2021.11.26 掲載
みなさんこんにちは!「たかくらこどもエコクラブ(愛知県春日井市)」OBのめじ郎です。
突然ですが、みなさんが所属している/していたクラブは、このコロナ禍において活動に変化はあったでしょうか。こどもエコクラブは「外に出てみんなでフィールドワークなどをする!」といった機会が多いこともあって、なかなか思い通りの活動が出来ていない…というクラブも多いのではないでしょうか。その反面、全国のクラブが工夫して活動を続ける様子を見てみると、「なるほど!」と感動する活動内容も聞こえてきます。
先日、私のもとに「たかくらこどもエコクラブ」の現役メンバーより、「こんな工夫をして活動していますよ!」とお便りが届きました。私も、コロナ禍の中で「たかくらこどもエコクラブ」へ足を運べる機会は本当に少なかったのですが、活動内容がさらに気になり、オンライン取材を敢行しました。ということで、今回は「たかくらこどもエコクラブ」のポストコロナに向けた活動の模様について報告・シェアしたいと思います。
クラブの拠点である愛知県春日井市は、自然の豊かな町。「『密』がダメなら、いっそ春日井の自然を全部使って広々活動してしまおう!」と、リーダー。春日井の地理を改めて学び直し、ポストコロナの活動へ繋げようということで、ゴミ拾いをしながら少人数で市内の山・川の周辺を歩いて周ってみました。これは、毎年夏に開催している、研修施設でのサマーキャンプの代替活動という位置付けでしたが、例年より広々活動出来るというリーダーの狙い通り、メンバーは大満足。自然好きが集まるクラブですから、フィールドワークとしてもコロナ対策としても大成功でした。
▼例年通りのサマーキャンプの活動。
講師による自然探索のガイダンスの様子・定番のキャンプファイヤーの様子。通常時の活動は、みんなで集まり「密」になるものがほとんどを占めている。
当日の様子を聞くと、メンバーはみな「春日井にはゴミが少なかった!」と口を揃えます。各班、1日歩いてもゴミ袋は1袋埋まらなかったとのこと。ゴミを投棄してしまうことは環境に良くないことだ、との意識のもと、コロナ禍以前からも、春日井の美化に活動の中心として携わってきたクラブでしたが、今回のゴミ拾い歩きを経て、周辺住民・春日井市民の環境意識の高さを感じました。
▼春日井市の誇る自然。
名古屋市に隣接する同市は、ベッドタウンでありながら豊かな自然を擁している。エコ活動について考察したりすることや、こどもエコクラブの活動には最適な環境。
たかくらこどもエコクラブでは、毎週月曜日に、地域の小学校の教室に集まり、エコ活動について議論したり、自然についての知識を交換したりしています。活動には「話し合う」ことが必要不可欠ですが、やはり飛沫感染防止の観点からもコロナ禍における活動としては望ましいとは言い難いものでした。そんな中、リーダーが提案したのは「自分の世界」を大切にする活動でした。
エコ活動を始めるには、まず「自然を知る」ことが必要不可欠であることは言うまでもありません。まず、メンバー各々に、地域の自然で集めてきたものや撮影した写真等を持ち込んでもらった上で、それらをしっかり1人の「自分の世界」の中で、集中して観察してもらい、新たな知識や様々な考察を得てもらいます。そこから、クラブ壁新聞の記事に仕上げることや、その構造を生かした小作品を作りあげることをゴールとしました。
メンバーからは「ここまで細かい観察はしたことがなかった」といった感想や、「『観察』とはこういうことか、と再認識した」などの感想が。普段は話し合うこと、意見を交換し合うことを大切にする活動を多く設けていますが、このような形の活動もコロナ禍ならではなのではないか、と感じるとともに、メンバーにとっても新しい視点を提供できた素晴らしい活動となりました。
▼「たかくらこどもエコクラブ」では、毎週月曜日に、地域の緑に囲まれた小学校で通常活動を行う。
★「ユースが行く!!」取材ユース募集!!
