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【2019 壁新聞道場!】たのもーーーう!滋賀県 その2

2019.09.25 掲載

滋賀県は8枚の応募があったよ!その中から2枚をご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!

滋賀県 その1 その3 その4

大津市「TANAKAMIこども環境クラブ」
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草津市「渋川小学校」
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TANAKAMIこども環境クラブのみなさんへ
師範から一言!

滋賀県と言えば、多くの日本人は琵琶湖を思い浮かべます。そうです!琵琶湖を中心とした自然あふれる滋賀県です。
TANAKAMIこども環境クラブのみなさんは、琵琶湖を中心とした自然あふれる滋賀県を世界の人に知ってもらおう、そして今だけでなく、次の時代そして未来の人たちにもこんなすばらしい滋賀県を残したいということで活動を進めていることが、この壁新聞を読むと良く分かります。

TANAKAMIって、何だろうと調べました。なーんだ、田上という地名なのだね。田上と言う漢字だと“たのうえ”とも“たがみ”とも読めるが、そうではありません。滋賀県の田上は“たなかみ”って読むのですよ!それでTANAKAMIこども環境クラブと名付けたのですね。

ふつう、自分のまわりのことには、注意がいかないで、自然のすばらしさや生きものがたくさんいることに気が付かないことが多いようです。自ら自然の中に入り込んで、水の冷たさや透明さ、森、木々の緑、空の青さなどを実感することが大事です。と言うことでTANAKAMIこども環境クラブのみんなは、琵琶湖を中心とした水辺に行き、たくさんの生き物を発見し、絵にもかいてくれました。よーく観察することが大切です。みんなはよーく見て、生き物のとくちょうをしっかりとつかまえて、スケッチしてくれましたね。みんなは基本的なこと、“よーく観察する”がしっかりとできています。

そのようなクラブですから、第17回世界湖沼会議に出席して、滋賀県の大事な宝である琵琶湖とその水辺のすばらしさを発表してきたのですね。タイトルは、人と湖沼の共生にしました。発表に当たって動機:なぜ発表しようとしたのか?琵琶湖をきれいにするためには?を書き、目的もしっかりと書きました。どうやって世界の人に、多くの人に知ってもらうか?方法を考え写真を撮ろう、アンケートを取ろう。写真展の結果と考察をしました。アンケートの結果と考察をしました。私も国際会議を含め数多くの会議・発表会を経験しましたが、小中学生のTANAKAMIこども環境クラブのメンバーがこんなにすばらしい発表ができたことにおどろいています。

でも何もしなくても琵琶湖や滋賀の水辺がすばらしいのではありません。すばらしくするためには、たとえば、ごみを捨てて、そのままにしておけば水辺はきれいになるわけではありません。みんなが自らごみをすてないように、そして落ちているごみは拾いましょう。それと共に滋賀県を、琵琶湖をおとずれる人々にも呼びかけて、ごみをすてないようすることが大事ですよね。

このようなことに気づくには、自らが、たとえばカヌーに乗って自然の中に入り込み、あるいは生き物を網でとったり体験することで、分かることです。みんなはそんな体験をしました。本で読めば良いことではありません。頭で考えることだけでも十分ではありません。体験し、自分の目で確かめて、手でさわって感じ、耳で音を聞き、はなでにおいを感じることがとても大事です。そんなことが田上山の今年のトピックスとして発見したことが、たくさん書いてありました。メダカについてもするどい見方が書いてありました。5年間調べてもなかったことがおきました。だれか人間が放したのではないかな?今までいなかった生き物がいることは、一見良いことのようですが、実は自然のバランスをくずすことにもつながります。気をつけたいことですね。
自然のバランスがくずれて困ったことが、今、日本の各地でおこっていることは知っているでしょう。それは、シカがふえすぎて作物を荒らすことが問題になっています。ですから私たち人間がバランスをくずさないように気をつける必要があります。
 

とっておきのゴシドウ★

きょうまで そして明日から と言うことでメンバーのみんなが活動を通して発見したこと、気が付いたこと、自らが何をやったら良いかなどの目標を書いてくれました。滋賀県の自然を守りたい、琵琶湖のすばらしさを後世に伝えたい、残したいことを自分のことばで書いてありました。いくつもやりたいことがあるでしょうが、一つで良いです。自分がやろうとすること、できることを1年間つづけるようにがんばりましょう。

ここの事で一つだけお願いがあります。生き物を大切にしていく、きれいな琵琶湖にする、生き物を守っていく、エコな生活をするなどとても良い宣言をしてくれました。もう一歩踏みこんで、具体的に何をやるかを書くようにすると、とても良いと思います。今からすぐに、あるいは明日からすぐにやりましょうという時に、具体的な活動が書いてあれば、迷うことなくすぐにやれますよね。
ぜひ、具体化して琵琶湖や滋賀の自然を守りましょう。

 

渋川小学校のみなさんへ
師範から一言!

