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【壁新聞道場!】たのもーーーう!熊本県 その⑥

2016.11.30 掲載

熊本県は31枚の応募があったよ!その中から6枚をご紹介。
今週は西井師範です。よろしくお願いしまーす!

熊本県 その① その② その③ その④ その⑤ その⑦
 

水俣市「水俣市立水俣第二中学校」 八代市「日奈久小学校 体育・環境委員会」
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八代市「日奈久小学校 5年生」

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水俣第二中学校のみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

水俣市立水俣第二中学校 環境ISO委員会のみなさん、こんにちは!
まずは、先の全国フェスティバル2016での特別賞の受賞、おめでとうございます!

情報量や内容の深さなど、まるで本物の新聞や環境系の雑誌を読んでいるようです。この壁新聞を作るためのデータ収集や活動実績のプロセス、努力に敬意を表します。
どれを取っても充実した内容ですが、普段の仕事でプログラムを実施している相手は幼児から小学生が多い私からすると、中学生ならではの活動は、やり応えがありそうで羨ましく見えます。特に環境検定は私もチャレンジしてみたいと思ったくらい面白そうですね。

分別や節水、節電といった広く一般的なテーマと、環境ISOだよりや環境検定など独自の活動。この取り合わせにも秀逸さを感じます。いろいろな人に心にとめてもらうという事は、いろいろな仕かけを駆使して発信してゆかなければなりません。発信する側の観点からも、非常にその点のバランス感覚にすぐれた壁新聞だと思いました。最後にもう一度、おめでとうございます!

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

私がこの壁新聞を読み終えた時に最も印象に残った事は、普段の日常生活から高い意識を持って行動しようという信念です。すばらしいと感じる取り組みが本当に多かったのですが、特にピックアップしたい2つを抜き出して下記にあげたいと思います。

・教室でスクールバッグの向きを揃え、見た人がきれいだと思う教室にしている

・分別参加のチェックリストに、態度と服装面のチェックを新しく追加した

これらは一見すると、環境の事と直結していないようにも受け取れます。仮にスクールバッグの向きがバラバラでも、教室の掃除が行き届いていればキレイでしょう。仮に服装はきちんとしていなくても、分別活動自体に参加は出来るでしょう。しかし、単なる行動だけでなく、美化意識や積極性などの気持ちの面から訴えかけ、環境に対する意識を根付かせていきたいというみなさんの意図が伝わってきます。

自分の行動に責任感を持つ事は、環境に対しても責任のある行動につながります。特別な時だけエコな行動を心がけるのではなく、毎日確実に取り組むべき事柄は習慣づけられなければ決して続きません。そんな理想や信念を持って活動している事に感銘を受けました。今後もみなさんが目指す高みをどんどん発信してほしいと、心から願います。

 

日奈久小学校 体育・環境委員会のみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

体育・環境委員会のみなさん、こんにちは!みなさんは委員会活動として、環境に関するいろいろな取り組みをしたんですね。壁新聞を見るだけで本当にアイデアが詰まっているなという印象です。

私が特に面白い取り組みだと思ったのは「エコランド」です。わりばしの銃の射的やダンボールキャタピラーのレース、ペットボトルのボーリングなど、楽しく環境の事を学べるエコのテーマパークのような企画ですね。私も普段、環境やエコの事を楽しく伝える仕事をしているので、実際にやってみたいくらいのすばらしいアイデアだなと思いました。

「準備が大変だったけど、参加してくれた人が楽しんでくれて良かった、やりがいがある」という感想を持ったようですね。生きものや自然が大好きで、エコな活動をする人はたくさんいると思いますが、実は人の事が大好きだという人も環境の活動に向いていると思っています。環境を楽しく伝えるのは、参加した人が楽しんでくれる事もそうですし、環境が悪くて困っている人を助ける力にもなれるんです。やりがいを感じてくれたみなさんには、今後もそれを続けていってほしいなと期待しています。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

いろいろな取り組みをしていますが、活動の中心は「ごみ」ですね。そしてごみに関して様々な角度からのアプローチがあって、本当に発想が豊かだなと感じます。そして何より、自分たちが出来る限りの事はやろうという姿勢もまた、とても頼もしくて大切な部分です。

ごみの減量に挑戦する記事で、グラフとして目に見えるようにした点は、やる気や気付きをうまく引き出せるアイデアだと思いました。このように目標を設定して物事を進める事は、とても良いやり方ですね。

他にも小・中学生合同で活動したり、ちがう学年と一緒に取り組んでいる事もすばらしいです。かんたんな事でも、ついつい三日坊主で終わってしまう人は少なくありません。そんな時に、一緒に活動している仲間の姿を見て刺激を受けたり、行動しようというきっかけになったり、仲間の存在が後押ししてくれる時があります。6年生に頼ってしまっているのでがんばろうという気持ちも、自立心が感じられてうれしいです。

エコな活動にやりがいを感じたみなさんは、環境やエコを伝える職業にいつでもなれる気がします。実際にみなさんが大人になった時には様々な仕事をしていると思いますが、環境に優しい活動にやりがいを感じられる大人が増える事を、今から楽しみにしています!


