竹の子エコクラブ(埼玉県)
ロープを使った木登り、ツリーイングをしました。埼玉県の助成金を利用させてもらってツリーイングの講師、ツリーマスタークライミングアカデミーの先生たちに三芳町に来てもらいました。いつもの活動場所はコナラが多く、キクイムシによるナラ枯れ被害で登れる木がほぼ無くなってしまいました。隣接するトラスト保全地での活動を特別に許可してもらいました。ロープの使い方を丁寧に教えてもらって一人、一人自分の力で自分の体を上へ上へとあげで高い木に挑みました。
初めてツリーイングを体験するメンバーだけではなく、経験者もいつもと違う場所でもあるのでやや緊張した面持ちでスタート。でも見ているこちらの口が開きっぱなしになるくらい、15m級をするする登っていく猛者もたくさん。いつもより高い位置に設置したというツリーハンモックに乗り移ろうという挑戦者たち。なかなか思うように上がらないメンバーも自分へのチャレンジなので、終わってみると満足そうでした。こんな楽しいことがあったのかと初めて知って何故か悔しそうにしているメンバーもいました。
ツリーイングは雑木林の楽しさを理屈抜きで子どもたちに伝えられる活動だと思っています。ナラ枯れという思わぬ事態が起きて、メンバーと一緒に雑木林を減らさない、無くさないためにはどうしたらいいかを考える機会になりました。今回のツリーイングが実現したのもエコクラブの活動が自然保全につながる意識づけとして意味のあるものと三芳町環境課、トラスト協会、保全活動を実践しているボランティア団体にご理解していただけたからです。人工林として繁殖してきた三芳町の平地林の老化や樹種の偏りといった問題点を一緒に考えながら実生更新に取り組んでいきたいと思っています。
講師が安全な木を探しに夏に来町し、ヤマザクラがとても丈夫だと見つけて枝打ちまでしてくれました。