渋川小学校エコクラブのみなさん、こんにちは!
みなさんが作った壁新聞は、自分たちで本やインターネットなどで調べたことだけでなく、県庁へ行ってヒアリングをし、琵琶湖で業業をやっている人に話を聞いたり、琵琶湖に流れこむ水を利用して農業をやっている人に話を聞いたりして、まとめたものであり、さすが6年生の活動だなーと感心しました。
滋賀農業遺産と言うことで、滋賀県と言えば琵琶湖ですので、琵琶湖を中心として、漁業だけでなく、流れこむ川で農業をやっていることを関連付けて調べてまとめたのですね。

自分たちの足元の琵琶湖について、調べたらいろいろとおもしろいことも見つかりましたね。流れ込む川が、なんと460本もあること、琵琶湖の水が全て入れ替わるのに19年かかることや400種の植物と600種の動物がいることなど、ふだんはあまり気が付かないことも分かって、琵琶湖を見直しますね。

農業だけでなく漁業についても、琵琶湖の伝統漁法を知りました。えり漁とやな漁ですね。
それにセタシジミ漁に使う網についても知りました。伝統と言うことはどういうことだろうか?最近は、新しいことにばかり目が向くような気がします。伝統と言うのは先人の知恵のかたまりです。長い間につちかわれた技術のかたまりです。この壁新聞の最後にも書いてありましたが、農業、漁業のすばらしさを未来へとどけたいと言うことは、漁業については伝統の漁法を伝えたいと言うことでもあることだと思います。

今回の壁新聞は、滋賀農業遺産学習と言うことで、自分たちの地元のことをよく知る学習でありました。実際に学習してみて、滋賀県民が滋賀県のことを知るのは、とても大切なことだと気づきましたね。すばらしいことに気づきましたね。気付いて、そして知って次はどうしたら良いだろうか?6年生のみなさんが、やることは何だろうか?1年生や2年生の下級生に教え、伝えることは何だろうか?
実は、農業、漁業のすばらしさを未来へとどけたい、そのため琵琶湖の環境を守りたい、そのためにできることから行動したいと力強い宣言が書いてありました。その通りだと思います。ぜひ、行動を進めることを期待しています。

最後に一つ質問があります。滋賀農業遺産学習と書いてあります。日本では世界農業遺産に認定されているのは、11地域あると言うことで、どこの何が世界遺産であるかが書いてあります。しかし、この中には滋賀農業遺産は、入っていません。どういうことですか?世界農業遺産に登録されるようにこれから滋賀県民が一致団結してがんばりますと言うことでしょうか?

とっておきのゴシドウ★

環境こだわり農産物と言うことも知りました。できるだけ農薬や化学肥料を使わないことと、大事なことは使ったら記録にちゃんと残すことです。それと琵琶湖や周辺の環境にやさしい技術で栽培することです。これらをパスしたら環境こだわり農産物として認定されるのですね。「魚のゆりかご水田米」も環境こだわり農産物として認定されているのですか?一つ、教えて欲しいのは環境にやさしい技術で栽培するというのは、できるだけ農薬や化学肥料を使わないこと以外を言っているようですが、環境にやさしい技術ってどんな技術ですか?

環境と言う観点から考えると農薬をできるだけ使わない農業が大切ですね。農薬を抑えている農業ですから、琵琶湖に流れ込む水も農薬が極めて少なくなり、琵琶湖の水産資源の魚や特産品であるセタシジミにもとても良い影響があるでしょう。でもセタシジミは最近、取れる量が少なくなっているそうですね。原因はよごれた水や大量に増えた水草の影響ですが、水草と水のよごれは何か関係がありそうですが、どうなんだろう?

農薬をおさえると言うことで完全無農薬で農業をやっている人もいましたね。完全無農薬でお米や野菜などを育てるのは、とっても大変だと思います。常に田んぼを見回り、虫などの被害を拡大させないようにしたり、病気のものは、直ぐに取り除き、拡大しないようにしているのでしょう。

でも、農家の人は悩んでいました。虫が食べたあとが残っていると消費者が買わないと言うことです。私たち消費者は、ちょっと見かたを変えることが必要ですね。虫が食べるのであるから安全、安心な野菜だと考えを変えることはできないでしょうか?農薬が付いていれば虫が食べれば虫は死んでしまいます。あるいは農薬が付いている事に虫は気付き、食べないでしょう。食べあとは残りませんね。虫が付いているということは、農薬が付いていないということですよね。

それと無農薬栽培をするためには、見回りを良くする、虫が食べたものは取り除く、あるいは病気のものも取り除くなど手間ひまがかかるので、値段が高くなるが、高いと売れないので値段をおさえなくてはいけないことも農家のなやみだと言うことは、良く分かったでしょう。私たち消費者も応援しなければ、安全で安心な商品はふきゅうしないことを知る必要があります。知って、行動に移すことが大事ですね。

最後に一つお願いがあります。字をもう少し大きく書いてくれますか?それと写真になっているので、難しいかもしれませんが、白地に字や絵などをかいてくれるととっても分かり易くなり、皆さんの努力がとっても引き立つと思います。

岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

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滋賀県 その1 その3 その4

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