2018.08.29 掲載
香川県は「シオン・エコサイエンスクラブ」さんから応募があったよ!
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!
高松市「シオン・エコサイエンスクラブ」
シオン・エコサイエンスクラブのみなさんへ
師範から一言!
シオン・エコサイエンスクラブのみなさんは、いろんなことをやったのですね。身近な川や池の水質調査をやりました。メダカとカダヤシの数を調べました。いろいろな所の二酸化炭素の濃度も調べました。調べるだけでなく、ごみを拾う清掃活動やリサイクル工作もやりました。ザリガニ釣りもやりました。エコキャンプで四万十川や黒潮町での体験活動や化石堀りもやったのですね。身近な自分たちが住んでいる地域を知る大事な活動と共に楽しいこともやりました。1年間を振り返るとこんなにたくさんのことをやったのかと、みんなもビックリしたのではないでしょうか?
ところでみなさんは、きれいな地球で遊びたいと願っているのですね。きれいな地球ってどんな地球なんだろうか?1年間の活動が始まる前に、みんなで話し合ったのだと思います。
どんな地球、どんな日本、どんな香川県、どんな木太町、どんな街、どんな地域にしたいのですか?
実際にやっている活動を見ていると、きれいな川、池があり、メダカがたくさん生きていて、二酸化炭素濃度が200ppm位に低くて、みんなが大変お世話になっている早明浦ダムがきれいで周辺にもごみが無いような街になってほしいのでしょうか。
実際に水質を測ってみたり、二酸化炭素濃度を測ってみたり、メダカやカダヤシの数を調べたり、ダムに行ってみると、いろいろな問題が分かりましたね。きれいとはまだ言えないじょうきょうでした。実際の状態はどうであるかを最初に調べて、その結果を解析して、どうしたらみんなの目標である“きれいな地球”にするには、ということを考え、次にみんなが行動を起こすことがとても大事です。ただし、自分たちだけではどうしようもないこと、自分たちの行動では解決できないこともあるでしょう。でも問題をはっきりさせ、何をしたら良いか?自分たちで出来ることは何かを考えることは、非常に大切だと思います。
水質調査は、2002年からけいぞくして調べているのですね。とってもおもしろい結果が出ていますね。数値の表にしてありますが、横軸がCODで縦軸が透視度、あるいは横軸が年月で縦軸をCODや透視度のようなグラフにしてみるともっとわかることが見えてきませんかね。この表の数値結果からは水の透明度とCODの値が、関係がないようですが、私にはちょっと意外でした。透明度が悪くなるとCODが高くなるのかなと思っていましたが、関係が無さそうですね。グラフにしてみるとちがうかも知れませんが・・・年月とCODや透明度のグラフにして見ると、どうしてCODや透明度が上がったり、下がったりした理由も見つかるかも知れませんよ。
とっておきのゴシドウ★
メダカとカダヤシの数の変化もおもしろい結果ですね。せっかくこれだけのデータがあるのですから、データの説明だけでなく、なぜ、そうなったかをみんなで話し合い、原因を考えるようにしたら良いと思います。まちがっても良いのです。みんなで考え、話し合いをしてこうだろうと言う原因を出してみることが、とても大事です。メダカがたくさん生きていた次の年は、きゅうげきにへって、ほとんどゼロ匹になってしまう、カダヤシがメダカの卵を食べてしまうからのようですが・・・でも木太北部小西側水路は2017年に回復していますが、なぜだろう?
人間を含めて生き物が元気で生きていくためには、食べ物が必要ですね。それに寝たりする住み家が必要です。それに食べられてしまうてきがいないことも大事です。生きていくためにきれいな空気や水も必要です。そんなことを考えながら、なぜ、メダカがいなくなったのか考えてみると良いですね。カダヤシにたまごを食べられたこともあるかも知れませんが、メダカと共にカダヤシも少なくなっているようなので、カダヤシのせいだけではないかも知れません。
二酸化炭素濃度の測定結果もおもしろい結果ですね。濃度が高くなったり、低くなったりする原因を自然が豊かであるか、少ないか?で判断しました。ところで自然って何のことですか?森、木や植物のことを考えているようですが、川や海も自然です。砂漠も自然です。山も、岩だけの山も自然です。逆に自然がないところは、二酸化炭素濃度が高いですが、なぜ、高いのでしょう?自然が有る、無い、だけで原因を考えるのは、ちょっと足りないのではありませんか?植物を植えることはとても大事なことです。二酸化炭素濃度がなぜ高くなったか?二酸化炭素を出さないようにするには、どうしたら良いか?逆に空気中に出てしまった二酸化炭素をどうやって低くするか?ということをみんなで話し合って、その結果を書いてほしいと思います。家庭から出る二酸化炭素は、どこから一番出るでしょうか?そこをちゃんとわかると、みんなが何をやったら良いのかの解決策が出ますよ。
この次の壁新聞は、みんなが考えた“なぜ?”を書いて、こういうことだから“こうしたい”と言うことが書かれている新聞を期待しています。
最後にせっけんスイーツ作りの作品は、本当においしそうですが、食べられるのですか?
岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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