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【壁新聞道場!】たのもーーーう!香川県

2016.12.26 掲載

香川県からはシオン・エコサイエンスクラブさんからの応募があったよ!
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!

高松市「シオン・エコサイエンスクラブ」
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シオン・エコサイエンスクラブのみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━

シオン・エコサイエンスクラブのみんなが書いてくれた水調べ新聞を読みました。

うれしかったこととして、メダカを見つけたこと、たくさんいたことですね。みんなが住んでいる所は、まだメダカがいるのですね。日本の各地でメダカがいなくなったと悲しんでいる子供たちがたくさんいます。メダカがほろびないように自然を守ることがだいじですね。メダカの卵を食べるカダヤシもいるようで問題ですね。カダヤシは北アメリカ原産で日本でも外来種として分布を広げているようですね。カダヤシを捕まえてみんなはどうしているのですか?私が住んでいる川崎の多摩川では外来種だけを生かしておく池を作って、そこに多摩川でとれたブラックバスやピラニア、外来種のカメなどを飼っています。多摩川は外来種の宝庫になってしまったので、アマゾン川にちなんでタマゾン川とも言われています。ということでみんなは外来種のカダヤシはどうしているのですか?とれた川にはもどせませんよね。

うれしかったことの二つ目は、早明浦ダムのそうじをしてきれいになったことですね。ダムに限らず、部屋などをそうじしても、きれいになると、ヤッターっとなってすっきりしますよね。やりがいがあったと感じました。とても温かい気持ちになったとのこと良いことをしました。その後、よごさないようにしてほしいですね。みんながそうじをしているところを大人などほかの人に見てほしいですね。見た人はたぶん、ごみを捨てるなどよごさないと思います。

色んな生き物と出会いました。さわがに、キノコ、大きなみみず、大きなかたつむりにも出会ったようですね。大きなカタツムリと言えば、先日テレビで見たのは、ニュージーランドにいる10cm位のカタツムリでした。ミミズなどを食べる肉食のカタツムリでした。日本には、そんなカタツムリはいませんが。世界にはビックリする生き物がいろいろといますよね。

川や水路には、ペットボトルや空き缶、釣り針やリール、それにござもあったのですね。どうしてそんなものを捨てるのかな?残念ですね。みんなが住んでいる所に限らず、日本のいろいろな川や水路などにポイッと捨てる人がいて困りますね。川などに捨てられたごみが海に流れ着いて、海の生き物に悪いえいきょうを与えています。たとえば、レジぶくろが海にいくとウミガメがエサのクラゲと間違えて食べようとします。レジぶくろがのどにつまって、カメが死んでしまうこともあるようです。釣り糸は鳥の足などにからみついて、鳥が困っているようすも良くあります。ごみで川や水路や街がきたなくなるだけでなく、生き物にも悪いえいきょうがあるので、ぜひ、ポイ捨ては止めてほしいですね。

一番悲しかったのは、除草剤をまかれたことですね。除草剤が川や水路に流れて、水質がとても悪くなるだけでなく、生き物にも大きな悪いえいきょうが出ていました。ザリガニがたくさん死んでいたようですね。除草剤は雑草を枯らしたり、死めつさせる力があるということは、ほかの生き物にもとても悪い作用を与えます。もちろん、たくさん吸ったり、口に入ると人間にもとても悪いえいきょうがあります。このような除草剤は、すぐには分解しないで土の中に残って、雑草が生えないようにするのでしょうが、それによって土の中にいるみみずやダンゴ虫、かびやだになどの小さな生き物も死んでしまうのでしょう。土の中にこれらの小さな虫がいるので、良い土になり、草や木が大きくなります。除草剤によって土も死んでしまうのですね。除草剤を使わないで雑草を除くことはできないのでしょうか?みんなはどう考えますか?そうです!薬品を使わないで人間の力で、あるいは機械の力で雑草を除くことができます。川や水路や生き物、自然を守るために人間ができることはたくさんあると思います。

シオン・エコサイエンスクラブのみんなは、1年間に水調べだけでなく、リサイクル工作や光触媒スプーン作り(光を当てることでよごれが取れるのかな?)、色素増感太陽電池作りなどたくさんの活動をしたようですが、壁新聞としては水調べにしぼって記事を書いてくれました。そのおかげで分かりやすい新聞になっています。

来年はどんな新聞が来るのか、楽しみにしています。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

メダカを見つけたよ!掃除をしたらすごいきれいになったよ!色んな生き物と出会えたよ!などの明るい、うれしいニュースがありました。しかし、残念な、ショックなニュースもありました。除草剤がまかれて水質がとても悪くなったよ!ザリガニがたくさん死んでいたよ!空き缶やペットボトルなどのごみがたくさんありましたよ!などなどみんなが1年間、水調べをやって見つけたことがありました。

そんな、目に見えることとは別にみんなが調べたのは、サイエンスクラブの名前に負けないように水のpH,透視度とCODという難しい分析をやりました。小学6年生にはちょっと難しいpHやCODの測定にチャレンジしました。
2年ごとに調べているようですが、毎年調べるともっとよく変化が見えると思います。2年ごとに調べるのはどういう理由ですかね?CODの測定はちょっと気を付けないと測定のデータがおかしくなってしまいますね。たとえば、水の中に指が入ってしまうと数値が高くなってしまうので、指が入らないよう気を付ける必要があります。みんなはそういうことはよく知って調べていると思います。

pH,透視度、CODの測定を、2001年から2015年まで継続して調べていることは、とてもすばらしいです。続けることによって、見えないことも見えてきます。水質調査の結果を見てみると、詰田川、宮川、ため池、出水の水質が2008年ころから悪くなっているように見えます。2015年の調査結果でも昔と比べると悪くなっているようですね。これはどうしてでしょうか?

水質が変化した原因は、何か思い当たることがありますか?原因をつきとめるためには、川などの周辺あるいは上流に行って、工場が増えたとか田んぼがどうなったとか、上流の川にごみが増えたとか、変化を調べることも必要になってきます。このような調査もやるとみんなの水調べも一歩上のクラスに進歩したことになるでしょう。
そのような調査をする時の大事なことは、あらかじめみんなで予想される原因を考えてから調べに行くことがだいじです。そのような原因を考えずに調べに行くと、見えるものも見えなくなります。
見る、観察することのポイントは、何を見るかをあらかじめ、しっかりとしぼっておくことです。その時にだいじなもう一つの点は、いろいろと見て、観察する時に、見えることは何でも忘れないように記録しておくことです。自分たちが考えたこと以外の発見があるかもしれません。自分たちが考えたこと以外の発見の方がおもしろいこと、すばらしいことやびっくりすることがあります。ノーベル賞を取った人たちの発見もぐうぜん見つけたことや思ってもみなかったことをしっかりと見ていたことがノーベル賞級の発見につながっています。

★☆加藤代表サポーターさんへ☆★
壁新聞をこどもたちが書いてくれると、また一段と味のある新聞になりそうだと思いますが、どうでしょうか?(壁新聞師範の岡本正義から)

岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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