玉一アクアリウム (兵庫県)
2年前の7月19日にメダカの遺伝子型の研究をしている神戸女学院大学の横田先生たちと、明石川水系の櫨谷川のメダカの採集に協力しました。そして今年の12月に「ひょうご環境担い手サミット」で、横田先生から、「明石川水系に生息するメダカの遺伝子型分布および遺伝子的撹乱」という論文をいただきました。その中には、ぼくたちと一緒にとった二ツ屋の櫨谷川用水路のメダカ10匹は、どれも瀬戸内沿岸の遺伝子型で、昔からいる在来種とわかってとても安心しましたが、二ツ屋のすぐ近くの松本の水路でとれたメダカ1匹からは、瀬戸内沿岸の遺伝子型ではなく東日本の遺伝子型が出ていて、とても残念でした。この場所は、メダカの放流がおこなわれていた場所だそうです。
さらに田中川でとったメダカ10匹のうちの1匹が、遺伝子型でヒメダカとの交雑だったこともわかり、おどろきました。東日本の遺伝子型のメダカも、ヒメダカと交雑したメダカも、見た目は昔から明石川水系にいる瀬戸内沿岸の遺伝子型のミナミメダカと同じなので、とても困ります。「瀬戸内沿岸の遺伝子型をもった在来種を守り遺伝子的かく乱をなるべくさけるために調査の時につかまえて記録をとったら、必ずすみやかに元のいた場所にリリースしようね。」と、メンバーで話し合いました。
神戸女学院大学の研究結果で、「瀬戸内沿岸の遺伝子型」のメダカがいるとわかり、うれしかったです。見た目で区別ができないのが残念ですが、「瀬戸内沿岸の遺伝子型」のメダカが住みつづけることができるように自然を大切にしたいです。他の在来の魚も元の場所に、リリースしようと思いました。
報告担当:KK(小6)
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