2018.10.17 掲載
福岡県は10枚のかべ新聞の応募があったよ!その中から2枚をご紹介。
今週は中西師範です。よろしくお願いしまーす!
薬草クラブのみなさんへ
師範から一言!
災害の時の料理は、新鮮な野菜やお肉が手に入らない時に、予め備蓄しているもので、おいしく食べられるものを書いてくれていますね。普段とちがう大変な時には、かんたんな道具で時間をかけずにすぐにできる料理法を工夫しなければならないし、家族やお友達と協力しながら作り、みんなで囲みながらおいしいね、と言って食べる時間はとても大切な時間ですよね。
避難生活はどんなものなのかをいろいろと想像するきっかけになったことと思います。これを作ったみなさんだけでなくて、これを読む人たちにも、非常時のことを考えてもらう、いいきっかけになると思います。
面白いと思ったのは、たきこみご飯にコーラを入れるという工夫です。水が手に入りにくい反面、自販機の飲み物が使えるということでコーラを入れるのですね。どんな風に仕上がるんだろう?やってみたくなりました。このような調理方法を覚えておくと、災害時だけでなくて、キャンプのときとか、他にいろいろな場面で役に立つと思いますよ!
それと、「薬草クラブ②」の④お茶のところに、いろいろな植物や野菜とその効能が書かれていました。大変興味深いです。昔は薬がなかなか手に入らなかったから、こうして自然のものや野菜の皮などを使って、薬代わりに飲んでいたのです。何がどんな症状に効くのか、年配の人たちはよく知っていて、子どもはおばあさんやお母さんから教えてもらったに違いありません。こうした昔からの暮らしの知恵を壁新聞で伝えていくことも有意義な活動ですね。
とっておきのゴシドウ★
私も春になると、よく草花を空き地でつんできて、それを調理して食べてみる、というイベントをやります。つんできた草を洗っててんぷらにしたり、おひたしにしたりして食べてみます。身近な植物でどんなものが食べられるのか、どんなものに毒があるのか、今の人たちはほとんど知りません。だから、「へー、こんなものが食べられるのか」とおどろいてとても興味をもってくれます。このイベントをした後は、身近な草花がみんな食べ物に見える、って言ってくれます。
薬草クラブの紹介を読んでみると、みなさんもそんな活動をしているようですね。身近な草花で食べられるものを写真をはったりイラストで描いたりして、どんな植物が食べられるとか、薬草になってどんな効能があるのかを、次はぜひとも紹介してみてください。
今はスーパーやコンビニに行って買えば食べ物がかんたんに食べられます。でも、昔の人たちは、畑で野菜を育てたり、野や山から食べられる草花を探してきたり、シカやイノシシをとったりして食べていました。自然の恵みをいただき、自然に感謝していました。便利な今の時代も、元をたどれば太陽の光や水を使って育った植物が、食べ物の出発点になっています。だから人間が自然の恵みをもらって生きていることには変わりありません。でも今の生活のなかでは、そういうことが見えにくくなっています。人間は、自然の力によって食べ物をいただいているということもメッセージとして少しでも人々に伝えることができるとステキなことだなぁと思います。
中西師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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