2014.09.24 掲載
9月13日(土)、千葉県習志野市のこどもエコクラブ「谷津干潟ジュニアレンジャー」と、国際NGOオイスカが実施する「子供の森」事業の子ども親善大使として、タイ・スリランカから来日した子どもたちとの交流会が行われました。
少し緊張気味の子ども親善大使のみなさんでしたが、谷津干潟ジュニアレンジャーのみんなが準備したウェルカムボードに感激、そして手作りの名札をもらってにっこり。言葉は通じなくても、「おもてなし」の心がしっかりと伝わったようです。自己紹介では好きな教科や食べ物を教えあって(タイの女の子は、なんとお寿司が好きなんだそうです!)、少しずつ打ち解けていきました。
午後からはいよいよ、楽しみにしていた干潟の生き物観察です。タイ・スリランカの子どもたちは胴長をつけるのも初めて!一気に気分が盛り上がります。
干潟に下りると、まずブルーシートの上に腹ばいになって地面を眺めます。カニなどの生き物は、上からの刺激に警戒感が強く、普通に歩いて近づくと隠れて出てきません。こうして目線を地面に近づけてじっと待っていると、生き物が砂から這い出して、いきいきと動き回る様子がよくわかります。
その後はグループに分かれて生き物を捕まえて観察します。短い時間でしたが、カニや貝を中心にたくさんの生き物が見つかりました。子どもたちは、生き物探しもさることながら、泥に足を取られて転びそうになったり、足が抜けなくなって大騒ぎしたりと、干潟の自然を身体全体で満喫していました。
干潟で楽しい時間を過ごした後は、お互いの日頃の活動について知る時間です。タイ、スリランカ、谷津干潟の順番で、活動発表を行いました。タイとスリランカからは、それぞれの国の地理や文化の紹介に加え、「子供の森」計画の活動の様子が発表されました。いずれの国でも森林の減少が大きな問題になっています。「子供の森」計画では、単に木を植えるだけでなくなぜ木を植えることが必要なのかについて学んだり、劇を通して環境保全の大切さを伝えたりするなど、そこに暮らす人たちが問題を理解し、共に活動することを大事にしているとのことでした。
谷津干潟ジュニアレンジャーからは、①干潟を知る、②干潟を守る、③干潟を伝える、④交流活動、の4つの柱での活動について発表がありました。次の世代にも干潟の自然とそれを守る活動を引き継いでいきたい、という決意表明には、子ども親善大使から「未来のことを考えているのはすばらしい!」との声が聞かれました。
半日という短い時間でしたが、活動を共にすることでみんなすっかり仲良くなりました。森づくりと干潟での活動と分野は違いますが、環境活動に取り組む同世代の仲間が世界にいることを実感し、一層やる気が湧いてきたのではないでしょうか。これからも活動を続けて、大人になったらまた地球のどこかで会えるといいですね!