OMRCこどもエコクラブ (沖縄県)
1.「発電所の秘密を大公開!」ビデオを見たりや解説を聞きながら電気のでき方や発電所の役割について学ぼう!
2.「電気の力で遊ぼう!電気科学館!」電気って目に見えるの?身近な電気に、触れて遊んで楽しもう!
3.「発電所の内部に潜入!そこには石炭の山が!」そこは大きな電気工場!こうやって電気ができていたんだ!
4.「電気を大事に使うために!」あと数年で電気の元がなくなってしまう!?電気を大事に使うために何ができる?
今回は、身近な生活の中のエコ「電気」について学びました。普段は何気なく使っている電気なだけに、当たり前すぎて子どもたちも「電気のことなんて知ってるよ」といった様子で、初めは特に大きな関心もなかったようでした。しかし、電気で遊べる「電気科学館」での、電気オモチャを使った遊び体験や目に映る電気の姿、体を動かしての発電ゲームなどを行ううちに、電気について興味もでてきた様子。
そして、発電所の内部を、係の方から解説を受けながら探検すると「わー、すごい!」や「これって何かな!?」など、驚きの声なども聞こえてきました。特に、石炭を貯蔵している巨大倉庫に入った時は、まるで本物の山の様に積まれているたくさんの石炭を目の前にし、一同驚愕!沖縄の電気を作るために、こんなにたくさんの石炭が外国から運ばれていることが、一番印象に残ったようでした。
最後は、「電気を無駄に使わないためにはどんなことができるかな?」という問いかけにもみんな真剣に考えてくれて、「電気は限りあるもの」ということが伝わった様子でした。
今回の活動場所は、「発電所」ということで室内での活動でした。なので、いつもは外で思いっきり体を動かしている子どもたちにとっては「少し物足りないかな」、という心配もありました。しかし、電気のオモチャで遊んだりして、電気の力を身を持って体験していくうちに、子どもたちは自ら進んで積極的に活動に参加してくれました。やはり、ただただ座っての学習ではなく、体を動かしての体験活動こそが、子どもの興味や力を最大限に引き出し、環境教育にとってはとても重要であることが改めてわかりました。
また、この発電所は、社会科見学できる発電所として沖縄では有名で、学校行事で来たことがある子どもたちもいました。しかし、通常とは違った見方をさせたり異なった観点からのテーマを設けたりすることによって、子どもたちも最後まで活動を楽しんでくれました。“一度行ったことがある場所”でも、プログラム構成を熟考したり、見せ方を工夫することによって、充実した活動を行えることがわかり、環境教育の能力や技術を一層高めたいと思いました。
沖縄の電気は、ほぼ100%火力発電によって作られています。しかし、それに使われる石炭は100%海外に依存しています。このように、身近なものや当たり前の生活も、遠い外国の人やモノ、目に見えないところでの労力や努力によって成り立っているということを子どもたちに知ってもらいたいと思いました。
環境保護は、その地域だけを守ればいいというものではありません。しかし、地域の中で暮らし、その中で気付いたことや発見したことを広い世界へ発信し、そして逆に、外の世界から学んだことを地域のために活かしていくことも重要ではないかと考えています。地域から世界、また、世界から地域への視点を大切にしたいです。
OMRCこどもエコクラブ(沖縄県)
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