに蓄えられているシュウ酸の力なのだそうです。
マリーナの見える広場にはいろいろな木や草が生えています。木の枝には不思議な泡が!?先生が「アワフキムシの幼虫が、巣を守るために作った泡だよ」と教えてくれました。
カイコの幼虫のエサとなるクワの木には、黒っぽい実と赤い実がなっています。ついつい赤い実のほうがおいしそう…と思ってしまいますが、黒い実のほうが甘いのでした!赤い実はまだ熟していないので、うっかり食べると酸っぱくてガッカリ★
春には桜が咲き、お花見の名所にもなるこの場所に、今はオオシマザクラの実がなっていました。普段お花見をするソメイヨシノの実は食べられませんが、このオオシマザクラの実は食べられるのです!虫に食べられていない実を選んでぱくり★お味は…「ちょっとだけ甘ーい!」だそうです。
こちらのグループでは、先生からクイズ出題!袋の中に入っている植物と同じものを、手ざわりをヒントに探します。丸い?ザラザラ?ツルツル?さわった感じだけでも意外と区別ができて、見事正解する子がたくさんいましたよ。
こっちの草にはアブラムシがびっしり!「近くにみんなの好きな虫がいるはずだけど…」と言われて周りを見てみると、テントウムシを発見!「テントウムシは、アブラムシが大好物なんだよ。アブラムシはテントウムシに食べられたくないから、お尻からアリの好きな甘い液を出してアリを呼んで、アリにテントウムシを追い払ってもらうんだよ」と教えてもらいました。
身近な公園の中でのたくさんの発見に、子どもたちはみんな興味しんしん♪生き物どうしのつながりにも気づくことができました。私たちをとりまく自然は、つながり合い、支え合っているんだということが、今日の体験でよくわかりました。
たくさんの不思議を与えてくれた先生たちに「ありがとうございました」!笑顔で帰っていく子どもたちを見送る先生たちも、満足の笑顔でした★