2016.12.14 掲載
高知県は14枚の応募があったよ!その中から香美市の5枚をご紹介。
今週は岡本師範です。よろしくお願いしまーす!
香美市
「香美市こどもエコクラブ Happiness」 |
「香美市こどもエコクラブ みどれんじゃー」 |
「香美市こどもエコクラブ 自然とふれあい隊②」 |
「香美市こどもエコクラブ 宝物「自然」を守り隊②」 |
「香美市こどもエコクラブ みどリサイクル」 |
香美市こどもエコクラブ Happiessのみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━
Happinessが作って、送ってくれた壁新聞「ぼくらが守るぞ!希望の山を」はとてもすばらしい新聞になっています。それとHappinessのメンバーの活動のすばらしさがあふれ出ています。
何がすばらしいかと言いますと、一つには、多くのこどもエコクラブの活動は、1年間を通していろいろな種類の活動を行っていますが、Happinessの活動は山を守り、森林を守ることに焦点を絞って、1年間、そして長い間活動を進めてきたことです。森づくりは1年で結果が出るものではありません。必然的に長い年月をかけて森づくりをして、その結果山が守れるのですね。そのことを十分に知っているHappinessのメンバーのあきらめない、しゅうねんを持った行動力に拍手!拍手です。
二つ目のすばらしさは、写真で活動のようすを知ってもらうだけでなく、絵を描いてくれたのが良いですねー。こども達がみんなで力を合わせて、依光先生の指示、アドバイスで森づくりをしているようすがよく分かります。ヤシのマット張りをしています。一番大変なペグ打ちをしています。急な斜面でマット張りは、すべって大変だったようですね。そんな中で依光先生が「ブナの根は浅くて広い範囲に広がっているから、根のあるところに全部マットをしきなさい」とブナの木の勉強もしてくれましたね。
三つ目のすばらしさは、山に入って森づくりのじっせん活動だけでなく、山を守る啓発活動にも力を注いでいることです。いろいろな所に参加して山を守るためにグッズを売ったり、活動を発表したり、かかしまで利用して木を大事にしようとうったえました。すべての活動が山、木、森林に結びついた活動になっていることが、すばらしいです。
みんなの活動の原点は、2001年頃までは山に木がしげっていて、物部川にきれいな水を供給する山でしたが、その後シカなどで山が荒れてきて、2004年には物部川の水も茶色ににごり、アユも激減したとのこと。大人たちが何とか回復したいといろいろと手を打っていました。そんなことを知って、みんなは2010年から一緒になって山を守ろうとしたのですね。
この流れをしっかりと書いてくれたので、みんなの活動の位置づけと毎年の活動の中身の意味がよく分かりました。
平成27年度活動記録も読みました。壁新聞に書いてあることをもっと細かくていねいに書いてありました。このように活動記録として残しておくことはとても大切なことです。香美市こどもエコクラブは一つ一つは少ない人数、家族だけの人でやっているのもあります。良く続いているなーと感心しました。お父さん、お母さん、家族の人の理解と意欲がないと続かないと思います。そんなことにもすばらしさを感じました。
ニラ料理は森づくり、山を守ろうとは少し違う活動のようですが、よくもマーこんなにたくさんの料理を考え、作りましたね。感心しました。お兄ちゃんと妹の2人、そしてお母さんでやりとげたのですね。ニラは香美市の特産物なので、チャレンジしたのですね。私もニラは好きですが、こんなにいろいろな種類の食べ方があるとは、もちろん知りませんでした。料理をして共通なこととして出てきたことは、ニラはあまり長くしない方が良いということのようですね。
短く切って使うのが間違いがないようですね。こんど、香美市に行く用事があったら、地元の特産品のニラで作った、ほかでは食べられないニラ料理を食べたいなーと私の目標が出来ましたよ。ありがとう!
来年はどのくらい、木が伸びているかな?壁新聞が楽しみです。それとまたちがった料理教室も報告してくれるのかな?
