環境未来館こどもエコクラブ(栃木県)
環境学習センター前のクヌギの木で,木登りとロープ渡りを体験しました。
はじめに,安全に登るため念入りに準備をしました。ロープを腰に回しお尻を支えるように結び,「座席結び」を作ってから,カラビナで木の上のロープとつなげて,ヘルメットを被りました。一人ずつ順番に,下から講師の先生が声をかけ指導しながら,枝をしっかりつかみ足場を確保して登っていきました。「怖い」と思ったら無理をしないでやめるようにとの指導も受けました。
木登りの後は,2本の木の間にロープをはって,ロープ渡りを体験しました。講師の先生が手取り足取りで姿勢を教え,みんな上手にできました。
待ち時間にはロープワークを学んで,巻き結びなどを練習しました。
最初のロープワークではなんだかうれしそうに縛られていたメンバーたちでしたが,登り始めるとすぐ「怖い」と足がすくんでしまう子もいました。初めてでもどんどん登れる子もいて,樹上からの眺めを楽しんでいました。みんなで応援しながら順番を待ち,2回目は少し慣れた様子で登れました。
樹上ではカメラを向けても硬い表情だったメンバーも,最後には「楽しかった!」と感想を聞かせてくれました。サポーターの方からは,ロープワークが勉強になったと好評でした。
木と一体になる感覚や,樹上の光や音や匂いなど,五感を通じて木を感じたことと思います。メンバーそれぞれ,いろいろな気持ちになったと思いますが,樹木のある自然環境を大切に思う心につながっていくことを期待しています。
思った以上に怖がるメンバーが多く,得るものがあったか心配でしたが,高いところを怖いと感じることは自分の身を守るために大事な感覚であり,学びであると分かりました。また,自然体験活動を安全に行うためには,無理をしないことが重要だと実感しました。初めての企画であり,安全管理にいつも以上に気を使いましたが,無事に終えられてよかったです。