2017.09.06 掲載
高知県は10枚の応募があったよ!その中から2枚をご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!
香美市「香美市こどもエコクラブハッピーコロリン」 |
香美市「香美市こどもエコクラブ みどりクラブ」 |
香美市こどもエコクラブハッピーコロリンのみなさんへ
師範から一言!
ハッピーコロリンのみなさん、こんにちは!みんなが作ってくれた「子どもにだってできるCO2削減!!」の壁新聞を読みました。いやー、びっくりしたなー。こんなにすばらしい壁新聞が小学校5年生がリーダーのエコクラブで書けるんですね。
ニュースを見て外国では温暖化に苦しんでいることを知りました。私たちが住んでいる日本、高知、香美市はどうなっているのだろうか?ということから、6月23日から8月28日まで、自分たちで作った百葉箱で温度を測りました。インドの51℃にはなっていないけれど、真夏日に相当する35℃を超える日が8月2日から27日まで連続であったのですね。もうそれだけで暑い、暑いです。最高温度、最低温度、湿度、朝7時30分の温度を毎日測り、大変ていねいにグラフにして記録しました。みんなよくやるなーと感心しました。身体で感じることを実際に測ってみるという、とても大事なやり方をやりました。温度だけでないです。自分たちが感じたことを別の方法で調べて、感じたことはこういうことか!とはっきりさせることは、科学的なやり方としてとても大事なことです。これからも見たこと、感じたことや聞いたことなどを別の方法で調べる習慣が身につくと科学者になれるかな、と思います。
本当に暑い!!ではどうしたらいいだろうか?ということで、その1からその10までの活動をみんながやりました。こんなにたくさんのことをやったのですね。頭が下がります。
やった内容をていねいに書いてくれましたので、苦労したことや自分たちがやったことで将来、未来どんな結果が出るのだろうか、など楽しみな、期待したい気持ちが良く分かります。
それでもネット張りやマット張りで木を守ろう、土が流れ出さないようにしよう、などはとっても大変な、疲れる作業のようですね。ハチが飛んできてこわい!逃げろ!というハプニングもあり、身体を張って作業をしたのが良く分かります。このような活動をみんなは、苦しい!いやだ!と言うのかと思ったら、違うので、またビックリです。ブナの木が大きく育って、みやびの丘が緑いっぱいの森になると思うと、楽しくなります。あるいはスズタケが全滅していなくて、大喜び。スズタケ!大きく育て!そして仲間をたくさん増やすんだ!!
ジャコウアゲハが飛んでいてビックリ!などなどハッピーコロリンのみんなの気持ちがとても前向きなのがすばらしいです。森が元気で大きくなったらCO2をたくさん吸ってくれて、地球温暖化が少しでも遅らせる、止めることができるのでは、と考えました。その通りです。
考えました!涼しくなる方法。水に足をつけるだけで涼しくなります。足湯温泉というのがあります。温泉に足をつけるだけで温かくなります。その反対に夏場などは、プールや海に入らなくても足をタライやオケなどの水につけると涼しくなります。気分的にも涼しくなるので、よけいにそう感じるのでしょう。でも氷につけるとつめたすぎるね。水に足をつけるだけでなく、頭にぬらしたタオルを置く、首にぬらしたタオルを巻く、アイスクリームを食べる、これは最高だね!などなどいろいろな方法を見つけてくれました。
緑のカーテンでどの位、涼しきなるかを調べてくれました。緑のカーテン、グリーンカーテンは有効だよと言うのは、聞いていたでしょう。そのことを実際に温度を測って調べました。緑のカーテンがあるだけで、5~8℃も低くなるのですね。日が当たらなくなることと、葉っぱから水が蒸発してまわりの温度を下げているのですね。そうか!森の中がすずしいのもそういうことか、と分かりましたね。
「みどりの小道」全国コンクールで香美市のこどもが9人入賞しました。さらにすばらしいのは、そのうち5人がエコクラブの人でした。ふだんから環境について、真剣に取り組んでいる成果が出たようです。代表で6つの日記を貼ってくれました。どれもこれも面白い内容でしたよ。特にオクラがぐったり。熱中症かもは面白かった。気温にばかり気をとられて水をあげるのを忘れました。そうだね、私たちも暑いときは涼しい場所に移動するのと共に水を飲もうね。言うに言えないこと・・・も良くある話ですね。せっかく大事に育てていた植物や花を雑草と間違えて、あるいは気にしないで取られてしまった経験はみなさん以外の人にもあるようです。この日記を書いてくれた人は、草花を取ってしまった人をうらむのではなく、自分がちゃんと説明してなかったと反省しているのは、ふつうではできないことです。とってもすばらしいなーと感心しました。
とっておきのゴシドウ★
室戸の海岸を大掃除しました。たったの2日間ですが、いろいろなごみがとってもたくさんひろえましたね。川から流れついて海に出たのですね。ヤシの実もありました。外国のペットボトルもありました。海は世界につながっていることを再確認できましたね。でも、こんなにたくさんのごみがあるのは、悲しいですね。どうしたらいいのでしょうか?ごみで海がよごれるだけでなく、魚やカメがビニールを食べて死んだりしています。なんとかしたいですね。
アンケート結果をだいじにしていることも良く分かりました。ハッピーコロリンのみんなは、ちょっと出来過ぎなのではないかと感心しました。自分たちが気がついたことだけでなく、まわりの人の意見、考えを良く聞き、自分たちの中に取り込もうとする姿勢はとっても立派です。このような考え方や姿勢を大人になっても失わないようにして下さい。大丈夫!心配することはなさそうですね。
香美市こどもエコクラブ みどりクラブのみなさんへ
師範から一言!
