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【壁新聞道場!】たのもーーーう!栃木県 その②

2017.06.21 掲載

栃木県は18枚のかべ新聞の応募があったよ!その中から3枚をご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!

栃木県 その① その③ その④ その⑤ その⑥

宇都宮市「東峰エコキッズ」 壬生町「なかよしクラブ」
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東峰エコキッズ①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言

東峰エコキッズのみんなが作ってくれた日本一のサシバの里壁新聞は、ひとことでいうととってもすばらしい、力作の壁新聞です。

みんながサシバについてしらべたこと、インタビューで知ったこと、サシバのえさについてじっさいに手にとってしらべたことなどたくさんのことを写真で見せてくれました。サシバのもけいにひとつひとつていねいにかいてくれました。市貝町のひみつにまとめました。

サシバについての話やしらべたことだけでなく、もっとすばらしいなーと思ったことは、サシバがすんでいるかんきょうとくらべて、どうしてサシバが少なくなったのかをしっかりと見て、考えて自分たちのことばで書いてあることです。自然と関係つけてしっかりと調べ、書いていることがとってもすばらしいです。

この壁新聞を読むだけでサシバのことが全部わかってしまうくらい、いろいろな面から書いてありました。サシバの大きさはもちろん、食べるものはなにか、どのくらい、なんびき食べるか、東南アジアと行き来していること、集合場所はどこか、食物れんさのちょうてんにいることも書いてくれました。サシバがげんきに生きている市貝町の自然についてもくわしく書いてくれました。市貝町の自然が良いからサシバが東南アジアからわたってくること、たくさん住んでいることがよくわかります。

市貝町のひみつも良くしらべて、書いてくれました。ここのまとめは、さすがに高校生がまとめたのでしょう。サシバが少なくなっている原因を考えました。エサ場の谷津田の大事さ、よごしてはいけない場所です、農薬や化学肥料のことも書いてくれました、台湾へ行って調べたことは大変役に立ったのだと思います。市貝町と台湾の墾丁と言う所が姉妹都市になると良いなーと思いました。

自然が残されているすばらしい市貝町をせんでんしたいと、遠足に行きました。牛も見て牛乳もここからとれるんだよ、バターもつくったのだね。栃木県のいちごはぜんこくによくしれわたっていて有名だね。とちおとめをとって食べたのかな?あまおうかな?市貝町のとっておきの出し物は、やっぱりサシバのさっちゃんですね。

この壁新聞は、色もたくさん使ってあり、写真もある、みんなが書いた絵もある、しらべたこともていねいに書いてある、とってもすばらしい壁新聞でした。

こんなにすばらしい壁新聞を作ると来年はどんな壁新聞を作ってくれるのか、とってもたのしみです。

とっておきのゴシドウ

市貝町の入野町長さんへのインタビューでも、みんながしっかりとべんきょうしていることがよくわかりました。しつもん8つを紙にかいてくれたので、みんながどんなことにぎもんを持っているのか良く分かったし、しつもんするないようを行く前にじゅんびして行ったのでしょう。その場でかんがえたことでなく、ちゃんとかんがえて行ったのはとてもすばらしいと思います。

川にいるいろいろないきものをしらべ、つかまえたのも楽しそうでいいなー。みんなが“自然のこども”になっているのがとってもいいですねー。みんなはカエルをつかまえることができる、あかはらいもりもつかまえることができる、とかいのこどもたちはカエルをつかまえることができるのだろうか?カワニナ、ヤゴ、ドジョウ、アメリザリガニ、ヨシノボリ、コオイムシ、マツモムシ、オタマジャクシ、タモロコそしてヘビもいた。きれいな川なのだね。これらはみんなサシバのえさになるのでしょうね。サシバのえさを調べたのですね。

みんながサシバのことをいっしょうけんめいしらべて、環境をまもることがとってもだいじですよ、と分かりましたね。自分たちでいっしょうけんめい活動するだけでなく、まわりのひとたちにも教えたいと書いてくれました。そうです!たくさんのひとが手を取り合って自然をまもることで、サシバの里“市貝町”がもっと、もっと有名になり、サシバを見たい人もたくさん来るでしょう。


東峰エコキッズ②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言

東峰エコキッズ②のみなさん、こんにちは!みなさんが作ってくれたSOS!野生動物の危機の壁新聞を見て、びっくり!びっくり!何度もびっくりしました。新聞のまん中にウンチで作った紙でゾウが作ってありました。すごい!この新聞を見た人は、なんだこれは!ということで新聞にくぎづけになってしまいます。

なんでゾウなんだ。この新聞を読むと二つの大事なことが、みんなのメッセージとして読み取れます。一つは、ゾウが密漁などでどんどんころされてしまい、数がとっても少なくなっているよ。あと15年で地球上からいなくなってしまう。ゾウは人気者で、だれでも動物園に行くとかならず見て楽しんでいます。でも近い将来、いなくなってしまいます。こまったなー!

