2018.07.25 掲載
栃木県は17枚の応募があったよ!その中から2枚をご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!
壬生町「なかよしクラブ」 |
東峰エコキッズ①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
東峰保育園のお友だちみんなと先生、そしてご家族のみなさん、サシバの里協議会のみなさんと一緒に活動して、その結果を「ひがしみねエコ通信」としてまとめてくれました。とてもくわしく、たくさん書いてくれました。ところどころにこども達の感想や感動したこと、ビックリしたこと気がついたことなども書いてくれました。文章だけでなく、写真もいっぱい載せてくれました。そして吹き出しを付けてこども達の感想や大人からのメッセージも書いてくれて、まわりにこども達の絵日記を貼りつけて、立派な壁新聞になっています。
地球環境に目を向けて地球を守ろうと言っても、何をしたら良いのか?どう考えるのか?園児の目線で気がついてもらうには?ということで身近にある自然を知ろう、特に地域の特徴ある生き物はサシバだから、サシバの里の自然を切り口にスタートしました。すばらしいアプローチだと思います。
サシバの里の自然の一つは、農業です。市貝町の農家から朝どり野菜を購入して、ポテトサラダ、シーザーサラダ、大根サラダを作りました。採りたての野菜で自分たちで作ったサラダは、格別においしかったようですね。こども達の素直な感想が目に浮かびます。枝豆の収穫と豆切りは、初めて見たこどももいて、実際を知る良い経験になったと思います。
春は、お味噌を作りました。お味噌になるには、時間がかかります。完成が待ち遠しいですね。お米の苗床作りを行いました。
食べた後の食器を布でふくと、洗う水が少なくて良いのでエコですね。布ではなくてパンで拭くことも良くやります。パンだと食べてしまえば、何も残らず、とってもエコですね。そんなこともこども達に体験させると良いかと思います。
田植えにも挑戦したのですね。何事も最初はこわいと思いますが、意外にやってみるとこわいものでもないし、気持ち悪いものでもないことを経験することが大事ですね。秋の収穫が楽しみですね。苗床を作って、田植えをして、秋には収穫となると、途中の大変さも経験したいですね。植物に限らず、生き物が大きくなるためには、お世話をちゃんとやらないとダメだよ!ということも気付かせ、体験させたいですね。
夏はサシバの里で川の生きものを調べたのですね。ドジョウがいました。アカハライモリも見つけました。アメリカザリガニも見つけました。アメリカザリガニは外来種なので、川に放すわけにはいきません。最後は食べたのですね。ザリガニの身体の中には良くない虫もいるので、しっかりと火を通して食べたと思います。在来種のザリガニはいなかったのかな?比較することでちがいが良く分かり、今後は自分たちだけで気がつくでしょう。
ホタルとギンブナの自然観察から気がついたことは、生き物が生きるためには、エサがないと生きられませんが、それと同じ大事なことは住む場所が必要です。私達人間も同じです。食料と共に住む家がないとダメです。そんなことでホタルが住める環境作り、ギンブナが増え、育てやすい環境をこわさないことが大事ですね。生き物というのは、自分一人では生きられません。例えば食物連鎖と言い、食べる・食べられるという関係で生態系が維持されています。こんな生き物はいなくてもいいや!という考えでは、いずれ全ての生き物が絶滅してしまうことをこども達に気付いて欲しいですね。
秋は実りの秋です。みんなが植えた稲が大きくなって、お米が出来ました、ということで稲刈り体験をし、ピカピカ光っているご飯を食べました。お米も採りたてはとってもおいしかったようですね。こんな経験をすることがとても大事ですね。すりゴマと味噌を合わせて、ゴマだれを作り、流しそうめんを食べる経験もしました。
ということで東峰保育園のエコキッズたちは、1年間とても多くの経験をしました。この活動を見ていると保育園生活は、全てこの新聞の活動で過ごしてきたのかな?と思うくらいたくさんの経験をしてきました。先生方そして保護者の方々のご協力、ご支援で怪我もなく楽しい活動が出来ていることがすばらしくそしてうらやましくもあります。
みなさん方は、4年目を迎えてどうしようかと考えました。自分たちができる事は、「エコ農業とちぎ応援宣言」をして、一生懸命やっている農家を守ることが、環境を守ることにつながることに気付きました。66の家族も参加してくれます。応援宣言の具体的な活動は、何をやるのだろうか?こどもの目に見える活動は何だろうか?楽しみです!期待しています!
とっておきのゴシドウ★
この壁新聞を見ると、大人が作った新聞ですね。こども達のことばが書いてあるが、大人の視線でストーリーを作り、こどものことばや感じたことを書いてあるようです。ということで東峰保育園の壁新聞になっていると感じました。
保育園児が主体的に活動し、新聞を作るのはむずかしいかも知れません。でも、少し残念なのは、まわりに貼ってあるこども達の絵日記です。あまりに小さくて読めません。この絵日記の中にこども達の生の声があるのでしょう。これらの絵日記を中心にして壁新聞が作れないでしょうか?
こどもの声を生で聞きたい、こどもの字で書いた新聞を読みたい。無理な注文でしょうか?