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★
みんなも良く知っているように日本各地でシカが増えて、シカの食害で木が枯れ、山が荒れてきたとの話がたくさんあります。なぜ、シカが増えたか?そうですオオカミがいなくなって食物連鎖がこわれたからです。オオカミがいれば自然のバランスの中でシカを食べて、適当な数のシカが生息していました。しかし、オオカミがいなくなってシカの天敵がいなくなって増えたのですね。増えたからすぐに問題が出てくるのではないようです。日本オオカミがいなくなって、100年ほど経ち、ようやく自然ほうかいの状態が明らかになりました。ということで今、日本のみならず世界で外来種による食物連鎖がこわれて来ています。こういう影響が出るのに100年ほどの時間が掛かります。そんなに影響が出ていないよ!ということでそのまま、何も手を付けないと100年たって取り返しのつかないことになるのです。そしてさらにそのままにして置いたらどうなるでしょうか?シカが食べるものを食べつくすと、今度はシカのエサが無くなる。ついには、シカも滅びてしまうでしょう。
今、日本でも外来種のブラックバスなどの魚やセイヨウオオマルハナバチなどの虫、アライグマなどのけものやハルジオン、オオキンケイギクなどの植物の事が話題になっています。
これらの外来種により従来からいる在来種が滅ぼされると自然界の食物連鎖のバランスがくずれて、どんな良くないことが起こるか、予想できないこともあります。ですから、今からでも気がついたらくじょすることが大切です。
広島県宮島での増え過ぎたシカの害も有名かと思います。観光で訪れた人がシカにエサを与えてはいけないと、シカせんべいもダメなようです。観光で来た人は、シカの害には気が付かないでしょう。従って、エサが無くて飢え死にするシカがかわいそうだとうったえているようです。でも、今しっかりと対応しておかないとこれから先には手を付けられないくらいの困ったことになるでしょう。
みんなのがんばりでシカの食害を防いで立派な木、森が回復して山が守られると私たちが住みやすい自然になるのだと思います。シカは食べるものが少なくなると、食べる量に応じた数のシカが生き残り、自然はバランスが取れるのだと思います。シカを殺すのは悲しい、止めてほしい、エサが無くて死んでしまうのは悲しいとかかわいそうだとの声も出てくるかと思いますが、全部を殺すわけではなくて、シカも生きられる、木や森も元気になる、そんな自然が望ましいのだと思います。
そんなことを考えながら、みんなの壁新聞を見ていると、みんながやっている森づくり、山を守る活動は、結局は野生のシカも守ることになります。とてもすばらしいことをやっています。
香美市こどもエコクラブ みどれんじゃーのみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━
みどレンジャーかべ新聞は、4年生、2年生、幼児の3兄弟が1年間をとおして、かつどうしてきたエコかつどうをまとめました。そして兄弟でどのような新聞にするかも考えてかべ新聞を作りました。どんな活動をしたかを後でも書きますが、こんなにたくさんの活動をしたこともビックリしましたが、とてもわかりやすい新聞を作ったことにもビックリし、すばらしい活動をしたことと新聞を作った3兄弟に大きなはくしゅ、はくしゅを送りたいと思います。
四万十川と南国市の黒たきにしか生えていないせいらんでのりづくりをしました。いい香りがして、食べてもおいしかったのだろうと思います。自由研究としてまとめたらとってもすばらしい賞ももらえて良かったですね。みんなに自然のすばらしさを知ってもらうこともできたようです。きちょうな川のりのようですから、とりすぎないようにして、みんなでだいじに育てたいですね。
