ミナタマエコクラブ (神奈川県)
横浜国立大学主催の生物文化多様性里山未来工房「YNU 里山 ESD Base」に行ってきました。ここは、持続可能な未来の創り手を育成する教育「Education for Sustainable Development」を考える研究拠点です。
全6回の体験カリキュラムのうち、今回は第2回に参加してきたので報告します♪
第2回は『和紙をすいてみよう』ということで、①和紙を知る、②和紙すき体験、③版画(浮世絵)刷り体験 という構成でした。
本日担当の先生(美術がご専門)の面白くて熱い解説とデモンストレーションに大満足でした!
①和紙を知る、では、和紙の材料(こうぞ/みつまた/がんぴ、トロロアオイの根の汁)と製造方法(木の皮を剥ぎ、煮て、叩いて、干して・・・)を改めて知りました。本当に手間が掛かりますね。
こわぞとみつまたは原木を実際に見ることができました
素材としての生物資源、加工する関わる職人、それを使う芸術家、全部ひっくるめて生物文化多様性ですね。大切な学びの機会に感謝!
③版画刷り体験にて、昔ながらのバレンの話を聞き興味深かったです。サポーターが馴染みあるバレンは実はパチもので、内部の芯はダンボールだった!?本物は今では非常に高価なもので、特殊な品種の竹を螺旋状に平たくまとめたものを芯とし、それを筍皮で覆うのだそう。本物の方が刷り上がりの品質が段違いに良いそうです。
守りたい文化です。
②和紙すき体験では、無地とオリジナルの2枚を作りました。和紙すきは思った以上に難しい。1回すくって、次はすくって縦20回ゆすりポイっ、その次は横20回ゆすりポイっ・・・。和紙ってこうやって作っているから繊維が絡まり、丈夫でやぶれにくいんだって。その後、墨やインクがにじみにくくするために、白土(ドウサ)引き(ニカワとミョウバン)という加工もされているそうです。深いですね。
③版画刷り体験では、和紙に先生の彫った『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 レプリカ』を刷ってみました♪バレンで(先生と一緒に)かなりの強さでゴシゴシ(ゴリゴリ)しましたが、それでも紙は破れず、伸びもせず、めちゃくちゃ丈夫!
今回は主版のみですが、本当は各色ごとの原板で色ごとに順に刷り上げるんだって。しかも、青だけでも何色もあるとのこと!スゴイ!
主版だけでも、刷り上がった神奈川沖浪裏は、くっきり綺麗ですばらしい!一枚の原板から何人分もの絵が出来上がるのもいいね。
すみだ北斎美術館で『富嶽三十六景』が見れるそうなので、ホンモノを見にいきたい!
第3回も楽しみです。