なかよしクラブのみなさんへ
師範から一言!
なかよしクラブのみんなが作ってくれた壁新聞「防ごう!地球温暖化」はとってもすばらし新聞になっています。
どこがすばらしいか?まずCO2を少しでも減らしたいという「目的」を明確にして、その目的のためにまず私たちの暮らしや世界はどうなっているか?地球温暖化とはどういうことか?温暖化するとどうなるか?温暖化を防ぐ新しい技術を知るなど「実態をつかむ」ために外部の専門家に話を聞きました。
実際が分かったので自分たちは何が出来るか?何をしたら良いか?を考え「企画書」を作りました。企画書に基づいて「実せんしました」。グリーンカーテンを作りました。間伐をしました。植樹もしました。実せんだけでは、終りません。自分たちのやったことを発表しました。多くの人に「伝えました」。
自分たちがやったことでどんなことを感じたか?「感想」を書きました。自分たちの感想だけでなく発表を聞いたみんなの感想、意見もまとめました。最後に自分たちのまとめとして、これからは何をするか?どうしたら良いかを「まとめ」ました。
ということでなかよしクラブの壁新聞は、目的、つかむ、考える、実せんする、伝える、まとめというストーリで、読む人にとっても分かり易い、そして5年生としてはレベルの高い新聞になっていました。すばらしい!!
昔と比べるとなぜCO2が多くなったのか?ということは4年生の時に勉強したのだと思います。ですから電気の使用量を減らす活動を4年生の時にしましたね。CO2は木や石炭、ガス、石油など物が燃えると出ます。昔は木を燃やす暮らしが中心でしたが、その後、石炭やガス、石油を燃やしてエネルギーをたくさん作る世の中になりました。産業革命ということも習いましたか?石炭を燃やして水を温めて水蒸気を作ります。この水蒸気の力で回転する動力を作り、汽車が動きました。工作機械が動いて品物がたくさん作れるようになりました。第二次世界大戦後は、石油が容易に手に入るようになり、エネルギーをたくさん作り、自動車が爆発的に増えました。自動車が走ると排ガスからCO2がたくさん出ます。もう一つ電気が容易に作れるようになり、電気製品が爆発的に増えました。電気はどうやって作るか?も習いましたね。石炭やガス、石油を燃やして(CO2が出ます)電気コイルを回して電気を作ります。でも、みんなの家にある電気製品からはCO2は出ません、その代わりに発電所でたくさんのCO2が出ます。
では、どうしたらCO2を減らせるか?気象予報士や栃木テレビの方や自動車会社の人から話を聞きましたね。減らすためには、2つの考え方があります。エネルギーを作るためにCO2を出さないことと出てしまったCO2を減らすことです。
みんなは出てしまったCO2を減らすことを考えました。木や草や花などの植物は、空気中のCO2と太陽の光と水を養分として、くきや葉っぱや花などの体を作ります。果物やおいものような実も作ります。私たち動物は残念ながらCO2と光と水だけでは身体はできません。お米や麦、野菜などと肉などが必要ですね。
ということでみんなは、グリーンカーテンを作ろう。間伐をして木にたくさんの光を当てよう。植樹をして木を増やそう、と言う活動を実せんしました。とてもすばらしい活動ですね。
グリーンカーテンはゴーヤの苗を買ってきて植えました。植えてお終いではないですね。みんなで協力して、順番に水やりをしたのですね。ゴーヤも出来ました。良かったね!大きくなったのかな?グリーンカーテンを作って見て、もう一つ大きな発見をしました。それは光をさえぎるので部屋のエアコンを使う回数や時間が少なくなったということです。省エネにつながったのですね。すばらしい発見です!
とっておきのゴシドウ★
間伐もどうやるか?単に木を切れば良いのではなくて、光が良く当たるようにするということで、川又ぞうえんさんのアドバイスでどの木を切るか決めたのですね。実際に切るのには機械が必要だったようですね。年輪も調べたようですが、切った木は何年の木でしたか?
植樹と言うのは、ふだんはあまりやらないでしょう。草花を植えることは経験があるでしょうが・・・植えたあとは早く大きくなーれと水をたっぷりとあげましたか?植樹をした後のめんどうはどうやるのか?だれがやるのか?なども決めましたね。毎年、毎年、どの位大きくなるかはとっても楽しみですね?この木は誰が、何年・何月に植えたかも書いておくと楽しみも大きくなるのではないでしょうか。
電気自動車のすばらしさも体験しましたね。最後に私からみなさんに一つ質問します。みんなで考えてください。電気自動車は排ガスは出ませんのでCO2は増えません。でも電気は必要ですね。どうやって電気を作りますか?今まで通りだと発電所からたくさんのCO2を出すよね。電気をどうやって作れば、CO2を減らせるかをみんなで話し合い、考えてください。
感想やまとめを読むとみんなの考えがさらに進んでいるのが良く分かり、この「防ごう!地球温暖化」の活動がとてもすばらしい結果になっていることが分かります。自分一人で出来ることは少しかも知れません。なので、まわりの人たちにも話をして、みんなで活動を進めることの重要性が出ていますね。
岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
ご意見ご感想もお待ちしております!
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