【壁新聞道場!】たのもーーーう!福井県
2016.08.24 掲載
福井県からはあわら市の細呂木小学校から応募がありました。
今週は大竹師範です。よろしくお願いしまーす!
あわら市「細呂木小学校」
細呂木小学校のみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─
細呂木小学校5年生のみなさん、こんにちは!
みんなの観音川の水質調査の結果を分かりやすくまとめてくれました。
クラブ結成から日も浅いのでたいへんだったのではないですか?初めて行った調査でむずかしいことはありませんでしたか?水のきれいさの調査項目をどのように選んだのでしょうか。
じぶんの住んでいる街を流れる川は、いつもきれいだといいですね。
水質調査のあとで、むかしはどうだったのか「聞き取り調査」をやりましたね。数値ではわからないけれど、なんとなく今より水がきれいだったことがわかりましたね。このように時間の経過とともにどのように変化したか調べることは、大切な方法です。時系列変化といいます。50年前は経済の高度成長期、30年前は高度成長が終わるころです。
現在の川は、その当時よりよごれているのでしょうか?それとも・・・・。50~30年前とどこがちがうでしょうか?ごみはありますか?ワカサギ釣りはできますか?魚はたくさんいますか?ホタルは飛んでいますか?川底は見えますか?水質データも必要ですが、現在に川のようすを目で見た感じも書いてほしかったです。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★
<わかったこと>の中にちょっと気になる記述があります。「川をよごす原因は、家庭から出る生活排水である。」という結論になっていますが、今回の調査から分かったのでしょうか?水質調査の結果は、「観音川はそんなによごれていない。透明度もある生き物も住んでいた。」と書いてあります。師範が調べたところ、あわら市の下水道普及率は、90.8%です。(平成26年末)家庭排水を直接観音川に流しているところがありましたか?油などの混じった台所の排水、せっけん・シャンプーを流した水がそのまま川に流れたら、水質調査の結果はもっと悪くなるのではないでしょうか?2010年こども環境白書のデータがはりつけてありますね。そこには、BODの70%が生活雑排水から来ていることが示されています。たしかに下水道の整備されていない地域では、生活排水やし尿が川に流されていることもあります。さいわい観音川は、水質調査ではとてもきれいでした。観音川の水をよごさないようにしたいという気持ちは大切だと思います。「川の水を守るためにぼくたち、わたしたちができることの5項目は、どれも正しく重要なことですが、観音川にあてはまるのですか?(下水処理場の負荷を少なくする効果はとても大きいのでいいことですよ。)
川はばが広げられたのは、洪水対策ではないでしょうか?大雨の時に、川の水があふれるのを防ぐためです。なぜあふれるようになったかは、考えてみてください。
じぶんで計って見たり、観察したりした結果をもとに、判断する習慣をつけましょう。
師範の見方が間違っていたら、ごめんなさい。
☆★サポーターへのゴシドウ★☆
現地を見ないで、壁新聞の記事だけを読んで子どもたちへの講評を書きました。
ちょっと辛口のコメントもしましたので、以下に理由を述べます。
①昔の観音川の水がきれいという結論は、どこから導きましたか?
②魚が減ってしまったのですか?魚が減る原因は、水の汚れだけではありません。水量や水温も影響します。川幅が広がっていますし。
③下水普及率は、地方都市としては高いです。家庭排水が直接観音川へ放流されているとは考えにくいと思いますが、いかがでしょうか?
調査などの結果から、つぎの活動へつなげる部分に少し飛躍があるように感じました。
というのは、子どもたちからのメッセージには、「水は透き通っていて、・・・においもしない、・・・川の中に魚がたくさんいて、自然が豊かなんだ・・・」と書いてあります。
壁新聞の<わかったこと>の記述とずれがありますね。
現状観察から問題点を導き出して、その原因を探り、対策を立てて実行していくという一連の過程を子どもたちに、考えてもらうことが良いと思います。
大竹師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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