竹の子エコクラブ(埼玉県)
学校ビオトープは、生き物の視点ですみかを考えて手入れをすることで学べる、身近な環境教材です。学校施設になかなか入れず、手入れが出来ない期間がありましたので、木も草も伸び放題。池との境目がわからないほど同じ種類の草に覆われているところをガーデニング鋏で刈り、空から鳥や虫から水面が見えるように池の中のガマを間引きました。また混み合っている木をノコギリで切ったり、枝を落としました。新しい杭を打ち、杭と杭の間に、手入れで出た枝や草を入れて柵にしました。
人数制限のため、メンバー限定での活動にしました。人数は少ないのですが、ノコギリや植木鋏などの道具を使うのを楽しみながら、作業に集中していました。池の水面が見えると「ほんとだ。キラキラして見える」と気付いたり、作業が終わって、明るく、変化をつけることが出来たビオトープを満足そうに見ていました。
生き物視点と同じように観察しやすいことも大切です。ただ荒れ果てたような場所では興味がわきません。掃除のように綺麗にするというのとは違いますが、混み合った木を切ってみると、光が入り、明るくなりましたし、そこに見つかったノイバラの赤い実が喜んでいるような気がしました。また前回に伐採したクヌギから何本も若い木が伸びていて、萌芽更新していました。その中から一本を残して他は切りました。杭で作った柵や落ち葉にカミキリムシやコオロギなど生き物がもぐりこむのが楽しみです。