2014.11.14 掲載
山口県は4枚のかべ新聞の応募があったよ!
今週は池田師範です。よろしくお願いしまーす!
山口市「平川小学校 エコ委員会」 | 周南市「ガールスカウト山口県第3団」 |
下松市「ほしふるまちのこどもエコクラブ」① | 下松市「ほしふるまちのこどもエコクラブ」② |
☆かべ新聞をクリックすると大きな画像で見られるよ☆
平川小学校 エコ委員会 さんへ
師範から一言!━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━━─━─━
平川小学校が目ざしているのが、「めざせ平小エコ名人」と「大好き九田川」の2つなのですね!とてもいいキャッチフレーズです。キャッチフレーズがいいと、それぞれどんなことをしたのだろうと活動の内容を知りたくなります。
小見出しが葉っぱのデザインになっていて、おもしろいアイデアだと思いました。背景に色紙を使っているので、白い葉っぱが小見出しを目立たせてくれています。
すべての主な活動内容に対して、活動している写真と、その活動によってどうなったかという成果の写真があり、写真の使い方がとても効果的です。写真があることで、ゴーヤは小さかったものが実に見事に成長していることが誰にでも分かり、カーテンコンテストでの特別賞も納得です。そして、ゴミもたくさん集まったことがよく分かります。節電、節水のポスターも、はっきりとしていて分かりやすいポスターになっています。
「ふり返り」のところに、エコへの取り組みの大切さだけでなく“楽しさ”が分かったとありますね。それは、真剣にエコに取り組んでいたからこその感想だと思います。ぜひ今度は節電と節水の結果を教えてくださいね。楽しみにしています。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・
eco週間を設定してエコ目標をとくにがんばる週をつくったのはいいアイデアだと思います。エコ委員会のメンバーは自分たちもエコ活動をして、さらに他の人にもエコ活動をがんばってもらう立場でもあるので、その工夫が感じられます。すでに実施しているかもしれませんが、月ごとに点数がどうかわるかグラフにすると、目でその変化が分かるので、「来月はがんばろう」という気持ちにもつながりやすく、みんなで活動するときには効果的ですよ。
ゴーヤの種を地域の人たちにくばってエコ活動を広げたいという考えはすばらしいです。自分たちの活動にとどまらず、みずから考えて“行動”を起こすことができていますね。これからも平川小からエコ活動の輪を広げていってください!
ガールスカウト山口県第3団 さんへ
師範から一言!━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━━─━─━
文字の大きさや色使いがとても見やすく、読んでみたくなるような小見出しになっています。しっかりと実施内容と感想が書いてあり、さらにクイズや4コマまんががあるので楽しく読むことができました。クイズがあると、それにこたえるために内容をくりかえし読むことが多いので、伝えたいことを読者に伝えるよい手段の1つだと思います。
海岸などをきれいにしたいというメンバーのみんなの自主的な行動はとてもすばらしいです!街中は明らかに人が捨てたものばかりで、食べ物のゴミが多くて悲しいことですね。でも、みんなの活動を直接見たり、この新聞を読んだりすれば、ゴミを捨てる人が減ってくれるはずです。
感想をみると、ゴミ拾いはきっと大変だったと思いますが、きれいになってうれしい気持ちになっていることが伝わってきます。海岸の清掃は、そこを利用する人はもちろん、そこにくらす植物や生き物もとてもうれしいはずです。生き物にとっては、直接ダメージを受けたり、生活する場所がなくなったり、エサがなくなったりすることにつながってしまいます。
街や海が、ボランティア活動で清掃をしないときれいにならないのはおかしいですよね。ごみについては自然環境を悪化させないように、人間ひとりひとりの意識でできることです。メンバーのみんなのような意識の人がふえれば、きれいな街、海、地球になるでしょう。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・
ゴミの分別もいい体験だと思います。分別すればリサイクルできるものもあるし、埋め立てるゴミをへらすことができます。
ゴチャゴチャに捨ててしまってからでは分別が大変なので、捨てるときに分けるのがいいです。今回ゴミ拾いをしたときは、分別しながら集めましたか?それとも、1つの袋に集めて最後に分けましたか?分別しながらいくつかの袋に分けて集めた方が、時間が効率よく使えますね。
海岸と街中のゴミの比較のアイデアはおもしろいです。外国からの漂流物もあったようで、海にさかいがないことを感じさせます。海岸ならではの流木やクラゲは人が捨てたわけではないですが、たくさん見つかりますよね。ゴミが多いと大変ですが、砂浜に打ち上げられた貝がら、サンゴ、ヒトデ、ウニ、流木や色とりどりのビーチグラスを集めて、標本をつくったり、クラフトをしたりするのも楽しいですよ。ビーチコーミングと呼ばれていて、イベントとして行われているところもあります。
ほしふるまちのこどもエコクラブ①を書いてくれたみんなへ
師範から一言!━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━━─━─━
まずタイトルが目をひきます。“「つくる」からはじめる”という言葉をつけたのもいいですね。新聞は内容も大事ですが、読んでもらうことがスタートなので、タイトルや見出しに工夫があることはいいことだと思います。
ジャガイモの栽培は、植え付け、芽かき・土寄せ、収穫とそれぞれ写真を使ってせつめいしてあるので分かりやすいです。日付が入っているのも、どれくらい期間がかかったのか分かっていいですね。ポイントが細かく書いてあるので、この新聞をみてやってみようと思う人にとって参考になると思います。
