2015.07.22 掲載
栃木県は23枚のかべ新聞の応募があったよ!その中から2枚をご紹介、今週は西澤師範です。よろしくお願いしまーす!
真岡市「真岡児童館やさしクラブ」 | 栃木市「イオンとちぎチアーズクラブ」 |
真岡児童館やさしクラブさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━
まず目を見張るのが新聞のタイトルとそれぞれの小見出し。「命」をキーワードにそれぞれの活動を上手にまとめることができました。また活動についての子どもたちの感想もしっかり書けています。
とりわけ、目の前で命があるものを殺していただく体験は、本当に貴重な体験です。命がある間は動いていたマスを捕まえ、さばくうちに動かなくなるその課程を体験することで、言葉ではなかなか実感しにくい「命をいただく」ことを子どもたちは直感的に理解できたことでしょう。
また、自分では動かない植物「さつまいも」や「どんぐり」についても命があることを気づき、そのありがたさを感じられる活動が展開されていることもとても重要なことです。とりわけ、「どんぐりプロジェクト」は、2年間にわたって苗木を育て、そのあとも岩手県のお友達にその苗木を渡すことで、ドングリの木の成長をずっと見つめていくことができる良い活動だと思います。ドングリの成長を遠くからもぜひ見守って下さい。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★
来年もぜひ「テーマ」を決めて、みんなの活動をかべ新聞で紹介して下さい。テーマが変われば、同じ活動でも見え方が違ったり、新しい発見があったりすると思います。
今回「命をいただいた」マスが育ついそ山の自然について詳しく伝える、という方法もありますし、みんながどんな風にいそ山の自然を守っていきたいか、その想いをまとめてみるのもいいかもしれません。また、周りのどんな人たちと一緒に活動しているのか、「人」をテーマにして新聞を作るのもおもしろいかも。文字には書いてなくても、今回の新聞を読んでいると、たくさんの大人がみんなの活動を応援しているのだろうなあ、そんなことも読者に感じさせる新聞でした。
イオンとちぎチアーズクラブさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━
色使いがきれいで、折り紙などを飾りにうまく使い、目を引くかべ新聞になっています。1年間の活動報告が「ぎゅっ」と詰まっています。
活動のなかで、「いい経験ができたなあ」、とうらやましく思い、私もぜひ参加したかったのが、梅干しづくり。昔はそれぞれのお家で、お家の人が梅干しを作っていたけど、今は家では作らず買うお家も多いんじゃないかな。梅干し作りは、梅雨の時期とも重なるので、お天気を見ながらの作業だよね。太陽を一番身近に感じた活動になったのではないかな。そして、自分たちで作ったお米と梅干しでのおにぎりはさぞ美味しかったことでしょう。
ただ、ちょっと残念なのは、それぞれの活動報告や感想などの本文が細いペンで書かれていて読みにくいこと! 今年のテーマである「太陽と自然」とそれぞれの内容がどんな風に繋がっているのか、その点を少し書いて欲しかったな。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★
活動の中のひとつに焦点を当ててかべ新聞に詳しく書いてみる、という新聞作りも試してみてはどうでしょう。
たとえば、環境活動として定着した廃食油ろうそくづくり。捨てるものを新しく使うものに生まれ変わらせることの大切さを学べていいですね。
廃食油利用のろうそく作りは、いろいろな環境問題について学ぶ教材ですので、私たちの使う食用油の産地の現状(私たちの使っている油の原料はどこからくるのか)や、私たちの食生活について(たとえば揚げ物が大好きになった日本人、そのために環境にとって悪いことはおこってないのか)、それから、料理などに使ったあとの油の利用方法(ろうそくだけでなく、石けんや飼料、燃料になること)などあわせて調べて新聞で報告してみるというスタイルもありですよ。また、作ったろうそくをいつどんな風に使ったのか、その報告もあると、もっといい記事になると思います。
西澤師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
ご意見ご感想もお待ちしております!
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