私たちが森を守るよ!と言うのを高知弁で言うと「うちらが森を守るがやきね!」と言うのだね。方言と言うのは、とっても味があって、自分たちの気持ちが前面に出てくるのですばらしいですね。
この間、新聞にも出ていたけれど、方言でおこられるとやさしい気持ちになりますと書いてありました。わかるなー!
富山県のお方言で「きのどくな」は「ありがとう」って言う意味なんだそうです。方言っておもしろいね。
方言はともかく、この壁新聞を見てビックリしました。5さい、8さい、9さいのなかよし女の子3人で、自分たちのことばで、そして手で書いたことがすばらしいですが、それ以上にすばらしいと思ったのは、自分たちがどんな活動をしたか、だけでなくその結果でどんなことが分かったか?どうしてそうなるのか?こんごはどうしたら良いかまでしっかりと書いてあるのが、とてもすばらしいと思いました。
みんなの活動の原点が、高知県の物部川をはじめ川がとてもきれいで、すきとおっています。川から海に流れて海が青くかがやいている、そんな高知県のすばらしさを、空からもかくにんできました。きれいな川、青くすんだ海、それをささえるのが森だ!と気がついて、“森を守ると川や海も守れる“これが3人の活動の原点だと思いました。
そして「さがわの森」に森を作ろう!ブナを植えたよ!になりました。でも森を守るには、シカなどの動物から木を守らなければいけない、ネットをしっかりと立てて、シカなどが食べないようにしましたね。もう一つ考えることは、シカがふえすぎるのも良くないということで、鉄ぽうやワナでシカをへらしていることも知りました。3人の感想:動物たちが山だけでくらせて、山の緑もへらないようにバランスのとれた自然が一番です、その通りです。
このようなとっても大事なことに気がついて、いろいろな活動をしている3人はとってもすばらしいと思います。
クイズこれ何だ!?シロバナタンポポ以外4問全部はずれました。サメ!信じられないなー。マテ貝のとりかたを教えてくれました。ありがとう。アボガド、お茶の葉っぱ、うーん知らなかったな。
カヌーにも乗りました。い草で門松も作りました。かかしも作りました。おもちを作って食べたよ。カヌーのこぎ方は左右に動かすようにこぐことを知りました。本物の竹とい草をつかって、とてもよいにおいを感じました。らい年はゆう勝するぞー。お年よりにおもちをくばりました。3人のやさしいこころが見えますよ。川の水がきれいだと、魚だけでなくお米にもとってもやくにたつことを実感しましたね。
自然の力発見ノートのすばらしさを私は発見しました。それはさいしょのページとさいごのページです。大根の切残りから葉っぱが出てきました。とうみょうの切ったあとから、また芽がでて大きくなりました。命の力、命のすばらしさに3人は感動したようですね。ここが私が感心したノートのまとめ方です。
シイタケの話、松林、お米のうまさのひみつ、トマトの話、干しがきの作り方、おばーちゃんちの野菜から虫を見つけて、そだてたのは、女の子にはできそうもないのに、えらいねー。どの話も発見がありましたね。
とっておきのゴシドウ★
海や川でもいっぱい発見ができましたね。石が丸いのは、なぜ?と3人はぎもんに思ったとしたら、とてもすごいですよ。当たり前のようなことにぎもんを持つことが、とてもだいじなことです。川や海の水がきれいだからこそ、きれいな色の魚が見えるのだよね。当たり前ですが、きれいな水にするのはどうするかを3人は知っていますね?そうです、森がきれいにしています。太陽の力のすごさにも気がつきましたね。3人はとっても良いけいけんをたくさんしましたね。
海のこわさも知ったようですね。こわいことを良く知っていた昔の人は、海岸に松の木を植えたのですね。なぜ、ほかの木でなく松の木なのか?自然の力発見ノートに書いてくれました。みんなの勉強する力のすごさが、ここにもあることを私は発見しましたよ。
ゴーグルってどこで使うのかな?水の中に入る時に使いますね。でもみんなはカレーを作るときにもたいへん役にたつよ!と教えてくれました。これも発見ですね。
3人が作った壁新聞は3つのすばらしさがつまった新聞であることが良く分かりました。
一つ目は、森を守ることがどんなにかすばらしいことか!
二つ目は、発見です。発見で感動し、つぎへの行動への力になります。
三つ目は、命の力、命の大事さです。
とってもすばらしい新聞をありがとうございました。
らい年は、どんな発見、感動を私たちにくれますか?楽しみにしています。
岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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2016年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201703311342.html
2015年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201603301552.html
2014年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201501071712.html
2013年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201204191131.html