もう一つは、ゾウのうんちには紙の原料となる“せんい”がいっぱい入っているので、うんちから紙ができます。私たちが使っている紙は、木からパルプを作って紙にしています。あるいは、みんなも学校や環境フェアなどで牛乳パックから紙をつくることをやったことがあるでしょう。みんな同じ木のせんいです。

そこで、みんなはすごいことをやりました。ゾウのうんちにはせんいがいっぱいあるので、紙ができるんだ。本当だろうか?紙を作ってみよう、スタートしました。やっぱりうんちだからくさいよね。でもみんながんばろう!ということでおもたいうんちを手で持って、なかみをしらべました。葉っぱやくき、えだなどいろいろとまざっていることが分かりましたね。だから紙が作れるんだね、とちゃんとわかりました。うんちを洗って、5~6時間ぐつぐつにます。消毒をして、さいごはミキサーでどろどろにします。どろどろになれば、紙すきですいて紙ができました。手でたいらにひろげるのが、いがいとむずかしかったようですね。できあがった紙でゾウを作ったのですね。ゾウのうんちはくさかったけれど、洗って、にて、消毒して紙にしたら、いがいとくさくなかったのでびっくりしましたね。

とっておきのゴシドウ

みんながうったえたいことは、ゾウのうんちで紙を作りました、ということでゾウに関心を持ってください。ゾウがぜつめつの危機にあります。どうしてゾウをたくさんころすのだろうか?実は、ゾウのキバで印かんやアクセサリーを作ります。どっしりと重いい印かんやアクセサリーは高級品です。だからみんなが買いたがるのですね。ぜつめつするおそれのある動物は、ゾウだけではありません。サイもぜつめつの危機にあります。オランウータンもぜつめつの危機にあります。どうして数がへっているのか?みんな人間のせいです。サイの角はクスリになります。オランウータンが住んでいる熱帯林は、ヤシ畑にするために開発されています。ヤシからパーム油をとって、サラダ油やいろいろなお菓子に使っているのですね。人間が好き勝手に行動しているから、動物たちがこまっているのです。

みんなの壁新聞は、こんなに大きな問題に私たちがもっと気付いて、人間の欲望だけで、生きものをころしたり、住んでいる所をこわすのをやめることで動物たちをほろぼさなくできますよ!とうったえているとってもすばらしい新聞です。

動物がいなくなっても、人間がほろびなければ問題がないじゃないですか?という人もいます。でもそんなことはありません。他の生き物がいなくなれば、最後は人間もほろびるのです。すぐにそうなるわけではありません。時間がかかります。年月がかかります。でも、絶対に人間にえいきょうがでます。ほろびた動物をもとにもどすことはできません。

植物をふくめて生き物は、おたがいに食べる食べられるの関係や、いっしょに仲良く住んでいる関係や、おたがいに助け合う関係などでこの地球上に生きています。どれか一種類でも生き物がいなくなるとこれらの関係が、不安定になり、こわれてしまいます。えいきょうがでるのは、長い年月がひつようです。しかし、かくじつにえいきょうが出ます。えいきょうが出てから、どうしようかと考えてもおそいです。えいきょうが出る前に、私たち人間ができることに手を打たないとだめですね。

この次の壁新聞では、どんなビックリすることを書いてくれるのかな?ゾウのうんちで作った紙を使った何か?を教えてくれるのかな?生き物をだいじにしようというメッセージとなる別の話かな?楽しみにしています。


なかよしクラブのみなさんへ
師範から一言

なかよしクラブのみんなが作ったかべ新聞を読んで、最初に感じたことは、みんなとってもがんばったなー!ということでしたよ。

最初に光や風で電気が作れることを調べました。それじゃということでエネルギーについていろいろ調べたらかんきょうのことが良く分かった、すばらしい!もう一つ分かったことはエネルギーをつくる資源がなくなってしまう心配があることでした。そこで、どうしたら資源を大切にするために省エネできるかみんなで話し合いました。その次がすばらしい。企画書を作ったのです。先生に説明しました。あとはじっさいにやってみて、その結果をまとめたり、ほかの人たちにもっと知ってもらい、実行してもらうようにはたらきかけました。ここもとってもすばらしいみんなの活動だと思います。結果をグラフにして分かりやすくしました。最後に、次は何をしたら良いのかをみんなで話し合いました。