各地のクラブ等の活動に参加して、「体験・取材したい!」ユースを募集します。
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★バックナンバー
2021年度
・4月号 All Japan Youth Eco-club編「全国フェスオンライン」
・5月号 まほ編 ~脱炭素チャレンジカップ2021~
・6月号 としむね・かっち編~水戸市環境フェア2021 千波湖学習会でエコアクション~
・7月号 All Japan Youth Eco-club編~気候変動アクション環境大臣表彰・ユース部門の広報担当します!~
・10月号 みっちん編~バイオームでチャレンジ!「クラブ対抗!生きものみっけグランプリ」に参加中!!~
2020年度
・夏号 さいとうしょう・かっち・だいち・としむね編 「2020年度茨城県地球温暖化防止活動推進員第1回全体研修会」(茨城県水戸市)
・秋号 ゆりえ・くみ編「令和2年度 大阪ATCこどもエコクラブ交流会」(大阪府大阪市)
・冬号 としむね・かっち・さいとうしょう編「第3回世界環境サミット」(衆議院第一議員会館国際会議室)
2019年度
・春号 なおき・大ちゃん編「ミールケア・エコまる賞 in 神戸市」(兵庫県神戸市)
・秋号1 くみ・まな・あい・まほ編「大阪ATCこどもエコクラブ交流会 in 大阪」(大阪府大阪市)
・秋号2 ちひろ編「SAITAMA環境フェス&こどもエコクラブフェスティバル in 埼玉」(埼玉県さいたま市)
・冬号 ゆっきー編「あいち・なごや生物多様性EXPO in 愛知県」(愛知県名古屋市)
2018年度
・春号 かわちゃん編「全国フェスティバル2018in日本科学未来館」(東京都江東区)
・夏号 ゆっきー編「岩手県北上市のプロジェクトD下草刈り」(岩手県北上市)
・秋号 しーちゃん、あーちゃん編「こどもエコクラブ交流会 in大阪」(大阪府大阪市)
2017年度
・春号 ゆっきー編「全国フェスティバルin早稲田大学理工キャンパス」(東京都新宿区)
・夏号 みっちゃん編「ニッポンハムグループ 森林(もり)の活動に参加しました!」(兵庫県)
・秋号 いときち・ゆに編「海外でのエコの取り組みはシェア自転車から」(上海・ベルリン)
・冬号 なーさん編「環境キッズファミリー交流フェスタ!」(大阪府咲洲庁舎)
2016年度
・No.1 くみ編「『こどもエコクラブ全国フェスティバル2016』に参加したよ!」(東京都新宿区)
・No.2 なーさん編「大阪市内での活動するこどもエコクラブを取材したよ。」(大阪府大阪市)
・No.3 みっちん編「新松戸幼稚園に行ってきました!」(千葉県松戸市)
・No.4 ジョー編「『せいわエコクラブ』と『ジャカルタお掃除クラブ』の交流会に行ってきました!」(大阪府大阪市)
・No.5 あまちゃん編「大鋸児童館こどもエコクラブ」(神奈川県藤沢市)
・No.6 ジョー編「環境再生保全機構 マレーシア研修に行ってきました!(前編)」(マレーシア)
・No.7 ジョー編「環境再生保全機構 マレーシア研修に行ってきました!(後編)」(マレーシア)
・No.8 ゆに編「城ヶ島で地層の見学をしてきたよ!」(神奈川県三浦市)
・No.9めぐ編「あいち生態系ネットワークフォーラムに行ってきました!」(愛知県)
2015年度
・No.1 ゆっきー編「調布こどもエコクラブ」(東京都調布市)
・No.2 あまちゃん編「片瀬少年少女探検隊」(神奈川県藤沢市)
・No.3 ゆっきー編「MIYASHIROエコ☆スターズ」(埼玉県宮代町)
・No.4 みっちん編「中央エコキッズ」(東京都中央区)
・No.5 めぐ編「豊明エコキッズ」(愛知県豊明市)
・No.6 あまちゃん、めぐ、いっしー編
「オイスカ『子供の森』子ども親善大使×こどもエコクラブ交流会in谷津干潟」(千葉県習志野市)
・No.7 みっちん&ゆっきー編 「高尾の里山で会いましょう!」(東京都八王子市)
・No.8 アミィ編「岡山ハッケンジャー」(岡山県岡山市)
・No.9いっしー編「SAITAMA環境フェア&こどもエコフェスティバル」(埼玉県)
・No.10みっちん編「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」へ行ってきたよ!(フランス パリ)