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【壁新聞道場!】たのもーーーう!青森県 その②

2014.11.07 掲載

青森県は8枚のかべ新聞の応募があったよ!その②では、下長中エコクラブの5枚をご紹介!
今週は浅井師範です。よろしくお願いしまーす!

青森県その①

八戸市「下長中エコクラブ」
 

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☆かべ新聞をクリックすると大きな画像で見られるよ☆

下長中エコクラブのみなさんへ!

  • どのかべ新聞もとてもしっかりと調べられていて、読みごたえがありました。テーマがしっかりしていて内容も明確だと思いました。さすが中学生!これからの活動もとても期待できる!それならこんなこともどうだろう!と色々と考えてしまい、いつもよりも「○○もしてみてください」というコメントが多くなってしまいました。やりやすいことがあったら挑戦してみてくださいね。

     
  • みなさんは研究発表会や実験コーナーで活動される機会が多いみたいですね。テーマにもよると思いますが、みなさんが調べたことやエコに関して実行していることなどを、そういう機会に参加者の方に紹介するものひとつの素敵な活動だと思います。無理矢理入れ込もうとするとテーマとずれたりちぐはぐになってしまいますが、そうならない範囲で出来ないかどうか、ぜひ一度検討してみてください。
     


下長中エコクラブ①の新聞を書いてくれたみんなへ
師範から一言!━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━━─━─━

下長中エコクラブの中学1年生の二人が作ってくれたこのかべ新聞は、「そうだったのか!」って何のことだろう、どんな発見があったんだろう、と思って読みたくなる、すてきなタイトルですね。
内容は、地球温暖化の原因についてや、温暖化の影響について調べたことをまとめてくれています。「雪が降らなくならないようにしたい」「温暖化は進めたくない」「台風が増えると知って、がんばらないといけないと思った」という気持ちがしっかりと伝わってきます。このかべ新聞を読んだ人もきっと「私も何か、できることがあったらがんばろうかな」という気持ちになるのではないでしょうか。
何を伝えたいのかが明確で、読みやすくわかりやすいかべ新聞ですね。


とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・・・

私は京都に住んでいますが、子どものころは雪が降り、時々積もりました。でも、今はめったに雪が降ることはなく、積もることもほとんどありません。「温暖化が進んだら、将来雪が降らなくなる」のではなく、「温暖化はもう進んでいて、すでに雪が降らなくなってきている」のだと思います。みなさんが住んでいる地域はどうでしょうか。もし機会があれば、昔から地域に住んでいらっしゃる年配の方に、雪の降り方がどう変わってきているのかについて聞いて、調べてみてください。

それから、温室効果についてですが、地面や海が熱くなるというよりも、熱が宇宙に逃げにくくなって温度が高くなると表現した方が正確かもしれませんね。
「二酸化炭素などが膜のように包まれて温かくなる…」と書いてくれていますが、もしかしたらオゾン層のイメージなのかもしれません。温室効果ガスとオゾン層とは、大人でもよく混同して間違ってしまう部分ですので、何が違うのかをぜひ調べて、整理してみてください。

昔の人が石炭をたくさん燃やしたり森を切り拓いたから二酸化炭素などが増えた、だけではなく、今私たちが毎日便利に暮らしていることによって、温室効果ガスがたくさん出ているのです。私たちの生活のどんなことが温室効果ガス増大につながっているのかがわかれば、「何を」がんばったらいいのかや、どんな時に「もったいないから大切にしよう」と行動すれば良いのかがわかると思います。

二人が書いてくれているように、小さなもったいないが積み重なったら、大きな影響力につながると思います。このかべ新聞で地球温暖化について「そうだったのか!」と知ることができたので、次はぜひ具体的に「もったいない」を大切にする行動を実際に色々とやってみて、それを周りの人たちに伝えてみてくださいね。
これからの活動も、がんばってくださいね!

 

下長中エコクラブ②の新聞を書いてくれたみんなへ
師範から一言!━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━━─━─━

情報がたっぷりのこの壁新聞は、下長中エコクラブの中学1年生の二人が作ってくれました。インターネットも活用して、とっても細かい情報まで調べてくれていますね。文字の量をみても、がんばって調べてくれたことが一目瞭然です。すばらしい調査能力ですね!

文字の大きさが記事によてバラバラになってしまったことを気にしているようですが、大きさでメリハリをつけることは良いこともありますよ。「タイトル(大きい文字)」「特に強調したい部分(中くらいの文字)」「本文(小さめの文字)」の3種類ぐらいだと、すっきりして読みやすそうですね。

選択式のクイズで、めくったら答えがわかるというのは、とても面白い工夫ですね。良いアイデアですね!
クイズが分かりやすくなるよう、もう少し説明があったらよかったかもしれません。例えば、二酸化炭素排出に関する部分は日本のことなのか世界全体のことなのか青森県のことなのか、わからなかったです。他にも「排出合計」って何のことだろうと思う読者もいるかもしれませんね。

それから、問題について調べるだけでなく、では具体的に私たちがどうしたらよいかという「対策」について、具体的にわかりやすく書いてあるところがとっても素晴らしいです!


とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・・・

「今まではオゾン層によって暖められた空気が保たれてきた」と書いてくれていますが、少しかんちがいをしているのかもしれません。「フロンガスによるオゾン層破壊の問題」と「温室効果ガスによる気候変動(=地球温暖化)の問題」は、別の問題です。ちなみに、大人でも混同して覚えてしまっている方がいます。ぜひもう一度調べて、何がどう違うのかを確認してください。
「硫黄酸化物等による大気汚染(公害問題)」についても書いてくれていますが、地球温暖化問題とは少し違う内容になります。
オゾン層破壊・地球温暖化・大気汚染については、どれも「空気・大気」の問題なので紛らわしいですね。一度きちんと整理してみてくださいね。

市と工場で公害防止協定を結んで硫黄酸化物の総量規制をして、大気汚染を防いでいるのですね。地球温暖化問題でも、世界各国が温室効果ガスの排出を規制するために1997年に「京都議定書」が採択されました。機会があれば、ぜひ「京都議定書」についても調べてみてください。

それから「自動車からの二酸化炭素の排出量が多い」と書いてくれていますが、本当にそうでしょうか?
今回は、インターネットもたくさん使って調べられたとのことですが、その情報は本当に正しいでしょうか? もしかしたら10年前に作られたページかもしれません。情報を掲載した人が間違っているかもしれません。インターネットで得た情報が正しいかどうか、みなさんはどうやって確認していますか?
インターネットには色々な人が気軽に情報を載せることができる反面、間違った情報が広まることもあります。その情報を掲載しているのは誰なのか、いつのデータなのか、別の情報がないかなど、気を付けてみてください。上手に使うと、とっても強力で便利なツールなので、ぜひ使いこなしてくださいね。
また、インターネットに限らず、図やグラフを使ったり、内容を引用したり参考にした場合は、出典を必ず書きましょう。

 「対策方法」に、温室効果ガスを減らすための具体的項目をとってもたくさん載せてくれています。細かいことまで調べてあり、素晴らしいですね。
しかし、例えば「カーテンを閉める」となぜ温室効果ガス削減につながるのか、これだけではわかりにくいですね。どういう状況で行えば効果があるのか、それはなぜなのかをきちんと書いてみましょう。
ついでに、もう少し見やすく書けると良いですね。

二人はとても調べる力があると思います。調べた結果、自分たちがなるほどと納得するだけでなく、周りの人たちにもその情報を発信してもらえたらなと思います。また、日本にはすでに環境問題・地球温暖化問題に取り組んでいる団体がたくさんあります。県や市などの自治体だけでなく、みなさんの地域で活動している団体を探したり、どんな活動をしているのか調べてみるのも面白いかもしれませんね。中学生のみなさんだからこそできることを探してみてください!

 

下長中エコクラブ③の新聞を書いてくれたみんなへ
師範から一言!━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━━─━─━

下長エコクラブの中学2年生4人で作ってくれたこの壁新聞は、テーマが絞られていて明確で、とても分かりやすいですね。
必要なことだけを端的に、わかりやすくまとめられています。文字も見やすく、色分けされていて、とても読みやすいですね。それぞれのEco carの特徴がよくわかり、理解しやすいです。また、参考文献もきちんと書かれているところもいいですね。
個人的には、ハイブリットシステムの説明にシンプルな図が使われているところがとても良いなあと思います。ただ、色々と調べたみなさんは図の中の矢印がどんな役割を果たしているのか理解していると思いますが、この壁新聞だけを見ている人にとっては、もう少し説明があっても良かったかもしれませんね。
それから、実際にEco carを運転したことのある人の感想とかがあったら、もっと面白くなったかもしれませんね。みなさんの周りの大人の方で運転したことのある人がいたら、ぜひどんなところが普通車と違うのかを聞いてみてください。


とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・・・

Eco carの利点や問題点について、一目でわかるようにまとめてくれていますが、ここで終わってしまうのは少しもったいない気がします。Eco carのことについて知った上で、みなさんは、将来、車や運輸に関する分野でどんな風になったらいいいと思いますか? みなさんの住んでいる地域や、日本が、どんな社会になったらいいと思いますか? こんな社会になったらいいなあという気持ちは、新しい未来を作る原動力になります。そこに向かうために、Eco carはどんな役割を担ったらよいのか、どんな問題を解決していったらいいのかについて、ぜひ考えてみてください。
今回、みなさんはどうしてEco carについて調べたいと思ったのでしょうか? そこに、面白いアイデアやヒントがあるかもしれませんね。

それから、環境とEco carについては、こんな視点もあります。
・ハイブリットカーを作る時には、どんな資源を使って、どれぐらいのエネルギーが必要なのだろうか?
・電気自動車からは排ガスは出ないが、充電をする電気を作るときに必要な資源や、排出されるガスは?
・燃料電池車の燃料である水素はどこから調達するのか?
なかなか難しいと思いますが、色々なことを考える参考にしてみてくださいね。

