もとぶ元気村エコクラブ(沖縄県)
1.サツマイモ畑の草抜き
2.カルスト地形に詳しい本部町役所にお勤めの比嘉さんを講師にお招きして、本部富士散策を実施しました。
サツマイモ畑の草抜きでは、サツマイモの葉の特徴であるハート形を抜かないように気を付けて取り組む子どもたちの様子を見ることが出来ました。
「カルスト」という言葉を初めて聞く子がほとんどで、子供たちにわかりやすいように講師の比嘉さんが実験を見せてくれました。酸性のサンポールを石灰石にかけると白い泡(二酸化炭素)がでる。つまり、酸性の雨が降ると溶けるということが分かりました。子供たちも興味津々でこの実験を見ていました。
本部富士散策が始まる前は虫を取る気満々だった子どもたち。いつの間にか草花に注目して、行き道で比嘉先生から教えてもらった草木を帰る道中では自ら見つけ、「あれは○○だったね」と私たちスタッフに報告してくれました。
サツマイモを植えてから2カ月が経過し、蔓が畑いっぱいに広がっていました。種芋よりも苗で植えた方が蔓の成長が速いことに気が付きました。
本部富士に行く前に、見晴らしの良い親水公園で本部富士全体を観察しました。円錐丘にはそれぞれ地域で古くから使用されていたユニークな名前がついていることを教えてもらいました。例えば「タビウクイモー」は「旅する人を送る」という意味で、昔、貧しく出稼ぎにいく人々を送る為に火をたいていたことから名づけられました。
親水公園で今から自分たちがどこの山に登るか把握したうえで、いよいよ本部富士の遊歩道の散策スタート。まず最初に本部富士は「円錐カルスト」と呼ばれ、石灰石などの水に溶けやすい岩石が大雨などにより溶かされた地形であることを学びました。石灰石がある理由はサンゴ礁が隆起してできた地形であるからです。よって、アンモナイトなどの古代の海洋生物が地層から発見されているそうです。
遊歩道散策では、トイレットペーパー代わりにされていたオオバギ、ロウソクの材料になったハゼの木、家具の材料として使用していたイスの木など昔の人々が自然と上手に共存していたことが分かりました。
また、6月に食べた野草も発見。新たに本部富士ではシークワーサーも発見できました。反対に食べると危険で代表的なクワズイモなども教えていただきました。
10月に再度本部富士を訪れる予定です。夏と秋でどのように変化しているのか、また同じところはあるか調査していこうと思います。