ミナタマエコクラブ (神奈川県)
我が家ではオオクワガタの累代飼育をしています。同じペアからは、似ている特徴が引き継がれることが多いものの、たまに見た目が異なる“小型種”が産まれることがあります。
サイズや目の色といった遺伝しやすい形質もありますが、遺伝とは言い切れない個性として“小型種”があります。
このたびは、オオクワちゃんの小型種について、大型種と比べながら紹介します。
大型種は、いわゆるオオクワガタのイメージ通り、体長はかなり大きく、大顎は太く大きめで、やや内向きに一つの突起があります。全体的に黒くツヤがあります。
一方で、小型種は、オオクワガタにしてはかなり小さく、大きめのコクワガタ程度、大顎は小さいものの体調の割には太く、中央向きに一つの突起があります。全体的に黒く、ツヤもあるが筋が入っている。
・大型種:75mm(だいちゃん)
・小型種:40mm(ちぃちゃん)
ちぃちゃんは、自宅で生まれていなければ、オオクワガタとは思えなかったかも・・・
我が家では、だいちゃんのほうがカッコいいので、ちぃちゃんは最初はあまり人気がなかったのですが、だんだんとちぃちゃんの持つ特有のユーモラスな風貌がツボにハマり、今では共に人気ものです!
長所は短所、短所は長所、と言いますし、本質を見極める確かな目線を鍛えてほしい(?)
私には妹と弟がおり、顔つきも似ていると言われますが、私からすると違いも多くありそれぞれ個性を感じます。
オオクワちゃんたちは、大きい個体の方が人間界では人気だけれど、生物としては大型種の方が強いから生き延びやすく強い個体であるというのは安易な考えかもしれません。例えば、小型種の方が隠れやすいし、逃げやすいので、ある意味強いと言えるかも。
生き物としてはどちらが優位なのか本当のところはわかりません。一見、今の価値基準では弱さを意味する個性も、環境(ルール)が変われば見立てが一変することもあるかもしれません。種として多様性を持つことこそが、生物のしたたかさの根源なのかもしれませんね。
今年羽化したオオクワちゃんたちはみなメスばかりの四姉妹!<br />
なぜだろう。わからないのがまた面白いところです。