山を守る活動でしかが木の皮を食べないようにラスマキのネットをはったり、修理しました。エコクラブでやってきたことなので、学校の総合授業では、みんなをしどうすることが出来たようですね。山を守るためにみんなが考え、アイデアを出し合って力を合わせることがだいじであることも勉強できて大変すばらしい活動になったと思います。
恒吉家新聞を作り、家でやっている節電の工夫と実際にどのくらい電気を使わなかったかをグラフにまとめました。節電の工夫:電気をこまめに消す、つけっぱなしにしない、冷ぞう庫の開けしめ回数をへらす、くらくなったら早めにねる、すばらしいことに気づいて、実行したのですね。グラフにして電気料金がちゃんとへったことが一目でわかりました。お金が節約できましたが、節約できたお金はみんなのおこづかいになったのかな?恒吉家新聞をクラスのみんなだけでなく、参観日にもろうかにはって、お父さん、お母さんたちにも見てもらいました。とってもよかったですね。
エコクラブのなかまとエコ活動もたくさんしました。
エコクッキングをしました。1回目はぎょうざやあえものを作りました。料理道具は竹を使い、そしてごみを出さないように気をつけました。2回目は野草の天ぷらを作りました。野草を料理にすることで、ひりょうや農薬を使わないことと地しんなどのさいがいの時にも食料をかくほできるというすばらしいことに気がつきましたね。料理を作るだけでなく、環境や、さいがいなどのことも考えているのはすばらしいです。みんなおいしそうに食べているようすが写真でよくわかりましたよ。
舟入祭りで呼びかけようの竹のプランターとえんぴつを作りました。太い竹をのこぎりで切っていますが、うまく切れましたか?のこぎりの使い方は日本とヨーロッパではちがいようですね。日本ではのこぎりをひく時に力を入れて切りますが、ヨーロッパではのこぎりをおす時に力を入れて切るようですね。小枝のえんぴつ作りもやったようですが、字を書くしんをどうやって小枝の中に入れたのかな?むずかしそうですね。竹の切りかすのごみはまきストーブでもやしました。最後までエコですね。えらいなー!
自転車のペダルをこいで、電気のべんきょうをしました。電球をたくさんつけようとするとペダルがすごく重たかったでしょう。LEDの電球は、軽くこいでもつけることができたのではないですか?LED電球は、とてもエコであることが分かりましたね。それと電気をつくることがとても大変であることをじっかんできましたか?恒吉家では、なるべく電気を使わない生活をしているので、これからも続けていこうと考えたのは、すばらしいですよ。
山ももをしぼり、さとうとお酢とみかんのしぼり汁をいれて煮ると山ももジュースが完成です。私はのんだことはありませんが、この作り方と写真を見ただけでもとてもおいしそうなことはよくわかります。ジュースだけでなく、いろいろな自然の実を使ってゼリーやジャムも作ったようで、食べてみたいなー、のんでみたいなーと思います。私もさくらんぼ、みかん、ゆすらうめが庭でとれますので、ジャムを作って毎朝のパン食に使っています。自分で作ると特別においしいですね。
家族でエコ活動もたくさんやっていますね。
火うち石をつかって火おこし体験をしました。マッチやライター、電気などを使わないエコな火おこしをしましたね。かんたんに火がつきましたか?けっこう、大変だったのではありませんか?写真で手に持っているのは何だろう?
畑で育てたじゃがいもをポテトにして食べました、いっしょに畑に生えていたよもぎも天ぷらにして食べたのですね。おいしいよ!グー!ということでVサインを出していますね。いっしょにお父さんも食べたのですね。おかずでおぜんの上はいっぱいですね。いいなー!
