けいちゃん たんけんたい(滋賀県)
幼稚園の園庭の樹木11本の幹まわりの長さをメジャーで測り、各樹木が吸収する二酸化炭素の量を計算して、調べた樹木全体が1年間に吸収する二酸化炭素の量を求めました。冊子の方法では難しいので以下のようにアレンジしました。
・最初に、人間のはき出す息の中なかに、地球にあまり良くないものが含まれていることとその良くないものは樹木が吸収してくれていることを説明しました。その良くないものが増えると、地球が暑くなって生き物が困ることをイラストで示しました。
・次に息をはいている人の絵に、人がはき出す二酸化炭素分(320㎏/年)のシールを貼りました。メンバーの幼稚園のクラスの人数は20人なのでこれを20枚用意しました。
・園庭にある樹木の絵を用意し、各樹木が吸収する二酸化炭素分のシールを貼りました。(幹まわりの長さの計測は一緒に行い、サポーターが計算とシールへの換算をしました。)
・人の絵を樹木の絵に乗せていき、人がはき出す二酸化炭素の量と樹木が吸収する二酸化炭素の量を比較しました。
・結果は11本の樹木全体が1年間に吸収する二酸化炭素の量は4155㎏/年で、約13人分吸収し、クラスの人数の20人には満たないことがわかりました。
・息をはいている人の絵にシールを貼るときには、「人間の口からこんな丸い赤いのが出てるの?」メンバーが聞いてきたので、「本当は透明で小さいけれど、わかりやすいように赤くて丸くて大きくしてある。」とサポーターが説明すると納得していました。
・樹木の絵にシールを貼るときには、「(シールを18個貼った後)いっぱい(二酸化炭素を)吸うな。」と言っていました。
・一緒に「この人のはこの木が吸ってくれるね。」と人の絵を木の絵に乗せていくと、木の絵が足りなくなって人の絵が残ってしまいました。すると、メンバーが「木を運動場に植えないと!」と言い出しました。
・今回は、葉っぱラッパーズ探偵団の冊子を見るたびに、メンバーが「このミッションやってない。これなに。」と言うため、なんとかできないものかと工夫してやってみました。
・メンバーが二酸化炭素のことや二酸化炭素が地球にもたらす影響や樹木が二酸化炭素を吸収することを知らなかったので、とりあえずシールを人や樹木の絵に貼り、何かを感じてもらおうと思いました。人の口から何か出ていて、それを樹木が吸い取ってくれていることや大きい樹木はたくさん吸い取ってくれるということはわかったようです。
・樹木の絵が足りなくなったときには、樹木を運動場に植えて増やせば、クラス全員分のものが吸い取ってもらえるのではないかと、自分なりに解決法を思いついたようです。
・これから学校などで環境について学ぶと思いますが、その時に今回の体験を思い出してくれるといいなと期待しています。
大人のはき出す二酸化炭素の量は320㎏/年ですが、子どもだとどうなるのでしょうか。もしわかったら教えてください。