2019.11.06 掲載
静岡県は15枚の応募があったよ!その中から2枚をご紹介。
今週は池田師範です。よろしくお願いしまーす!
湖西市「今川こども自然クラブ」 |
富士市「伝法エコ丸隊」 |
今川こども自然クラブのみなさんへ
師範から一言!
新聞をとおして、自然豊かな今川にするためには、「調べる」「守る」「伝える」といったはばひろい活動をしていることが伝わってきました。
きれいな川を守るために、川のゴミひろいだけでなく、“森づくり”の活動にも取り組んでいることに感心しました。ドングリがなる木はたくさんありますが、何を植えたのかな?ドングリは果実も葉っぱも森でくらすさまざまな生き物のエサになりますね。除ばつ材をつかったマイ鉛筆作りは楽しそうです。木によって色や香りがことなるので、色々な木で作ってみてもいいですね。
水質調査・水生生物調査の調査結果シートは実際にどんなことを記録したかが分かるので、これから調査をはじめる人にとって参考になりますね。“川底の状態”も文字で書くのではなく、チェックすればいいように、せんたくし(小石と砂・コンクリート・コケ・泥・こぶし大の石が多い、など)があるので使いやすく感じました。
キャンプ地やこどもエコクラブの交流会で、水の大切さやホタルの保護活動内容を伝えることはよい取り組みだと思います。この新聞をとおしても読者に伝えることができますが、直接伝えることができると相手の考えを聞くこともできます。
ホタルの観察では、飛んでいるオスや草むらのメスを見つけたり、上陸してくる幼虫まで見つけたりすることができるのですね!上陸している途中(とちゅう)の幼虫はまだ見たことがありません。サナギになるためにはどのような場所が必要なのか観察をとおして気づくことができたことでしょう。
ホタルを守る活動では毎年その内容をふりかえっていることが「自分たちにできること」を読んで分かりました。けいぞくてきな活動では、ふりかえりがとても大切なのでぜひこれからも続けてください。
とっておきのゴシドウ★
ヘイケボタルを守るために、ヘイケボタルがくらす田んぼを元にもどすという気づきはよい考えだと思います。生きものを守るためには、くらしている場所も守る必要があります。ホタルの場合は、卵→幼虫→サナギ→成虫の一生をくらせる場所ということになります。さらに幼虫のエサとなるカワニナがくらす環境も考えてあげてください。
「活動からわかった課題」をみると、人が川にたくさん入る親水公園でホタルがあまりいないようですね。人がたくさん入ることによってホタルがくらす環境にデメリットがないか考えてみたらどうでしょうか?人が入っていい川の場所とホタルがくらす場所を分けるという考えもあります。
伝法エコ丸隊のみなさんへ
師範から一言!
身近なアリに関して、伝法小と中央公園の2か所で“調べてみた!”取り組みはおもしろく、新聞の記事もとても分かりやすくまとまっています。タイトルの「アリ」の文字にも工夫が感じられます。
アリは身近な昆虫ですが、小さくて足元にいるので気づかないことも多く、調べてみるといろいろな発見があったことでしょう。伝法小と中央公園の2か所ではどちらも8種類のアリを見つけたようですが、種類は少しことなるようですね。アリのくらす環境(かんきょう)を知ることができるので、機会があればいろいろな場所でアリ調べをしてみてください。
見つけたアリは、アリの胸と腹のあいだにある腹柄のちがいで種類を調べてくれましたね。ルーペを使ってみると腹柄がはっきりと見えたと思います。この腹柄はアリにしかないものです。ところで、ルーペでじっくりみたアリの顔は、別の昆虫の顔ににていませんでしたか?アリはハチのなかまなので、にているとくちょうがあるか比べてみましょう。
とっておきのゴシドウ★
強い昆虫をかんがえたときに「アリ」を思い出す人はあまりいないかもしれませんが、生き物の世界では、アリの形をまねてみたり、アリをボディガードにしたりしています。
アリの形をまねている身近な生きものは、たとえばアリグモやホソヘリカメムシの幼虫(ようちゅう)です。どちらも葉っぱの上でよくみかけるので、見つけたらルーペでかんさつしてみてください。
ボディガードにしているのは植物たちです。サクラの葉っぱのつけねをみると、まるくふくらんだものがついていて、ここから蜜(みつ)を出してアリをさそっています。アリが葉っぱのまわりをうろうろすることで、葉っぱを食べるケムシなどをとりのぞいてもらっています。
池田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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