日奈久小学校 5年生①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

ファイブガールズのみなさん、こんにちは!同じ学習をして作った壁新聞でも、グループごとに特色が違いますね。

ファイブガールズのみなさんは、色でアクセントを付けていてカラフルな印象を受ける、可愛らしい壁新聞だと思います。イラストが多いのも紙面が明るくなるだけでなく、読んだ人の理解の手助けになるのでとても良いです!

東京も埋立処分場が約50年後にはいっぱいになってしまうと言われています。みなさんの地域もごみ処理場がいっぱいになってきているんですね。日本全体でごみが処理出来なくなってしまったら大変です。これはごみを減らす事をいつも心がけなければなりませんね。

しかし何十年後でなくても、災害時など突然ごみが回収出来なくなる可能性もありますよね。そう考えると、今から取り組めるごみ減量のアイデアが書いてあるこの壁新聞の価値も、より一層高まるように感じます。これからも、環境に良い活動を頑張って下さい!

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

たくさんのエコな活動が書いてあって、しかもどれもすぐ取り組める具体的な事柄ですばらしいですね。ただし、ひとつだけ気になった点があります。それは、残った食べ物をペットに与える事です。

きっと気をつけているかもしれませんが、人間が食べる物の中には、動物にとって毒になるものがあります。例えば、ねぎやチョコレートなど普通に家庭にあるものなどは、動物が食べて中毒になってしまう事故がたまに起きています。また、調味料などの人間用の味付けも、体の小さい動物にとっては健康を害する原因になってしまいます。

みなさんが動物や他の生きものが好きだからこそ出てきたアイデアだと思うので、知らない人が見た時に危なくないように、安全な知識も書いてあると良いですね。

ちなみに、家でもペットを飼っていますが、キャベツの一番外側の葉や、野菜の皮や芯など、捨てられてしまう事の多い部分を、ペットと一緒に食べています。ペットと一緒にエコな活動が出来るとうれしさも2倍ですよ!

他にもコンポストなどで自然にかえす方法もあります。自然や生きものに関心がある人は、ぜひ試してみて下さい。

 

日奈久小学校 5年生②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

世界の環境守り隊のみなさん、こんにちは!同じ学習をして作った壁新聞でも、グループごとに特色がちがいますね。

世界の環境守り隊のみなさんは、行動がどのようにエコに繋がるのかがそれぞれの記事にわかりやすく書いてあって、大人から見てもわかりやすい印象です。理由がしっかり書いてある事は、自分たちでしっかりと理解出来ている証拠だと思うので、説得力が感じられる壁新聞です。

また、発表会の環境クイズの記事にも注目しました。「工場」「家庭」「学校」の内でどれが一番環境を悪くするかというクイズで、ほとんどの人が工場だと思い、家庭という答えにみんなが驚いた、という説明があります。確かにこれは勘違いをしやすいため、おどろきとともに深く印象づけられた事が想像出来ます。

1つの工場と1つの家庭を比べたら、当然工場の方が大きいですが、工場に対して家庭は数え切れないほど数が多い分、環境に与える影響も大きくなりますよね。良い方向にも悪い方向にも、小さな事が積み重なると大きな結果になる。これは環境を考える上で非常に重要な事なので、それを伝えられた意味はとても大きいと思います。

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

環境センターでは「リサイクルの事」「トイレで雨水を使っている事」や「センターの先生が洋服をマイバッグにして使っている」などの学びがありましたね。たくさん環境の勉強をしても、そういった施設に行くとまだまだ多くの発見があるものです。

私の働いている環境の施設でも、リサイクル出来るものを回収していたり、トイレ用水には雨水が使われていたり、いらなくなった洋服のリメイクが体験出来る工作などがあります。その他にも私たちは、なるべく来てくれた人たちの生活に役立って、なるべく楽しく取り組めるエコを一生懸命考えています。

