キャンパーズ(福岡県)
奥雲仙・田代原草原のミヤマキリシマ保全活動に参加しました。
雲仙で長年保たれてきた放牧草原で、ミヤマキリシマを見ることができる貴重な場所です。
通常は衛生面、安全面から立ち入り禁止ですが、地元の人の協力により環境フィールドとして活動できました。
地道な下草刈りなどの活動が広がり、今年は昨年よりも広々と美しい草原となり、ミヤマキリシマの咲く景色を見ることができました。
こちらの田代原草原ではNPO法人奥雲仙の自然を守る会が保全活動をしています。キャンパーズはこちらの活動に参加して5年目となり、回数を重ねるごとに保全活動の大切さや貴重な里山の自然や生態系に理解を深めています。
身体を動かし汗を流して雑木を切り、長年保たれてきた牧場の自然での活動は、とても貴重な体験でした。
今も残る田代原の里山の風景を楽しみ、地元のおばちゃんの美味しい手作りお弁当を頂き、自然の恵みに感謝しました。
今回は大学の専門家による講義も受けました。
生物多様性が私たち人間に提供してくれる自然の恵みのことを生態系サービスと呼びます。
近年の私たち人間の豊かな活動が大き過ぎて、生態系の再生産が追いつきません。
生物多様性の減少→生態系サービスの低下=私たちは今後、食べる事や楽しむ自然の恵みが減っていきます。
一人一人がこの問題に取り組む時代だと感じました。
大学生向けの講義は、子どもたちには少し難しい内容もありましたが、サポーターは改めて生物多様性と生態系サービスについて調べるきっかけとなりました。
調べた中にこのような言葉があり印象的でした。
「私たちが頼りにしてきた生態系サービスは、無限でもなければ、無料でもない」
これからも貴重な自然を守る活動をしていきたいと思いました