ホタルと共に暮らし隊 (徳島県)
今年もサギ草移植をしました。サギ草とは、湿地で育ち、花弁の部分が白く、鳥のシラサギに似ていることからこの名になりました。
昨年は池に沈めたコンクリートブロックの上にサギ草の球根が入った鉢を置いたものの、6~7月にかけてきた大雨により、水かさが増し球根が流されてしまい、その結果、鉢の中にはほとんど球根がなくなっていました。
その反省をふまえて今回は、学校で育てた球根がほとんどないので、先生が育てたサギ草の球根で学校の鉢に移植して安全なところに置き、育てることにしました。(3年安岐)
白い芽が出た小さな球根をそっとつまんで、水苔の上に置いていきました。根気のいる作業でした。(サポーター)
僕は小学校のころ学校行事で、黒沢湿原に行きサギ草移植をしていましたが、あるとき、黒沢湿原のサギ草の球根がイノシシに食べられたという情報を聞いたとき、サギ草の繁殖の道は厳しいのだと思いました。 サギ草は環境の悪化、人間が持ち去りによって数が減少したといわれていますが、なぜ人がサギ草を持ち去るのかと不思議に思っています。自分の家に持ち帰って眺めたいという理由もあるかもしれませんが、その手に持っているものが準絶滅危惧であり、それをちゃんと最後まで育てる覚悟と持って帰ってしまった罪はそのようなことをしてしまった人間に届いているのだろうかとそう思います。
僕たちは、できる限りたくさんの花が咲き、そしてたくさんの球根ができるように日々、水やりの管理やサギ草の環境に適している湿地に近づけるように物を使って影を作って湿気を保つなどいろんな工夫をしています。
(3年安岐)
昨年は、少しでも湿原に近いところで育てようと考えて、学校の池に鉢の底だけつかるようにして置いてみました。しかし、大雨が降って池の水位が上昇し、サギソウの球根を植えた水苔ごと流されてしまいました。今年は、校庭に半日陰を作って育ててみることにしました。(サポーター)
ホタルと共に暮らし隊(徳島県)
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