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【2020 壁新聞道場!】たのもーーーう!茨城県 その2

2020.08.05 掲載

茨城県からは19枚の壁新聞が届いたよ!
今週は4枚の壁新聞をご紹介。久松師範、よろしくお願いしまーす。

茨城県 その1 その3 その4

水戸市「逆川こどもエコクラブ」


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逆川こどもエコクラブ⑤の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

ひぬまようすが,くわしく紹介され,ひぬまの風景が思いうかぶような壁新聞になりました。特に,“きすいこ”のことや,“ラムサール条約とうろく地”であることを,きちんと説明しているので,ひぬまの特徴がとてもわかりました。また,ひぬまの地図をはってくれたので,その位置もよくわかりました。県外の多くの人も見る壁新聞ですから,とても役立つ情報だと思います。
それから,ひぬまについて壁新聞にまとめることで,自分のすんでいる宍戸のことも考えることができたと思います。宍戸小学校の前を流れるひぬま川は,ひぬまに通じています。ひぬま川の自然が守られることで,ひぬまの自然も守られることに,気づいたのではないでしょうか?ひぬまが,ラムサール条約とうろく地にしていされたのは,多くの人がひぬまの自然を大切にしてほしいというねがいからです。宍戸の自然を守りながら,ひぬまや茨城の環境,そして日本や世界の環境も考えてほしいと思いました。

とっておきのゴシドウ★

涸沼の自然を概観できる壁新聞として,簡潔に仕上げることができました。特に,自分との関わりで,宍戸と涸沼の関係にも触れたことが良かったと思います。自宅からは離れた涸沼ですが,涸沼川を通してつながりを感じることができたことでしょう。自然は多くの生きものの連鎖の中で保たれているものです。そんな,ダイナミックな自然の営みも感じながら,涸沼を見つめてほしいと思いました。
それから,地図や活動の様子などの写真が,分かりやすく掲載されていました。その中でも宍戸小学校の前の涸沼川は,とてもきれいに見えました。目の前に,自然観察しやすい環境が備わった学校を,うらやましく感じました。
壁新聞を仕上げるにあたっては,自分と涸沼の関係を記すと,訴える内容が明確になったと思います。「なぜ涸沼を調べようと思ったか」など項目あれば,良かったのかもしれません。生きものの紹介の前に,中タイトルを付けるような工夫もできるでしょう。最後に,ヤマトシジミとヒヌマイトトンボの解説が逆になっていました。注意しましょう。
 

逆川こどもエコクラブ⑥の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

千波湖の周辺には,結構多くの植物が生育しているのですね。千波湖のイラストの周りに,観察した植物の写真を張り付けてくれたので,どんな植物が生育しているのか一目で分かりました。中でも,環境省レッドデータで準絶滅危惧に指定されているタコノアシが見られました。千波湖は大きな町に隣接した湖ですが,適度な草刈りなどを行っているので,良好な環境が保たれているのだと感じました。
分かったことを見ると,千波湖の南側に植物の種類が多いことを発見しました。とてもすばらしい発見だと思います。今度は,なぜ南側に植物が多いのかを考えてみてください。日当たりのせいなのか,それとも道路などの人工物が影響するのか…,原因はいろいろありそうですね。理由を考えていくことが,自然を保全するための第一歩になると思います。ぜひ,原因を考え,千波湖の自然を守っていってください。期待しています。

とっておきのゴシドウ★

千波湖の植物相を見渡すことができました。単調に見える湖ですが,意外にも多くの植物が見られることに驚きました。特に,タコノアシなど準絶滅危惧に指定されている種などが見られる自然が残されていることを知り,千波湖の環境を維持・管理していってほしいと感じました。
壁新聞を見ていると,千波湖の植物相の特徴をもっと知りたいという欲求が芽生えてきました。今回紹介された植物をよくみると,もともと千波湖に生育していたものと,持ち込まれて生えたり植栽されたりしたものがあると思います。また,水辺に生育しているか,その周辺に生育しているかのちがいも見えてきます。観察した植物を,いろいろな視点でクラス分けすることで,新しい発見があるはずです。ぜひ,観察した植物のなかま分けをしてみてください。
ひとつのことが分かると,さらに新たな疑問が生まれるものです。壁新聞にまとめることで分かったことを,さらに発展させて,千波湖の自然の特徴を解明していってください。
 

逆川こどもエコクラブ⑦の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

涸沼川の上流で行った生きもの調査の様子や,壁新聞を作成しようと思った動機,調査のまとめなどが,順を追って記されていたので,とても分かりやすい紙面構成となっていました。涸沼川上流のきれいな自然を再認識した様子も,うかがうことができました。 
それから,調査した地点を地図で示した点,見られた生きものを分類群ごとに整理した点など工夫の跡が見られました。特徴的な生きものとしてカワムツとヤツメウナギに示したワンポイント解説も,注目して見ることができました。いろいろな個所に,ちょっとした工夫が見られました。
さて,この壁新聞で訴えたいことをなんでしょう?涸沼川の豊かな自然についてでしょうか?訴えたいことを考えたとき,このタイトルでよかったかどうか,もっと目を引く題名でもよかったかもしれません。人に何を伝えたいか考えることも大切ですね。
 
