2018.07.18 掲載
鹿児島県からは16枚のかべ新聞の応募があったよ!その中から3枚をご紹介。
今週は池田師範です。よろしくお願いしまーす!
鹿児島市「西伊敷小学校こどもエコクラブ」 6-1 |
6-2 |
大崎町「大崎3年エコクラブ」 |
西伊敷小学校こどもエコクラブ 6-1のみなさんへ
師範から一言!
リサイクル、生き物調査、環境日記とたくさんの環境活動をしていることがよく分かりました。
いろいろなリサイクルに取り組んでいますね。自然の中で作りだされたものは、自然の中でじゅんかんしますが、人が作ったものが最後に「ごみ」となると、もやしたり、うめたりしています。資源(しげん)としてまた使うことで「ごみ」をへらすことができるので、リサイクル活動をぜひつづけてください。
プールの生き物調査のほかにビオトープの手入れをしているようですね。同じような水場ですが、すんでいる生き物をくらべてみたことはありますか?プールの生き物調査でたくさんのヤゴがみつかるようですが、どんなトンボのヤゴか調べてみると、生き物のことを知ることができるし、ビオトープにも役立つと思います。
「緑の小道」では日ごろ感じたことなどを3カ月書きつづけていて、すばらしい取り組みだと思います。日記を書くことで、ふだんの生活を「環境活動」という面でふりかえりながら、気づきがあるはずです。それが小さなことであっても自分でできることをつづけることが環境活動ではとても大切です。
とっておきのゴシドウ★
トンボのヤゴは大きくわけて、プールのようにとまった水にすむものと、川のように流れる水にすむものがいます。ビオトープも水の流れがなければ、止まった水です。もうひとつ大切なのが、植物があるかどうかです。たまごをうむときに水面や空中にばらまくトンボには植物はひつようありませんが、植物にうむトンボもいます。プールやビオトープにどんなトンボがきているか調べてみてください。
西伊敷小学校こどもエコクラブ 6-2のみなさんへ
師範から一言!
食物連鎖という自然の中でくらす生き物たちのつながりをテーマにしてくれました。自然を守ったり、生き物を守ったりする上で、このつながりはとても大切なことなので、感想もふくめて楽しく読みました。
毎年プールの生き物調査でみつかる生き物は食物連鎖のどこにいるのか考えてみましょう。ヤゴ、アメンボ、オタマジャクシで草食の動物はどれかな?ヤゴやオタマジャクシは、大人になるとトンボとカエルですね。プールに子どもがいるということは大人も同じ自然の中にくらしているので、トンボとカエルも食物連鎖にいれて考えてみてください。
とっておきのゴシドウ★
生き物調査では10種類以上の生き物が見つかったようですが、プールの水をぬかないでおいたら、プールの中ではどのようなことがおこって、ヤゴとオタマジャクシの数はどうなるでしょうか?
人がプールの水をぬいたり、救ったりしなければ、食物連鎖でバランスがとれるはずです。食物連鎖のピラミッドで上にいる肉食動物がたくさんいたばあい、エサとなる草食動物がへると、同じ種類の肉食動物どうしであっても大きい方が小さい方をたべてしまうこともおこります。
イラストでかいてくれたように、食物連鎖のスタートは植物ですね。 カマキリやバッタを描いてくれましたが、プールで見つかった生き物をトンボやカエルもふくめて、この食物連鎖のイラストの中にかいてみるとおもしろいと思います。
大崎3年エコクラブのみなさんへ
師範から一言!
この新聞のおかげで、大崎町に大きなかぶと虫のモニュメントがあることや、かぶと虫大会があることを知りました。なぜかぶと虫園を作ろうと考えたかがとてもよく分かりました。アンケートをしてみたことが、とてもいいアイデアですね。
かぶと虫だけではありませんが、昆虫がとこにすんでいるのか、どのような生活をしているのかということは、自然のなかでないと発見できないことがたくさんあります。
かぶと虫園は、角ざいとあみでりっぱなものができましたね!このかぶと虫園は、今は幼虫用かもしれませんが、羽化した成虫をどうしますか?カブト虫大会にでるのはオスだと思うので、メスはかぶと虫園にずっといるのかな?成虫もくらす「かぶと虫園」にするにはどうするのがいいのか、かぶと虫のことを考えながら、わくわくする「かぶと虫園」にしてください。
とっておきのゴシドウ★
かぶと虫は成虫になるとたくさんエサを食べても体は大きくなりませんし、ツノが大きくなることもありません。そのため大きくて強いかぶと虫にするためには、幼虫のときに大きくなるような環境(かんきょう)にするといいですよ。
幼虫が大きくなるにはエサだけでなく、温度もかんけいします。あたたかいところにいると、あまり大きくならないうちにサナギになってしまうことがあります。かぶと虫園はひかげで風とおしのいいところにありますか?牛ふんもまっ黒になったものがおすすめです。まっ黒になっていないと、びせいぶつのはたらきで土があたたかくなってしまいます。いろいろためしてみて、大きなかぶと虫を羽化(うか)させてください。
池田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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