私も庭の畑でじゃがいもを育てました。ミニトマト、ナス、ししとうなども植えました。今、12月ですが意外にもミニトマトはまだ元気に育っていて、赤い実がなりますので、畑でつまんで食べています。しんせんなトマトですよ。
山のぼりをして、とちゅうにあったへびいちごの実で虫さされの薬を作りました。いいことを教えてくれました。私もトライしてみようかなと思います。自然はいろいろなことを教えてくれる、いろいろなことに使える宝物ですね。
今回は車を使わないで、汽車に乗って海に行きました。これはエコです。車のはいきガスは、地球温暖化のもとや健康の害にもなるので、できれば乗る回数をへらしたいですね。でも海岸ではたくさん歩いたようですね。歩いてみるとごみがいっぱいあるのが問題だと気づきました。川から流れついたごみがたくさんあります。レジふくろは、クラゲににているのでうみがめがまちがって食べてしまいます。にづくりのプラスチックテープはあざらしやオットセイの口にちょうどぴったりの大きさであり、口が開けられなくなって、エサを食べられなくなり、困っています。昔はプラスチックはなくて、木や布、紙などのごみでした。このようなごみは自然の中でこわれてしまうので、時間がたつとなくなりましたが、プラスチックは自然の中ではこわれないやっかいなごみです。
里山体験をしてお年寄りの人から昔の知恵をたくさん教えてもらいましたね。昔は今のように物がほうふにはありません。したがって、身のまわりの物をくふうして使ったり、自分がひつような物は、自分たちで作っていたのだと思います。
自然にやさしい農業を見学しました。自然にやさしいとは、化学肥料を使わずに有機肥料を使うこと、害虫の天敵の虫が住めるように、天敵の虫が好きな植物を育てる、ハウス栽培のためのだんぼう用に石油ではなく木質ペレットを使うことです。木質ペレットを燃やす機械を市がプレゼントしてくれたそうで、市が自然にやさしい農業をおうえんしているのですね。化学肥料を長い間使っていると、土の中の小さな生き物では分解できない肥料がたまって土が悪くなります。植物(ナス)が使わなかったあまった有機肥料は土の中にいる小さな生き物が分解してくれるので、土が悪くなりません。小さな生き物にとっては、有機肥料がエサになるのでたくさんふえます。そうするとそれらの生き物を食べる虫などがふえますので、自然にやさしい農業では、虫もたくさんいます。ですから有機肥料はエコなのです。
みどれんじゃーの活動はとてもはばひろく、いろいろなことを1年間でやりました。とってもビックリしました。これらの活動を楽しんでやっているのもすばらしいです。楽しんでやることは、長続きするひけつでもあります。
また、来年はどんなすばらしい発見があるか楽しみです。
ちっちゃいこどもでも、こんなすばらしいエコ活動ができますという見本です。日本全国のこどもたちに見せたいと思っています。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★
エコなリサイクル工場のエフピコを見学しました。1960年代にスーパーがふえてトレーのごみもふえました。エフピコは「これはいけない」と思ってトレーを回収して、もう一度トレーとして使えるようにしようと考えたのですね。東京や神奈川県のスーパーの出口に牛乳パックとペットボトルの回収箱とならんで食品トレーの回収箱があります。高知県のスーパーにもありますか?食品トレーがどんなものにリサイクルされるかわかると、食品トレーを回収箱に入れようと思う人がふえると思います。食品トレーはエフピコでは、また食品トレーにリサイクルしていますが、シャープペンやけいこうペンなどのぶんぼうぐにリサイクルしている所もあります。自分が持っているぶんぼうぐに、何からリサイクルされたかを書いてあるものもありますので、注意して見て、さがしてみると良いと思います。
香美市こどもエコクラブ 自然とふれあい隊②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━
自然とふれあい隊の壁新聞「わたしらぁの宝物」は、山のすばらしさ、森林の大切さを感じてほしいことがよくわかる新聞です。宝物とは「みやびの丘」です。その宝物がシカによってこわされている。その宝物が大雨でこわされている。宝物を守りたいとの一心で自然とふれあい隊のメンバーは主たる活動を「みやびの丘」の保護にそそぎました。
