逆川こどもエコクラブ (茨城県)
涸沼は茨城県のほぼ中央部にある関東唯一の汽水の湖です。ここは、1971年7月7日に我が国最後のトンボの新種であるヒヌマイトトンボが発見された地でもあります。ヒヌマイトトンボは汽水のヨシやマコモが生える湿地に生息していますが、半世紀の間に、治水や湖岸の開発が進み、生息場所が限られていきました。一昨年、ラムサール登録された涸沼ですが、今の自然を守るだけでなく、市民活動の一環として、できることからはじめようと、ヨシ原を再生するビオトーププロジェクトが行われました。
ビオトーププロジェクトは、サポーターが作ってきた土台に水生植物を植え込む泥んこ活動ですが、たくさんの方に参加いただき、見事に植え込みが完了いたしました。参加者は、暑い日射しの中、何度も植物を運んでは植えてを繰り返し、子供達が主役となって頑張りました。
ラムサール登録湿地は全国に51カ所あります。登録湿地では、生物多様性を意識した取り組みが行われています。涸沼でも、観察会や講演会などは多々ありますが、実際に市民やこども達が動いて自然再生を試みることは、初めてです。きっと、ヨシ原が復活して、トンボや水辺の生き物の楽園になることでしょう。
近い将来、ヒヌマイトトンボの棲みかになれることを祈って解散しました。ありがとうございました。
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
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