環境未来館こどもエコクラブ(栃木県)
栄養士の先生方にご指導いただき,ポリ袋を使った調理(パッククッキング)を行いました。
最初に講話を聞いて, JDA-DAT(日本栄養士会災害支援チーム)のことや災害時の食について学びました。
それから調理実習を行い,「チキンピラフ」と「切干大根のサラダ」を作りました。チキンピラフは,ポリ袋に無洗米と水,缶詰の焼き鳥などを入れて湯せんにかけました。ポリ袋は,高温に耐える高密度ポリエチレンのものを使用します。切干大根のサラダは,ポリ袋に切干大根と水,キャベツ,塩昆布などを入れ,手でもみもみするだけでできました。
それぞれ自分で作ったものを楽しくおいしく食べ,片付けもきちんとして終了しました。
今回はクラブとしても初めて活動する場所だったためか,スタッフも参加者もいつもと違う緊張感で始まりましたが,講師の提案で参加者も自己紹介を行い,和やかな雰囲気になっていきました。講義や調理の説明では特にサポーターの方々が真剣に聞く様子が見られ,関心の高さがうかがえました。調理実習ではメンバーも水を量ったりキャベツをちぎったり,積極的に取り組んでいました。
メンバーからは「おいしかった」,「キャンプでやってみたい」,サポーターからは「災害に対する備えについて勉強になった」,「災害時にも野菜が摂れる調理法が分かり安心した」,といった感想が聞かれました。
今回の湯せん調理では,湯せんに使う水は飲用でなくてもよいので,飲用水が不足する災害時でも役に立つ方法だと分かりました。また,ポリ袋から中身を出さずに,袋を開けてお皿の上に広げて食べれば,お皿を洗わなくてよいという工夫も学びました。
災害によりライフラインが途絶えたときなど,もしもの場合を想定すると,いつも使っている水やエネルギーの大切さがよく分かりました。食べ物を大切にいただくことや,省エネを意識した行動につなげていきたいと思います。