みやびの丘の保護から自然、森林の大切さに気づいてほしいとのことで、木のスプーンや竹のおはしも作りました。ヒノキから作ったスプーンはいい香りがします。ごはんもおいしく感じました。木のすばらしさを実感しました。紙すき体験からも紙は木から作られていることから、紙をリサイクルすれば木を守ることができると気づきました。舟入まつりで牛乳パックや和紙で作ったキーホルダーを売ったり、竹で作ったプランターやスコップを配りました。いずれも木から作ったものです。“森を大切にしてください”とのメッセージが伝わったと思います。
もう一つのエコの視点は、電気の大切さに気づいてほしいとのことだと思います。四国電力を見学して、どのようにして電気がつくられ、私たちの家庭に届くか?つくるだけでなく安定的に電気が使えるように、四国電力の人たちの仕事と努力も分かったようですね。電気をむだにつかってはいけませんということをうったえたい気持ちから、「節電しよう!ムダ子ちゃん!」のお話を作ってくれました。ちょっと気をぬくとだれでもやってしまいそうな場面をとりあげて、話を進めてくれました。みなさん!分かってください。
みなさんがつくったこの壁新聞で私が一番すばらしいと思ったのは、「エコタイプチャート!」でした。何がすばらしいかというと、“はい”、“いいえ”のどちらの道を進んでも最後のタイプ分けのキーワード:自然タイプ、エネルギータイプ、資源タイプ、知識タイプのことばの使い方がとっても良いです。一般的に“はい”が良くて、“いいえ”は良くないことに使いがちですが、このチャートでは“いいえ”でもその特徴、良さを見出して、タイプを決めてくれています。自然とふれあい隊のメンバーのみなさんの暖かい心が伝わってきました。人の良さを引き出したい、かくれた才能、能力を気がつかせたいとの考えにつながります。エコに無関心に人もみなさんのアドバイスやサポートがあると、少しずつ関心を持つ人になるのではないかなと思いました。ぜひ、このエコタイプチャートを広めていただきたいと思います。たとえば、舟入まつりや市の環境フェアとか、学校の文化祭などで使ってエコに無関心な人を少なくしてほしいと思いました。
もう一つ感心したのは、四コマまんがです。何がすばらしいかと言うと、シカの柵を作って、ふつうはシカは入ってはいけません、と書くのですが、みなさん3人のやさしい心から出る言葉は、シカはこっちのほうで暮らしてくださいという表示になっていることです。ダメと言うのではなくて、こうしたらどうですか、という考え方はとってもすばらしい考えです。“ダメではなく、こうしたら”というような考え方をいろいろな面で活かしてほしいと思います。
エフピコの名前の由来を教えてくれて、ありがとう。そうか福山市とパール紙と会社からローマ字、英語から作ったのですね。見学して分かったのは、トレイなら何でもリサイクルできるわけではないのですね。きれいな、そして白いはっぽうスチロールのトレイからリサイクルされて、また食品トレイになるのですね。食品トレイばかりでなく、たとえば、シャープペンや蛍光ペンなどの文房具にもなります。文房具に小さい字で書いてある環境文言を注意深く読むと食品トレイから再生したものですと書いてあるものがありますよ。ぜひ、発見してください。
来年の壁新聞に楽しくやったことやさけんだことなどが書いてあるとうれしいです。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★
ここでちょっと私の考えを書きますので理解してください。節電とムダの意味です。節電と言うと、ちょっとがまんして電気をつかわないようにするという感じがします。でもその前に私たちがやらなければならないことは、ムダな電気の使い方をやめることではないでしょうか?節電と言って、がまんして電気を使わないことで、お年寄りが熱中症で倒れるケースがひんぱつしました。ですから、節電と言う前にムダな電気の使い方はやめましょう、と言うのが良いのではと私は思います。節水も同じです。がまんして節水するのではなくて、ムダな水をつかわないことです。まず、私たちの暮らしの中でムダを無くすことをやることが、大切かと思います。
市役所にも訪問してエコ調査をやったようですね。香美市役所では、いろいろな取り組みをやっていることが分かりましたか?今度は会社や事務所なども訪問してエコ調査をやったらどうでしょうか?みなさんのような若い人たちが訪問すると会社や事務所などはエコをやっていないと恥ずかしいと思って、訪問する前にいっしょうけんめい準備するかもしれません。みなさんの熱意が会社を、事務所などを動かしますよ。ですから来週行きますとか、来月行きますとかではなくて、会社や事務所が準備できるように6ケ月後に行きますと伝えると効果的かなと思います。