とっておきのゴシドウ★

壁新聞作りのきっかけ,調査の方法や結果,そのまとめと,一連の流れを簡潔にまとめて示してくれたので,分かりやすい構成の壁新聞として仕上げることができました。先にも記しましたが,細かいところにもちょっとした工夫が施されていました。字もきれいで,感心させられました。
調査と壁新聞づくりによって,涸沼川の豊かな自然が分かったのではないでしょうか!ラムサール条約湿地として登録された涸沼の自然を保全していくためには,その周辺の自然にも目を向けていかねばなりません。つまり,涸沼川の自然を守ることも,涸沼を守ることにつながってきます。壁新聞作りで気が付いた自然の大きなつながりの大切さを,さらにみんなに伝えるためにはどうしたらよいかを意識してほしいと思いました。さらにバージョンアップした紙面がつくれるのではないかと期待が持てます。
体験したことを,人に伝えることは,自分の考えをまとめる良い機会ですね。何を伝えたいか,どうしたら効果的か,などプレゼンの基本的な事柄が壁新聞作りにも必要です。逆川こどもエコクラブのさまざまな活動を,まとめて報告する取組を,大切にしていってください。

逆川こどもエコクラブ⑧の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

ヒヌマイトトンボは、涸沼を代表する昆虫の一種ですね。茨城県全体を見渡した時も、大切に守っていきたい昆虫のひとつです。そのヒヌマイトトンボの発見の歴史や、生態について詳しく、かつ分かりやすくまとめてくれました。汽水域で生活するので発見が遅れたことや、天敵の紹介もあり、この壁新聞を見ればヒヌマイトトンボのことなら、何でも分かると思いました。
ところで、私もヒヌマイトトンボを見たことがありますが、とても小さくよわよわしいトンボですよね。小さなヒヌマイトトンボが、涸沼でたくましく生き残っているのは、とてもすばらしいと思います。そんなトンボを“ひぬまビオトーププロジェクト”で取り上げ、放虫したことを知りました。どんな様子だったのか、実際にヒヌマイトトンボでどう感じたかなどについて、知りたくなりました。
生きものを見たり触れたりする経験は、とても大切なことだと思います。貴重なヒヌマイトトンボとかかわった体験で得たことを、いろいろな人に広めていってください。

とっておきのゴシドウ★

ヒヌマイトトンボの生態について、写真を織り交ぜながらくわしく説明してくれました。ヒヌマイトトンボの解説記事として、とても分かりやすく、かつ見やすくまとめることができました。
ヒヌマイトトンボは、全国的にも絶滅の恐れがあり、レッドデータにも指定されています。自然の仕組みを考え守っていこうとするとき、ヒヌマイトトンボのような昆虫を通して保全を考えていくことができますね。そこで、今回の体験で学んだことや考えたことを、ぜひいろいろなところで伝えていってほしいと思いました。そのためには、自分の考えを持つことが大切です。ヒヌマイトトンボをどうしたいのか、どんなことをすればよいのかなどを、考えてほしいのです。壁新聞のタイトルにも、その気持ちを反映させることができるでしょう。
自然を守るには、自分でできることもあれば、多くの人の協力を得なければならないこともあるでしょう。みんなで考え、涸沼の豊の自然を守っていってほしいと願います。

逆川こどもエコクラブ⑨の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!

涸沼川の3地点の生きものの様子が、手に取るように分かりました。場所によって、魚の種類が大きく変わるようすが、一目で分かるように工夫されていました。川は下るにしたがって、小さな流れが集まりしだいに大きな流れになってきます。周囲の風景も変わり、それにともなって川の生きものの種類も変化していきます。川の中だけでなく、大きなスケールでも自然の変化を感じ取ったと思います。
また、それぞれの魚について、くわしい解説をつけてくれました。特に、サケや二ホンウナギは、涸沼や茨城での特徴を書いてくれたので、涸沼川の生きものの様子を知る上で重要な記述だと思いました。魚ではありませんが、アカハライモリにも注目することできました。
涸沼川の自然の豊かさを感じることができる壁新聞をつくることができましたが、ひとつだけリクエストがあります。新聞には大きな文字で「見出し」がありますよね。例えば、上流の生きものの特徴を示すような「見出し」があるといいと思いました。今度、壁新聞をつくるときの参考にしてください。期待しています。

とっておきのゴシドウ★

涸沼川の魚類相の変化がよく分かる壁新聞に仕上げることができました。魚の特徴を丹念に調べるなど、努力した跡もうかがえました。壁新聞にまとめることで、改めて涸沼川全体を見渡すことができ、自然の営みを強く感じることができたと思います。
壁新聞としては、先にも示しましたが項目ごとに、つまり今回の場合は川の調査地のちがいごとに「見出し」があると効果的だと思いました。できれば、見出しに続いてリード文があると、より新聞らしく見えると思います。全てを読まなくても内容の予想がつくような紙面構成を考えてみるとよいでしょう。
ラムサール条約湿地に指定された涸沼の自然を守るには、涸沼だけではなく流域河川を含めた広い範囲での自然保護を考えていく必要があります。自然のつながりを考えて、自分たちで何ができるか、これからも考えていってください。

久松師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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茨城県 その1 その3 その4

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