みなさんが環境センターに行く事は、みなさん自身が勉強になるだけでなく、きっとそこで働いている人にとってもやりがいを感じると思います。そしてそのやりがいは、さらに進化した、より良いエコなアイデアが生まれ、多くの人に広まるきっかけになる事でしょう。環境の施設で働いている立場の意見として、ぜひ授業以外でも通いつめて、エコを突きつめてくれるとうれしいなと思います。

 

日奈久小学校 5年生③の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

エコボーイズのみなさん、こんにちは!同じ学習をして作った壁新聞でも、グループごとに特色がちがいますね。

エコボーイズのみなさんは、エコマークを数多く描いているのが目にとまります。エコマークは種類も多く、デザインも面白いものがありますよね。きっとみなさんの印象に残っていて、それを伝えたいと考え付いたのでしょう。マークというのは目で見てすぐにわかる印ですから、実際にたくさんのマークを描いたのは、良い方法だと思います。

他の記事も、エコな行動とその理由がイラストと一緒に上手にまとめられていて、読んだ内容が頭に入ってきやすい工夫を感じました。環境に関する事は知らない情報やむずかしい内容も多くあるので、このように読む人にわかりやすくまとめる技術は大切だと思います。

始めに「環境にやさしいエコを勉強して、それをみなさんに発信したらもっといい環境になると思った」と書いてありますが、有言実行で上手に発信出来ている、すばらしい壁新聞だと思いました!

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

他のグループと同じ学習をしているので、書いてある内容は自然と共通点が多くなっていると思いますが、みなさんの壁新聞は特に熱い気持ちを感じたような気がします。それはなぜかという説明はむずかしいのですが、言葉の選び方にちがいがあるのかもしれません。

例えば、無駄を減らすための行動に「使い切るまで新しい物を買わない」という、標語にも使えそうな表現がありました。私も野菜などを安い日にたくさん買って、何日か経った時にあまり減っておらず、慌てて使い切った経験があります。このような誰にでも共感出来る事が書いてあると、読んだ人にとってはメッセージ性が強く感じられます。

そしてもうひとつ「すばらしい日奈久といわれるようにしたい」という言葉。みなさんの素直で力強い決意が想像出来るので、心を打たれる人も多いのではないでしょうか。

周りの環境を良くしたいと思うのは、自然を守る気持ちの第一歩です。スタートラインに立ったみなさんの、これからの活動に期待しています!


日奈久小学校 5年生④の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━

ZY-3Rのみなさん、こんにちは!同じ学習をして作った壁新聞でも、グループごとに特色がちがいますね。

ZY-3Rのみなさんは、どの記事を見ても文章をしっかりと書いていますね。きっかけの部分を読んでみると「今の環境問題をみなさんに知ってほしいので、このエコ新聞を作りました」と書いてあります。エコな活動の事柄だけではなく、読んだ人がその背景もきちんと理解出来るように意識して作った事が感じられました。

この「知ってもらいたい」という気持ちは、環境やエコを広める原点です。当然、環境問題を意識して行動出来る人が増えると、環境に良い影響も増えます。この気持ちを持ち続ける事で、今後も自分自身の学びは深まり、周りの人にもエコが広がってゆくでしょう。

いろいろな場所の環境がだんだんと変わっていくように、環境問題というものも常に変化し続けています。「今の環境問題をみなさんに知ってほしい」と書いていたように、まさに環境問題の「今」は時と共に変わるので、そこを意識出来た事はすばらしい事です。これからも伝えたいという気持ちを持って、環境問題の「今」を広めてくれる存在になってほしいと思います!

とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★

みなさんの書いた「自分たちで実践出来るエコ」の記事の項目は、どれも文字通り実践的なものばかりで、すぐに役立てられそうですね。その中で私が特に良いと思った所は、断る事が大切だという点です。

みなさんが挙げていた「包装紙」「包み紙」「レジ袋」。これらは私たちの生活でどれも当たり前のように目にする物です。しかしそれらは最終的に捨てなくてはならないので、これを断るのは良い着眼点です。

ごみを減らすための3R「Reduce(リデュース)」「Reuse(リユース)」「Recycle(リサイクル)」というキーワードがあります。そこに、日本語で「断る」という意味の「Refuse(リフューズ)」という言葉を4つ目のRにプラスしている所も実際にあります。

一般的に日本人は物事を断るのが苦手と言う人が多いです。私もNOと言うのが得意ではないので、買い物の時に毎回心の中で「せーの」と勢いをつけて「袋はいりません」と言っています。若いみなさんには社会を変える力があると思うので、ごみを減らすために断るのが当たり前の世の中になるように、一緒にがんばっていきましょう!

西井師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

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熊本県 その① その② その③ その④ その⑤ その⑦

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