私たちのこれからに書いてあるように、私たちは自然、環境、生き物全てとつながっていることをみなさんだけでなく、まわりの人々にも分かってもらうように、活動を進めると良いと思います。大人が言うよりもみなさんのような若い人がさけんだ方が効果的ではないかと思います。
ぜひ、がんばって、そして楽しく活動を続けてください。
香美市こどもエコクラブ 宝物「自然」を守り隊②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━
藤田さん、矢野さん、岡本さんが創ってくれた「自然はわたしらぁの宝物」壁新聞は、1年間(33日間、1ケ月以上)にやったたくさんの活動を紹介していますが、すばらしい壁新聞だと思う点がいくつかあります。
一つは、3人がどうしても伝えたい“宝物「自然」を守りたい”という考えを山の活動として重点的に書いてあり、焦点をしぼった新聞になっていることです。
二つ目は、自分たち3人の活動を知ってほしいとの気持ちで、文章をたくさん書いてありますが、読む人にこの点は大事ですよと、赤や青、緑、黄色など強調して書いてあるので、読む人には大変分かりやすい新聞になっていることです。
三つ目は、ポイントになる情報を字だけでなく、写真で示していることです。写真の情報量は字の情報量よりとても多いです。みんなも知っているように、写真を見て何を読み取るか、何を感じるかは人によってちがいます。写真に写っていることは人間や植物だけでなく、その背景にもいろいろな物が写っています。ということは写真1枚でいろいろなことが読み取れる、感じるので情報量が多くなり、みんなの活動を理解するのに大変役立っています。
四つ目は、大変な山の活動だけでなく、なす、ししとう、ピーマン、トマトのお話と料理のお話も書いてあり、読む人にホッとさせることも忘れていない。
五つ目は私が一番すばらしいと思ったことです。それは何かと言うと、この壁新聞を読めば読むほどうなってしまう内容が書いてありました。6年生のみんながこんなことも知っているのか!こんなことも考えているのか!という所がたくさん書いてありました。
たとえば、水はじゅんかんしているエネルギーです。水は自然界をじゅんかんしているのは、知っている人は多いでしょう。しかし、それだけでなくエネルギーとしてとらえていることにビックリしました。料理はおいしいことが大事ですね。でもみんなが大事にしたことはもう一つありました。見た目です。色どりをそえるために、あざやかにみせる、美味しそうに見せることも大事ですよ!と言っていました。地産地消も忘れていません。
みやびの丘とさがわの森の山の活動は、「自然はわたしらぁの宝物」そのものの活動ですね。ペグを打つ時は、力が必要で大変でした。植樹、また木をうえるのがー?めんどくさ!!、水を吸った苗が重たくなり、持ち上げるのが少し大変でした。地面いっぱいにわらをしくのって大変だ。寒い中でネット張り作業は、とても大変でした、などなど宝物を守るのは大変なことがいっぱいありました。しかし、みんなで協力してやりました。大きくなってほしいとの気持ちを持ってやりました。木を守るためと思うとがんばれました。そして、どの作業もやり終えた時に、あたたかい気持ちになりました。うれしい気持ちになりました。はぁーたのしかった。3人はとっても良い経験をしました。苦あれば楽あり!で、つらいことも一生懸命やるとすがすがしい気持ちになりますよね。こういうことは、これからの長い人生ではいくらでもあるでしょう。でも、このエコクラブでの経験が生きる時が必ずあります。
小さな苗が大きな海を守る!木の根っこが土を支えてくれ、土が流れ出ないようにしてくれる、ということを知りました。それだからみやびの丘では、ネット張りでさらにしっかりと土が流れ出ないようにしたのですね。根っこの役割で大事なことがもう一つあるのは、依光先生から聞いたと思います。水を貯える働きもあります。山に降った雨がいっぺんに流れ出てこないのは、木の根っこなどに水が貯えられるからです。森林の山は緑のダムと言われています。でも、山に草木がなくなると雨の水がいっぺんに流れ出てしまいます。土砂くずれも起こります。「木に感謝をしないといけない」その通りですね。
