2017.02.21 掲載
福岡県では、子ども達の自主的な環境保全活動を応援するため、イオン九州株式会社様からの寄付金を活用し、こどもエコクラブ事業を行っています。
平成29年2月15日(水曜日)に、「冬のバードウォッチング」を筑豊地区地域環境協議会と連携して実施しました。
福岡県福岡市東区にある多々良川(福岡市東部水処理センター付近)、香椎浜及びイオンモール香椎浜店において、バードウォッチング等を行い、八木山小学校の児童26名及び先生等11名の37名が参加しました。
多々良川では、NPO法人ふくおか湿地保全研究会の方に絶滅危惧種であるクロツラヘラサギを始め、様々なわたり鳥等について、説明していただきながら観察を行いました。また、川辺で観察を行った後には、福岡市東部水処理センター内にある展望台へ移動し、実際に観察を行っていた場所の全景を見ることで、川辺以外にいるより多くのわたり鳥等の観察を行うことができました。
次に香椎浜へ移動し、観察を行いました。カンムリカイツブリが見られるなど多々良川にはいなかった海辺の鳥等を観察することができました。
多々良川、香椎浜で観察した後は、イオンモール香椎浜店で観察した鳥についてのまとめ活動や、缶バッジ作りをしました。
参加した子ども達からは、
「わたり鳥はあんなに小さい体なのに、とても遠くから飛んでくることを知ってびっくりしました。」
「あまり見かけないめずらしい鳥を見ることができたので良かったです。」
といった感想がありました。
また、先生等からも
「1日のまとめをすることで子ども達が自ら振り返ることができました。缶バッジも素敵な思い出になりました。」、
「国道のすぐ近くにたくさんの鳥がいることにびっくりしました。川の環境について考えるよい機会になりました。」
と好評でした。
御参加いただいた皆様、御協力いただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました!
(1)多々良川・香椎浜
講師の先生からわたり鳥の説明について真剣に聴いています。
わたり鳥であるカモには海にいる海ガモと川にいる淡水ガモがいます。それぞれ足の位置が違い、 海ガモは足が身体の後方にあるため歩くことは苦手ですが、潜ることは得意なんだそうです!
生きる環境によって身体が違うなんて、生き物は本当に面白いですね。
絶滅危惧種であるクロツラヘラサギの群れを発見することができました。
普段見ることのできない鳥を見ることができ、みんな興味津々です。
先生も興味津々!
展望台からは、川辺では見つけられなかった鳥も見つけることができました。
講師の先生の望遠鏡は遠くまでよく見えます。
香椎浜ではカンムリカイツブリを発見しました。エサを探しに水中に潜っていました。寒くないのかな?
子どもたちは分からない鳥を発見すると、講師の先生に聞いて鳥の名前や特徴等を学んでいました。
(2)イオンモール香椎浜店
多々良川、香椎浜で観察した後は、イオンモール香椎浜店で今日観察した鳥を3班に分かれてまとめました。観察できた鳥や、多々良川と香椎浜で観察した鳥の違い、感想等をみんなで協力してまとめています。上手くまとめられたかな?
じゃーん!上手にまとめることができたようです。1班ずつ講師の先生から講評してもらいました。
講師の先生の話では、今日は元気な鳥をたくさん観察できましたが、人間がポイ捨てしたごみを誤って食べたり、くちばしにつり糸がからまったりして死んでしまう鳥もいるということでした。
また、クロツラヘラサギは、多々良川から八木山小学校上空を越えて苅田町まで飛んでいく個体もいるそうです。
鳥たちが元気に飛んでくることができるように、環境に対してできることから始めていきましょう。
まとめ活動の後は、好きな野鳥の写真を選んでカンバッジを作りました。かっこいい鳥やかわいい鳥、カラフルな鳥、色々な鳥がいて選ぶのはとても楽しいですね。
今日来ることができなかった先生へのお土産も作りました。お土産をもらった先生はすごく嬉しいでしょうね。
八木山小学校の児童から、最後に感想を発表してもらいました。
「良い体験をすることができた。」という嬉しい言葉をいただきました。
最後に、元気に活動してくれた八木山小学校の児童を始め、先生方、そして丁寧に楽しくわたり鳥等のことについて教えていただいたNPO法人ふくおか湿地保全研究会の皆様、ありがとうございました。
このバードウォッチングで新しく知ることのできた鳥がたくさんいました。
これからの生活の中で鳥を見つけるのが楽しくなりそうですね。