2015.10.20 掲載
10月4日に東京都八王子市にある高尾100年の森で「高尾の里山で会いましょう」というイベントが開催されました。
福島県郡山市から大成キッズさん、地元八王子市から天神町子ども育成会さん、高尾100年の森を守っている佐川急便のご家族のみなさん合わせて約40人が参加しました。
★大成エコキッズ
福島県郡山市の大成地区で活動する大成エコキッズさんは、1年生から6年生までの19人が所属するクラブです。普段の活動場所は公民館の中ですが、年に数回課外活動にも出かけます。今年度は10回くらいイベントを開催する予定です。
◆佐川の森
高尾100年の森は佐川急便さんが大切に守っている森です。この森は植林をしていない自然のままの森であり、リスやキツネなどの動物やヒノキやクルミなどの植物も多くあり自然豊かな場所です。
活動する場所には、バイオトイレカーがありました。トイレの中におがくずが入っており、ふたをするとおがくずがかきまぜられ、一緒に入っている微生物が分解してくれるそうです。
◆体験
初めに火おこし体験をしました。火おこしと言っても今回はチャッカマンで付けた火を大きくする作業を体験しました。
小さい火種から、小枝、間伐材の切れ端、薪の順に火を少しずつ大きくしました。大きくした火はお昼ご飯のお味噌汁を温めるのに使いました。
火おこし体験の後は森の中を探検しました。普段レジャーなどで行くような山登りとは違い、急な斜面を登りました。斜面が急なので降りるときに怖がっている子もいましたが、一緒に参加した子どもたちはその日初めて会ったにもかかわらず、助け合って降りているところを見ることができました。山には間伐した後の木があり、間伐について説明を受けました。また動物のフンや木にクマが付けた爪痕、トンビなどの鳥や虫を見つけました。
マイ箸作りは間伐したヒノキを自分たちでナイフを使って削り、ヤスリでこすって作りました。今回参加した中には小学1年生や2年生もいましたが、自分で最後までやりたい、と一生懸命削っていました。
◆体験から得てほしいもの
最後にこの日の体験で得てほしいものをユースで紙芝居風にまとめました。
もしも災害などが起こってライフラインが止まってしまったら。森にはそれを補うことができるものがあります。この日の火おこしや森の探検、ナイフでお箸を作ることは、やったことがなければできないことです。ここで知っておくこと、体験することで、もしもの時に活かすことができるのです。
★子どもたちの声★
佐川急便のご家族
・「ナイフでお箸を作るのが難しかった!」
・「今までに3回この森に来たけど登ったの初めて!」
八王子市天神町こども育成会
・「お箸全部自分で作ったよ!」
・「いろいろな人と接することができて楽しかった。」
大成エコキッズ
・「(山登りが)たいへんだったけど、いろいろな人と協力して楽しかった。」
・「切ることはなれていたけど、箸を作る時に、深く切りすぎたり、浅く切りすぎたりして、とてもむずかしかったです。」
★編集後記
子どもたちの中には虫などが苦手だという話をしている子もいました。そんな子も山登りで見つけた生き物には興味津々で大きなミミズやバッタといったものも真剣に観察していました。また、他のグループ同士でも会話している姿も見られました。私も久しぶりに山で活動したので、ワクワクがたくさんあって楽しかったです。(みっちん)
★バックナンバー
・No.1 ゆっきー編「調布こどもエコクラブ」(東京都調布市)
・No.2 あまちゃん編「片瀬少年少女探検隊」(神奈川県藤沢市)
・No.3 ゆっきー編「MIYASHIROエコ☆スターズ」(埼玉県宮代町)
・No.4 みっちん編「中央エコキッズ」(東京都中央区)
・No.5 めぐ編「豊明エコキッズ」(愛知県豊明市)
・No.6 あまちゃん、めぐ、いっしー編
「オイスカ『子供の森』子ども親善大使×こどもエコクラブ交流会in谷津干潟」(千葉県習志野市)
◆こどもエコクラブHP「ユース活動レポート」はこちら