シカの食害でみやびの丘は草木がなくなってきているのですね。2003年の写真と現在の写真を見ると一目りょうぜんでちがいが分かります。なぜ、シカが増えたのかも依光先生から話があったと思います。シカを食べる天敵のオオカミがいなくなったからですね。日本オオカミが最後に確認されたのが、確か四国でした。オオカミがいなくなってほぼ100年たちます。日本では各地でシカが増えて問題になっています。東北地方で、奈良県で、広島県の宮島で、箱根の山でもシカが増えて、木の皮を食べてしまうので木が枯れる問題が随所に見られるようになりました。今、みんなも知っているように生き物の絶滅が問題になっています。外来種が増えて在来の生き物が少なくなっています。人間の活動、たとえば開発や自然汚染、乱獲(らんかく)などの活動によっても生き物がへっています。オオカミも人間活動によって絶滅しました。オオカミが絶滅したので、シカが増えて自然を破壊し始めました。自然の中にいろいろな生き物が適当な数、生存してバランスを取っていることがとても大事なことです。バランスが崩れるといずれ生き物の種類と数がへります。それと共に自然がこわれてしまいます。みんながやっている山の活動は、自然を昔のように緑の多い、生き物(人間を含めて)が快適に暮らす環境・自然を作るとっても大事な活動です。
1年間に33日、ほぼ1ケ月以上、エコ活動をやりました。3人の活動に感謝したいと思います。息長く続けてください。そして10年後には今植えた苗が大きくなっていることを見たいもんですね。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★
中学生になると勉強や部活などでいそがしくなるが、エコクラブを続けてがんばって行こうと藤田さんは書いてくれました。岡本さんは、エコクラブの活動だけでなく、日常生活でもいろいろなエコをやっていますということで、岡本さんの暮らしはエコで固まっていることが読み取れました。矢野さんのこだわりと土佐弁も感動しました。“こだわり”はとっても大事な言葉であり、気持ちだと思います。別の言い方だと“信念”です。これからの長い人生を生き抜くためには、とっても大事なことです。“こだわり”=“信念”を持って、つき進んでほしいと思います。私の“こだわり”=“信念”は、一つは何かを相手に伝える時に、相手の目線で考え、伝えることです。もう一つは世の中の森羅万象(しんらばんしょう)の出来事を植物や動物の視点から考えることです。動物は頭に指令室があります。一か所にまとまっています。しかし植物は頭のような指令室はありません。葉っぱや茎や根っこはそれぞれ独立して生きている。しかし連携はしています。そんな根本的な事を頭に入れて、世の中の出来事を考えてみると、世の中の出来事が良く分かります。ちょっと難しかったかな?いや3人は分かってくれるでしょう。
香美市こどもエコクラブ みどリサイクルのみなさんへ
師範から一言━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━━─━─━─━─━
みどリサイクルの6人のメンバーがつくってくれた「ぼくらはやるよ!!リサイクル」のかべしんぶんを見ると、1年間でこんなにたくさんの活動をしたのか、とびっくりするほどです。たのしく、そしてびっくりし、すごいなー、さすがとかんしんし、つかれることもありました。でも6人のみんなは、いっしょうけんめいエコな活動をやったようですね。
えらい!えらい!
しんぶんのまん中に「もたいないからリサイクル!!」として12ケのれいが書いてあります。ここの丸がチラシを切りぬいてつくってあるのがとってもよいですよ。これもみんながいっているリサイクルですね。ここにかいてあることをじっこうすると、ごみがふえませんということだと思います。
紙すきは宮地さんに教えてもらって、じょうずに作れたようですね。よかった!よかった!宮地さんがもってきてくれたどろどろのざいりょうは、たぶん牛にゅうぱっくから作ったのだと思います。こうこくの紙でもつくれることをたいけんしましたね。へー、すごいなーというかんじでしょう。みんながつかっているノートなどの紙も木から作っています。木をだいじにするためには、紙のうらがわもつかうようにすると、木をむだにきらなくてよいので、エコになりますよ。作ったはがきでお友だちに出しましたか?わたしがはがきをつくりましたと書くとお友だちはびっくりすると思います。
木のスプーンつくりは、サンドペーパーで木のひょうめんをこすって、つるつるにしたのですね。木のにおいがして、食べる時もよいきもちになりますね。木のしゅるいによってにおいはちがっていましたか?いちばんいいにおいは、ヒノキかな?じぶんのスプーンになったのですね。なまえもちゃんと書いておきましょう。
春のエコクッキングは、とても楽しかったでしょう。春のフルーツの係でしたが、どんなフルーツをつかったのですか?イチゴかな?土佐のぼんたんかな?