エネルギーには、電気のエネルギーがあります。熱のエネルギーもあります。動くという動力のエネルギーもあります。光のエネルギーもあります。今回みんなが取り組んだのは電気のエネルギーですね。電気はどうやって作ることができるのだろうか?ということで光で電気を作れる、風でも電気が作れる、くだものでも電気がつくれるはずだと調べました。それと少しでも電気を大切に使いましょうということで、節電をする、たとえば、夜ねる時などはテレビはコンセントからぬくようにしましょう、エアコンは夏は温度を低くしすぎないように、冬は温度を高くしすぎないようにして、使う電気の量を少なくしましょう、などがありました。最後にみんなが次へのステップで考えたことがすばらしいです。節電だけでなく、みんなが心配したのは火力発電で使う資源がなくなるよ、ということで石炭や石油、ガスなどの資源を使わないで電気を作る、自然エネルギーで電気を作りましょうということで「はじめに」で考えたことにもどりましたね。今、みんなが家や学校で使っている電気の多くの部分は火力発電といって、石炭や石油、ガスなどの資源を燃やして電気を作っていますね。それを自然エネルギーで作ることで資源がなくなることを心配しなくて良いのですね。

企画書を書くというのもとってもすばらしいことです。みんなの学校では企画書を書いていろいろな活動をやっているのでしょう。このやりかたもみんなが大きくなり、会社ではたらくようになった時にたいへん役に立つやり方です。タイトルはどうするか?目的は?やることは?だれが参加するか?準備するものはなにか?買わなくてはならない物は?などなど最初は企画書を書くのはたいへんだと思うでしょうが、後になってぬけがあったり、準備ができてなくて、失敗することがよくあるので、じっさいに書いてみるとぬけがなくなり、成功するようになりますよ。

結果をグラフにしてくれたので、分かりやすくなりますね。これだけみんなが節電などをやったのですが、昨年とくらべて電気使用量がへってないのはどうしてだろうか?ここをみんなで調べたり、考えたりして原因をつかむことがこれからみんながやることの一つですね。せっかくこれだけ全校のみんなも協力してやったのにどうしてだろうか?

みんながこれから大きくなっていった時に電気がない生活は考えられないでしょう。むしろ電気を使うことがふえるだろうと思います。資源を使って電気をたくさん作ることはできなくなるでしょう。そうした時にみんなはどう考えたらよいのだろうか?電気を使わない生活ができるのだろうか?電気は使わなければ生活はできないでしょう。

どうしたら良いかをみんなで考えましょう。

電気を作る時に考えなくてはならないことは何だろうか?電気を使う時に考えなくてはいけないことは何だろうか?

そういうことを考えるとっかかりになるのが今回のかべ新聞です。その意味でとても大事なことをみんなはやったのですよ。いつかみんなが考えたことを教えてください。

電球の中に若葉がある。だれが考えたのかな?気に入りました。ごちゃごちゃ言わなくても電気を大事にしましょうといううったえが聞こえます。

この次のかべ新聞がとっても楽しみになります。待ってます!!

とっておきのゴシドウ★

このような活動を進める時に、はじめに→作戦→アクション→広めよう、伝えよう→結果の流れを作って、それぞれをしっかりとやっているのがとってもビックリしたし、4年生でもこういうやり方ができるのを知って、本当にすごいなーと思いました。
はじめにから結果までの流れについては、先生からも教えてもらったかも知れませんが、こういう進めかたは、みんながこれからいろいろな所で使えるやり方です。大人になって会社などではたらくばあいでも、このような進めかたでしごとをすることがひつようになりますので、4年生の時からこういう進め方を練習するのはとても良いと思います。今回の活動でもすでにみんなは分かっていますが、結果で終わりでないのです。結果を見て次はどうしようかと考え、それをはじめにと作戦にもどして、くるくるまわるようにすることが大事ですよ。そうすることで高い目標にとうたつできるようになります。

ところでくだもの発電をじっけんしたけれど、うまくいかなかった、どうして電気がつかなかったのだろうか?
くだものにさしこんだ金属の電極は銅板とあえん板でしたね。電気がつくようにつかったのは、豆電球だったのですか?LEDの電球だったのですか?豆電球ではレモン1ケや2ケではつかないです。銅の電極とあえんの電極とLED電球をつなげるときに、プラスとマイナスをまちがえなかったですか?電極は紙やすりでこすってきれいにしましたか?などいろいろと注意することがあります。電極は大きい板の方が電球はつきやすいです。大きい電極でくだものの中にさしていると電気がいっぱい流れて、電球がひかります。電球よりもオルゴールをならす方がかんたんです。オルゴールは少ない電気でなります。

岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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