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2022年度「ユースが行く!!」 6月号~BIOMEを使った上高地散策~ゆっきー編

2022.07.22 掲載

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6月なのに30度前後の暑い日が続いているため、涼しい場所を求めて1泊2日で上高地へ行ってきました。

装備

この日は曇り。標高が高いため念のためマウンテンパーカーも持って行きました。登山シューズ、太陽が近いので帽子も忘れずに。クマの目撃情報が多かったためビジターセンターで熊鈴も購入しました。
また、上高地ネイチャーガイドの春~初夏編も400円で購入。これと、BIOMEで植物の名前を判断しています。

バイオーム(BIOME)とは
動植物の投稿や同定ができるスマホのフリーアプリ。見つけた植物・動物の写真を投稿することで種名を特定できたり、調査に参加することができる楽しい自然観察にはうってつけです!

ビジターセンターから河童橋を経由し明神池

ビジターセンターから河童橋までは梓川沿いの道を選択。舗装されているためヒールを履いている観光の方もちらほらいるような歩きやすい道です。ここではミヤマカラマツとベニバナイチヤクソウを発見。ベニバナイチヤクソウはうつむき気味に咲いている花です。下から見てみると花弁のピンクとは対照的に雄しべが黒っぽいのが特徴です。ベニバナイチヤクソウにはミツバチがたくさん来ていたため、もしかしたらミツがおいしいのかもしれません。

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河童橋は芥川龍之介の小説、河童にも登場する橋です。橋の上から上流を見ると穂高連峰が、下流を見ると焼山が見ることができます。河童橋のそばでクリンソウを見つけました。
河童橋から明神池までの道のりは歩きやすいように整備されていますが普通のスニーカーよりは登山靴の方が歩きやすくなります。
途中の道ではニホンザルが木の上で毛づくろいをしているところが見られました。上高地では、サルが人間を襲うことがないよう、餌付けは禁止し、追い払い活動をしているそうです。
途中、ツマトリソウやレンゲツツジが群生しているエリアがありました。ゴゼンタチバナやオオバミソホオズキ、クルマバソウ、ユキザサ、ラショウモンカズラ、タガソデソウ、マムシグサを見つけました。
ムネクリイロボタルは名前の通り胸の部分が栗色をしたホタルです。上高地にはもともとホタルはいなかったそうなので、国内由来の外来種のようです。

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明神橋~河童橋~田代橋

明神橋を渡ったところで折り返し、歩いてきた道の対岸を戻りました。明神館のそばではカンボクの花が咲いていました。
途中の道では倒木を撤去するため、木を50cm程度に切っているところに出会いました。崩れた木の中からなんと眠っていたカエルが出てきました。寝起きで何が起こったのか分からない寝起きのカエル。こちら側の道は比較的歩きやすくなっています。ヤマオダマキを見つけました。

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田代橋~田代池~大正池

翌朝、朝食前に大正池まで散策してみることにしました。行きは林間コースから。シロバナノヘビイチゴやショウキランを発見しました。田代池に近づくにつれて湿地の中を歩くようになります。湿原の土は鉄分が多く含まれているのか赤っぽくなっていました。田代池にはレンゲツツジがたくさん咲いていました。大正池へ向かう道ではマガモに遭遇。またシウリザクラやカラフトダイコンソウもありました。
大正池は焼岳の噴火により梓川がせき止められて現れた池で、立ち枯れの木と水面の美しさが有名です。この日は晴れていたのでとてもきれいな景色でした。戻りは梓川コースから。途中ではニッコウキスゲが群生していました。

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編集後記
2日間の滞在でしたが、1日目は曇り、2日目は晴れというちょうどよいタイミングで滞在できて良かったです。ここは、昔は自家用車で入ることもできたようですが、環境保全のために現在マイカーの運行は禁止され、観光バスも通行可能な時間が制限されています。観光よりも環境を守ることを優先して取り組んできた努力が伝わる場所です。
ちなみに、鳥の鳴き声もよく聞こえていましたが見ることはできませんでした。私は姿でしか判断できないため、鳴き声で鳥が分かるようになりたいと思いました。夜は雲が多く星はあまり見られませんでした。また次の機会には明神橋よりも先まで行ってみたいと思います。

★「ユースが行く!!」取材ユース募集!!

各地のクラブ等の活動に参加して、「体験・取材したい!」ユースを募集します。
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★バックナンバー

2022年度
4月号~SDGsフェスタ~めじ郎編
5月号~行徳鳥獣保護区でのボランティアデーへ行ってきました! ~ゆっきー・いっしー編

2021年度
4月号 All Japan Youth Eco-club編「全国フェスオンライン」
5月号 まほ編 ~脱炭素チャレンジカップ2021~
・6月号 としむね・かっち編 ~水戸市環境フェア2021 千波湖学習会でエコアクション~
・7月号 All Japan Youth Eco-club編~気候変動アクション環境大臣表彰・ユース部門の広報担当します!~
10月号 みっちん編 ~バイオームでチャレンジ!「クラブ対抗!生きものみっけグランプリ」に参加中!!~
11月号 めじ郎編 ~コロナ禍の活動に密着!~
12月号 あーちゃん・しーちゃん編「令和3年度 大阪ATCこどもエコクラブ交流会」司会・進行に挑戦!
2月号 みっちん編「環境省 こどもエコクラブステークホルダーミーティング2021」に参加しました!
・3月号 めぐ編~全国フェスティバル2022オンラインにスタッフとして参加!~

2020年度
夏号 さいとうしょう・かっち・だいち・としむね編 「2020年度茨城県地球温暖化防止活動推進員第1回全体研修会」(茨城県水戸市)

秋号 ゆりえ・くみ編「令和2年度 大阪ATCこどもエコクラブ交流会」(大阪府大阪市)
冬号 としむね・かっち・さいとうしょう編「第3回世界環境サミット」(衆議院第一議員会館国際会議室)

2019年度
春号 なおき・大ちゃん編「ミールケア・エコまる賞 in 神戸市」(兵庫県神戸市)

秋号1  くみ・まな・あい・まほ編「大阪ATCこどもエコクラブ交流会 in 大阪」(大阪府大阪市)
秋号2 ちひろ編「SAITAMA環境フェス&こどもエコクラブフェスティバル in 埼玉」(埼玉県さいたま市)
冬号 ゆっきー編「あいち・なごや生物多様性EXPO in 愛知県」(愛知県名古屋市)

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