エコストアでは、地産池消を学ぶことによって、地元の野菜を使った方が運ぶのにエネルギーを使わないことが分かったことでしょう。旬の食べ物をクイズで学ぶのはいいアイデアですね。最近はスーパーでいつでも買える野菜や果物があるので、旬を知ることが大切です。エコストアで学んだことからエコクッキングのメニューを自分たちで考えたことは、メニューが初めから決まっているより時間もかかって大変だったと思いますが、よいアプローチだと感心しました。
“エコなクッキングをするためにどうすればいいか”という話し合いの中で、具材を大切にするだけでなく、料理をするときの火や水といったエネルギーや資源も大切にすることに気づくのはすばらしいことです。クッキング中はリーダーやジュニアサポーターの存在も大きかったような気がします。感想にもあるように、大変さの中にも楽しさがあれば、きっとメンバーの各家庭でのエコクッキングにつながるでしょう。
下松農業公園の方々のサポートのように地域で、子供から大人まで、エコクッキングを支える体制ができているのは、めぐまれた環境だと思います。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・
とても色取りにぎやかな新聞になっていてきれいですが、色紙の同じ色は関係する記事に使った方が効果的です。パッとみたときに、オレンジの色紙が“学ぶ”と“エコクッキング”、緑の色紙が“生かす”と“つくる(ジャガイモの栽培)”で同じなのでそれぞれ関係あるのかな?と思ってしまいそうです。
エコクッキングの活動が、①学ぶ、②体験する、③生かす、の3つを柱にしているのですね。どんなエコ活動でも、この生かす(活かす)につながれば大成功だと思いますし、その手前の“気づく”だけでも大きな成果です。これからの活動も期待しています。
ほしふるまちのこどもエコクラブ②を書いてくれたみんなへ
師範から一言!━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━━─━─━
H21~25の切戸川の生物調査の貴重なデータを新聞としてまとめてくれたのですね。データを比較することで年々の変化がよく分かります。調査した日の水温も書いてくれたのでそれを見ると、H22は9月でも水温27℃とかなり暑い年だったのですね。
調査している様子や見つかった生き物の写真がいっぱいあって、見ているだけで楽しくなります。写真で記ろくを残すことは“調査”として大切ですし、新聞として多くの人に“伝える”手段としても分かりやすくて有効だと思います。
調査をしたみんなの感想と「4年間の切戸川の変化」のまとめが書いてあるので、みんなの気持ちが現れた記事になっています。そして、このようにデータの変化を見ることで、メンバーの子供たちが地元の川をきれいにしようという“いしき”が高まっていることが感じられます。
H24のビーシュリンプはびっくりです。変化のまとめに書いてあるようにペットとして飼育していたものが捨てられたのだと思います。1匹見つかったということは、もっと生息しているかもしれません。いぜん、私も自然が豊かな川でグッピーを見つけたことがありますが、そこにいてはいけない生き物です。なぜいけないのかというと、もともといなかった生き物を人間がつれてきてしまうことによって、もともといた生き物や植物が食べられたり、エサをとられてしまったりして、その地域にいた生き物のつながりがこわされてしまうからです。神奈川県の方ではアライグマやタイワンリスによる動植物に対する被害も多くなっているのですよ。
ウナギが見つかったのはいい意味でびっくりですね!ウナギは世界的にも今年(2014年)絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)になってしまったので、切戸川の環境をぜひ大切にしてください。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・
テナガエビは毎年見つかっていますね。せっかく見つけたらじっくりと観察してみてください。エビやカニは左右に5本ずつあしがついていますが、テナガエビの特徴である長いハサミがついているのは何番目のあしでしたか?そしてザリガニのハサミはどうでしょう?今度またじっくり観察してみてください。
調査は1回何時間くらい実施しているのでしょうか?H22とH24はとくにたくさんの生き物が見つかっているように感じます。H24は水質階級三の生き物もいますね。こどもエコクラブの活動だけではむずかしいかと思いますが、その原因なども分かると、どうすればいいかというアクションプランがあるかもしれません。
この生きもの調査は、環境を考える上でも、子供たちがふだんはふれ合うことができない生き物とふれ合う意味でも大変すばらしい活動です。さらには外来種(がいらいしゅ)の問題にまでも気づきがあります。これからもぜひ、この調査活動を続けてほしいと思います。
池田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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2013年度の壁新聞道場 → http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201310251020.html
2012年度の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201204191131.html
師範紹介その1 → http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201407111133.html
師範紹介その2 → http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201407111145.html