逆川こどもエコクラブ (茨城県)
毎年恒例の、千波湖周辺の昆虫観察会を行いました。夏休みということもあり、クラブメンバーは大学生から5歳まで、多数の参加がありました。
午後13時に千波湖の親水デッキで開会式。網と容器が渡され、南側の森に向けてスタートしました。
南側の森は「少年の森」とよばれる小高い丘に、針葉樹、広葉樹が茂る、生物多様な森です。ここは、クスノキの大木、コナラ林、エノキ林に囲まれ、エノキを植樹とするオオムラサキやゴマダラチョウの生息地になっています。このため、冬の間、落ち葉とともにチョウの幼虫が越冬する環境も守りながら保全されています。早速、飛んできたのは、ゴマダラチョウではなく、アオスジアゲハ。きれいなブルーの筋の入ったアゲハチョウです。
更には、ゴマダラチョウではなく、外来種のアカホシゴマダラが飛来。とてもきれいなチョウなのですが、3年前まで確認されていなかった南方系のチョウです。1998年に神奈川県で最初に確認された東アジアのチョウですが、年々北上し、水戸市でも定着してしまったようです。この他、オニヤンマ、シオカラトンボ、アジアイトトンボ、ハグロトンボなどトンボ類が多数確認され、甲虫類ではコクワガタが数匹みることができました。こどもたちは、網を片手に、バッタやセミもゲット!夏休みの貴重な虫取り体験となりました。
アカホシゴマダラは、「放蝶ゲリラ」と呼ばれる、マニアが海外から持ち込んで放したとのことです。生物多様な日本にとっては、あってはならないことです。採取された昆虫類は、専門のサポーターに交じって、帰省してきた、クラブOBの大学生も解説しました。大きくなっても、まだまだ逆川こどもエコクラブの一員です。
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
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