 

下長中エコクラブ④の新聞を書いてくれたみんなへ
師範から一言!━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━━─━─━

このかべ新聞はグリーンカーテンをテーマに、下長中エコクラブの中学2年生3人が作ってくれました。読みやすく、すっきりまとめられたかべ新聞ですね。
夏場にグリーンカーテンがあれば部屋が涼しく感じて、冷房のための電力消費を抑えることで地球温暖化防止に繋がることに注目し、色々と調べてくれています。
グリーンカーテンの効果や、どんな植物が適しているかなど、グリーンカーテンの普及につながるように考えられた記事となっています。太陽光の遮断、蓄熱の防止、蒸散による気化熱など、科学的な視点で捉えているところが素敵ですね。


とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・・・

まずは、自分たちで実際にグリーンカーテンを作ってみましょう!
夏の日差しをしっかりとさえぎってくれる立派なグリーンカーテンに育てるのは、なかなか難しいことです。植える植物にもよりますが、苗を植える時期がずれてしまうと上手に育たないこともあります。毎日の水やりはもちろん、適切に肥料をあげないと思ったように大きくならないことも。花や実がたくさんできると葉っぱが大きくならないので、ある程度摘んでしまうことも必要になります。せっかく大きくなってきたと思ったら、虫にやられてしまうことも…。
色々と苦労はありますが、上手に大きく育ってくると嬉しいものです。それに、例えばゴーヤの実が食べきれないぐらい毎日たくさんできるなど、楽しいこともたくさんあります。
実際に自分たちで育ててみることで、大変なこと・簡単にできること・楽しいことなどがよくわかります。グリーンカーテンを普及させたいというときには、そういった情報がとっても役に立つと思いますよ。

また、みなさんの地域でもうすでにグリーンカーテンを作っていらっしゃる方はおられませんか? 個人の家庭や、会社や、何かの施設でされているところがあるかもしれません。そういったところに話を聞いたりすることも、普及のヒントになるかもしれませんね。

太陽光を遮断するには、すだれなどを吊るせば良いかもしれません。気化熱を利用して涼しくするには、打ち水をすれば良いかもしれません。でも、グリーンカーテンは手間はとてもかかりますが、育てる楽しみや、花や実を見たり食べたりする楽しみ、植物の緑を見てさわやかな気持ちになるなど、魅力がいっぱいあると思います。そんな魅力をたくさん見つけて、地域の方にも伝えていただければなあと思います。

それか、かべ新聞での表現方法ですが、絵や写真、図などを入れると、見て楽しくわかりやすくなると思います。次に作るときに、絵などもぜひ入れてみてくださいね。

 

下長中エコクラブ⑤の新聞を書いてくれたみんなへ
師範から一言!━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━━─━─━

紙ごみをテーマにしたこのかべ新聞は、下長中エコクラブの中学1~2年生の4人が作ってくれたものです。とても読みやすいかべ新聞ですね。
日本の紙の使用量は、世界の中ではどのぐらいなのかといった大きな視点で問題をとらえてくれています。その一方で、紙パックを使った再生紙づくりという、日常みんなの身近にあるものを使った内容も取り上げてくれています。一つのテーマについて、色々な角度・視点で見て考えることができるのは、理解しやすもなりますし、とても素敵なことですね。
牛乳パックの再生紙の作り方は、とても分かりやすく書けていますね。


とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・・・

日本が意外と紙の使用量が多くて驚いたことや、牛乳パックで再生紙を作ったときに大変だったことなど、みなさんの感想をもっと詳しく知りたいなと思いました。また、感想だけでなく、たくさんの紙ごみが出ている現状から、「将来はこういう風になったらいいな」といったことをぜひ考えてみてほしいと思います。

図やグラフなどを書くときは、何のデータなのかを書くと分かりやすくなるので良いですね(「日本の紙ごみ内訳」など)。また、出典を書いておきましょう。

それから、このかべ新聞に紙ごみの内訳を紹介してくれていますが、みなさんが調査してみるのも面白いと思います。例えば家庭から出る紙ごみを調査するのであれば、期間(2週間とか1か月とか)を決めて、家族の方に協力してもらって、紙ごみを集めてみましょう。どんな種類のものが実際に出ているのかを自分たちで分類すると、発見がありますよ。新聞、広告ちらし、レシート、包装紙、紙袋、段ボール、紙箱などなど、何が一番多いのかや、このなかで減らせるものはないかなど、結果を見ながらみなさんで話し合ってみてください。きっと、中学生ができる紙ごみ減らしの活動が見つかると思いますよ。

浅井師範、ありがとうございました!次の地域はどこかな?お楽しみに! エコまるjumping.bmpのサムネール画像

青森県 その①

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2013年度の壁新聞道場 → http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201310251020.html
2012年度の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201204191131.html

師範紹介その1 → http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201407111133.html
師範紹介その2 → http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201407111145.html