じてんしゃのペダルをこいで、でんきゅうをつけるのは、けっこうたいへんだったでしょう。電気をつくるのはたいへんなことだとじっかんしてから、本川はつ電所をけんがくしたのですね。ここのはつ電所は水の力で電気をつくるので、石油をもやすかりょくはつ電所よりは、とてもエコなはつ電所です。石油をもやすときたないガスがでます。にさんかたんそというガスも出ます。このにさんかたんそはちきゅうをあつくしてしまうガスなので、できるだけ出さないようにしたいですね。にさんかたんそというガスを出さないで電気をつくるほうほうは、水力(水のちから)いがいになにがあるでしょうか?風の力をりようするのもそうですね。それいがいには何があるのかな?
さがわの森で木をうえる植じゅをしたのですね。31種るいも植えたのですか?みどりリサイクルの6人のメンバーはどの木を植えたのか、おぼえていますか?植えたあと、根っこのまわりをわらでほごしたのですね。土がかわかないようにしたのですね。シカに食べられないように大人の人がさくをつくってくれたようですね。20年後に見に行くのが楽しみですね。どのくらい大きくなっているのだろうか?
リサイクルかかしづくりもりっぱな「なぞの女」かかしができたようですね。毎年、やっているようですね。二本あしでくつもはいているので、ちょっと見ると人間のように見えます。スズメはびっくりしてにげるでしょう。お米がたくさんとれるような気がします。このかかしは、新聞といらなくなったふくやスカート、くつをりようしているのでとてもエコなかかしですね。いねかりがおわったあとは、どうするのかな?
エフピコリサイクル工場を見学しました。食品トレーのリサイクル工場ですね。食品トレーでもなっとうやカップラーメンのいれものは、よごれがはりついているのでリサイクルできないようですね。昔は食品トレーはすてていたようですが、スーパーなどのお店がたくさんできて、たいりょうに出てきたので、かいしゅうしてまた食品トレーにリサイクルするようにしたのですね。ごみをふやさないということで、地きゅうを守ってくれる工場を見学してよかったですね。家で食品トレーを出す時は水で洗うと、工場で使う水のりょうは少しはへるのかな?
らいねんは、どんなリサイクルを書いてくれるのか、たのしみにしています。
とっておきのゴシドウ★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★
ペットボトルのふたでこまをつくれるよ。小さくなった服はバザーに出したり、いもうとやおとうとなど小さい子にゆずろう、ペットボトルは水そうにへんしんしたり、イカダを作ることもできますよ。レジふくろはごみふくろとしてつかえるよ。レジふくろはすぐすてないでもう一度つかいましょうということだね。牛にゅうパックやおかしのはこ、ダンボールは工作してべつのものにへんしできます。古いタオルはぞうきんとしてつかいましょう。生ごみはひりょうになります。ということでつかいおわった物をすぐにごみとしてすてないで、なんかいもつかいましょうと、6人のみどりリサイクルはていあんしてくれました。ここの12ケのていあんは、ていあんしただけでなく、みんなはじっさいにやってみたのでしょう。かべしんぶんの最初に、ぼくらはやるよ!!と書いてあるのでやったとおもいます。
じっさいにやってみて、作ってみて、どんなことにきがついたか?むずかしかったことはなんだったのか?きれいにできたのはどれか?などを書いてくれるともっとよかったと思います。
岡本師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!
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2015年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201603301552.html
2014年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201501071712.html
2013年の壁新聞道場一覧はこちら http://www.j-ecoclub.jp/kabe/201204191131.html