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【壁新聞道場!】たのもーーーう!鹿児島県 その②

2017.09.27 掲載

鹿児島県は8枚の応募があったよ!その中から4枚をご紹介。
今週は池田師範です。よろしくお願いしまーす!

鹿児島県 その①

屋久島町「知りたい!守りたい!屋久島隊」
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大崎町「大崎小 地きゅうとなかよしエコクラブ」B
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鹿児島市「西伊敷小学校こどもエコクラブ」
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5-1


鹿児島市「西伊敷小学校こどもエコクラブ」
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6-2


知りたい!守りたい!屋久島隊のみなさんへ
師範から一言

屋久島についての内容がもりだくさんで、体験したりいろいろ調べてくれたりしたことが分かりました。イラスト、写真、ちぎり絵などを使って、いろいろな工夫をしてくれていますね。屋久島は一度は行きたいと思っている場所でもあり、興味ぶかく読ませてもらいました。

シカなどの野生動物がふえすぎたことによる人の生活への影響や森の植物への被害は、他の地域でも問題になっているところがあります。ヤクシカはカラスザンショウが好きなのですね。関東の方ではシカによるアオキの木の食害が、人が住むすぐ近くまで広がってきています。シカのとどくはんいの葉がみごとに全部食べられているのを今年みてきました。自然のつながりの中ではエサがなくなれば、それを食べるシカもへるはずですが、食べられる植物だけでなく、その植物に依存(いぞん)した多くの生き物たちに影響がでるので、これからもいろいろなことを考えていかないといけないでしょう。

屋久島はウミガメの貴重な産卵場所なのですね。産卵は生き物のライフサイクルの中で、子孫(しそん)をのこすための重要なイベントです。卵や産まれたばかりのこどもは自分ではどうすることもできないことが多く、環境の影響を受けやすいときです。屋久島でも多くの人たちが保護活動をしていると思いますが、観光客がルールを守らないのは残念なことですね。

これからも屋久島の自然と動物を守る心を持ちつづけて、できる活動をしていってください。

とっておきのゴシドウ

これだけの内容を決まった一つの紙面で伝えるのは大変です。これも伝えたい、あれも伝えたいと書きたくなるのですが、「屋久島の動物に問題が起きています!!」という内容にしぼると、そのテーマについてはもっと伝わりやすくなると思います。

文章は自分のことばで、体験をとおして感動したことやおどろいたことを中心に書くと他にはないオリジナルの新聞になります。たとえばサルとシカのフンの話はおもしろくて、「なるほど」と感じました。
※栄養豊富なサルのフンをシカが食べているため、サルのフンはあまり見つからないそうです。


大崎小地きゅうとなかよしエコクラブBのみなさんへ
師範から一言

リサイクルについてイラストや写真をつかって、とても分かりやすくまとめてあります。とても細かく分別(ぶんべつ)するのは大変ですが、分けた資源(しげん)がどのようにいかされているのかを知ると、やる気が高まると思います。

菜種油のリサイクルの輪では、生ごみから菜の花を育てる肥料をつくって、菜の花からとれた油で料理をしたり、使用した油をリサイクルして車の燃料にしたりと、地域じゅんかん型のすばらしい仕組みだと思います。この仕組みの中で大変だったことや、ぶつかっている問題があれば、同じような取り組みをしたい人たちの参考になるのでぜひ教えてくださいね。

大崎町はリサイクルに力をいれているということで、これからもリサイクルの取り組みをアピールしてください。

とっておきのゴシドウ

ビンは色々な色や形があるので、見分けるコツはこの新聞をよんで「なるほど」と思う人もいるでしょう。ごみを減らす運動3Rは、リデュース、リユース、リサイクルのアルファベットの頭文字で、この順番で取り組むことがすすめられています。ごみとなる部分をへらすのがリデュース、リターナブルビンは再利用するという意味でリユース、そして最後は資源としてリサイクルすることを考えます。
 

西伊敷小学校こどもエコクラブ5-1のみなさんへ
師範から一言

タイトルよりも大きな文字「ヤゴ一万匹救出!!」が目にとびこんでくる新聞です。おどろいたことを、字の大きさで表すのもいいアイデアですね。数の多さにおどろいたことと思います。

みどりの小道環境日記は、3カ月間つづけるのは大変だったかもしれませんが、すばらしいきろくが残せたと思います。環境の取り組みで気づいたことがあれば、自分でできることをやってみてください。1日1つ環境にいいことをすれば3カ月で90回、10人がやれば900回です。日記と同じく、活動もつづけることが大切です。

美化環境委員会ではたくさんの活動をしていることが分かりました。あきカン、ダンボール、プルタブ、ペットボトルキャップなどどれくらいの量が集まるのでしょうか?新聞にデータ(集めた期間と量など)も書いてくれるととても参考になります。

「ごみをなくそう!」はとても重要なテーマです。まずは自分でできることから始めればいいので、家ではどんなゴミがたくさん出ているかな?と調べてみて、それをへらす工夫をしてみてください。

とっておきのゴシドウ

プールを使っていない10月から次の年の6月までの間、生き物を救出するまでにプールを観察することはありますか?いきなり一万匹以上の生き物がプールにあらわれるわけではないので、途中でも観察することができると、きっと発見あるはずです。例えば、

・ヤゴはいつ生まれたのかな?冬越しは卵、それともヤゴ?

・カエルになる前のオタマジャクシはいつからプールにいたのかな?卵はどんな形?

ところで、救出した生き物たちはどうしましたか?機会があれば教えてくださいね。


西伊敷小学校こどもエコクラブ6-2のみなさんへ
師範から一言

地球のまわりにハートがたの花びらのような新聞のデザインが目をひきます。花びらのわくにそれぞれ小見出しをつけて取り組んだ環境活動の記事をかいてありますが、花びらが地球でつながっているので、環境活動もつながりがあることが伝わってきます。

プールに一万匹もの生き物が住んでいたのはびっくりですね。仮にプールをそうじしなかったとしたら、何匹が羽化してトンボになると思いますか?トンボになるための環境がととのっているかということだけを考えてみると、

・肉食のヤゴのエサはプールにありますか?

・羽化するときに水からでますが、ヤゴがのぼれる場所がありますか?

どうでしょうか?

環境委員会のリサイクル活動やみどりの小道環境日記は、継続(けいぞく)がどちらも大切ですね。これらの活動を経験することで、環境のことを考えたり、何かに気づいたりして、アクションにつながってくれるとうれしく思います。ぜひ、続けてください。

とっておきのゴシドウ

ちょうど同じ新聞に“食物連鎖”の記事がありますが、プールのヤゴについて考えてみましたか?ヤゴは肉食ですので、エサとなる草食動物、植物はプールでは何でしょう?たとえば、植物はプールに浮かんでいる落ち葉や、かべについている藻(も)などです。草食動物としては雑食ですがオタマジャクシがいましたか?あまりいないようであればヤゴの共喰いも多いかもしれません。食物連鎖とは、ピラミッドの下の方が数が多い状態でバランスすることを表しているのでトンボだけが増えることはありません。

地域の生き物を大切に守るためには、つながりのある他の生き物と植物も含めた自然を大切にする必要があります。

池田師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

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鹿児島県 その①

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